玄関前の階段をタイル張りに!選び方や施工方法をご紹介!

突然ですが、皆さんの家の玄関前の階段は、タイル張りですか?

玄関の階段にタイルが張ってあると、高級感やおしゃれなイメージが演出出来ます。

最近の新築でも、玄関の階段はタイル張りが一般的になっており、施工も意外に簡単ということもあって自分でDIYをする方も増えてきています。

今回は、玄関の階段をタイル張りにするメリットやデメリット、DIYの仕方などをご紹介します。

玄関前の階段をタイル張りにするメリットとデメリット

最近では、「家の玄関前の階段をタイル張りにしたい!」と思う方が増えているようですが、まずは、玄関前の階段をタイル張りにするメリットとデメリットについてご紹介します。

メリットとしては、汚れにくいことと、高級感があるということが挙げられます。

また、タイルには耐水性があり、汚れが付きにくいため、掃除も気軽に行うことが出来ます。

同時に、傷が付きにくいということもあり、長い目で考えると扱いやすいです。

そして、タイルには重厚感があるので、見た目にも高級感を出せます。

実際に、大理石調のデザインやテラコッタなどは、見た目も鮮やかで高級感を出してくれます。

一方、デメリットとしては、コストがかかるということが言えます。

タイル自体の値段も高く、施工費もタイルを敷く分だけかかってきてしまうので、タイルを張る面積も考える必要が出てきます。

業者に対して「土台だけ作ってもらって、タイル部分は自分で施工する」という提案が出来れば、多少は費用を抑えられるかもしれませんが、業者側がよい顔をしないでしょう。

玄関前の階段に張るタイルを選ぶ際のポイントは?

では、玄関前の階段にタイル張りをする場合、どのようなタイルを選ぶのが良いのでしょうか。

タイルを選ぶ際には、

①タイルの色やデザイン
②手入れの方法
③タイルのサイズ
④タイルの加工方法

の4つを考えると、スムーズに進みます。

タイルの色やデザインという点では、家の雰囲気や外壁のカラーに合うタイルを選ぶことで、外から見た雰囲気にまとまりが出ます。

また、いろいろな色のタイルを混ぜて使いたいという方もいらっしゃいますが、なるべく1色で揃えることをお勧めします。

タイル自体に模様やグラデーションがあるタイルは、刺し色で入れたりするくらいなら大丈夫な場合もあるでしょう。

手入れの方法は、簡単に言うと汚れが落ちやすいかということです。

表面の加工で、汚れが落ちやすいものと落ちにくいものがあるからです。

その場合は、サンプルを貰って実際に触ってみたり、少し汚して、汚れの落ちやすさを見てみて下さい。

タイルのサイズによっても、階段の見た目が変わってきます。

タイルのサイズが小さいと、目地の数も増えるので、それだけ汚れが付きやすく目立ちやすくなってしまいます。

逆に、雨の日は水はけがよいということでもあるので、よく考える必要があります。

そして、玄関前の階段に張るタイルは、比較的大きなサイズを選ぶのが一般的です。

タイルの加工方法は、タイルの表面を見ます。

表面がツルツルしているものは、歩きやすいですが、雨の日は滑りやすいです。

デコボコしているものは、歩きにくいですが、滑りやすくはありません。

どちらが良いかは、家の造りを見て判断して下さい。

DIYでタイル張りをする時の準備

近年、「DIYで玄関前の階段をタイル張りにしたい!」という方も増えてきています。

ここでは、その場合の施工前の準備や必要な材料・道具をご紹介します。

用意するものは、

・タイル
・セメント用の接着剤
・給水調整剤
・タイルの目地材
・金コテ
・ゴムコテ
・ブラシ
・スポンジ
・ダイヤモンドカッター
・タイルを押さえるもの(金槌の柄部分や木材など)

です。

これらは、ホームセンターなどで簡単に手に入れることが出来ます。

しかし、同じようなものが多いので、迷った時は店員さんに尋ねることをお勧めします。

例えば、タイル用の接着剤であるモルタルは、種類が豊富です。

また、目地材も様々な種類・カラーがあるので、タイルに合わせて選ぶことをお勧めします。

そして、服装は、

・マスク
・ゴム手袋
・作業用エプロン
・長靴
・汚れてもよい服

などを用意し、作業しやすく、汚れてもよいようにしておくのが安心です。

自分で出来るタイル張りの施工方法

では、玄関前の階段の下地がセメント系である場合の、タイル張りの方法をご紹介します。

①下地の汚れや浮きがないかを確認し、下地にホコリやゴミがないかも確認します。

もし、ある場合は綺麗に掃除をし、汚れを除去してから作業に入るようにして下さい。

②下地に給水調整剤をムラが出来なようになじませていきます。

③タイル張り用の接着剤を練っていきます。

バケツや大きめの容器で練っていきますが、モルタルに対しての水の量などは使用する接着剤の説明書きの通りに行うようにして下さい。

④下地部分にタイル用の接着剤を塗っていきます。

約2~3ミリの厚さを目安に、コテで平らになるように塗りましょう。

⑤タイルを接着剤の上から張っていきます。

タイルとタイルの間を目地と言い、目地の間隔を見ながら隣のタイルと目地の幅が合うように置いていきます。

タイルを張る際には、タイルを接着剤に押し込むようにして圧をかけて張っていきます。

金槌の柄の部分で叩きながら張っていくのが簡単ですよ。

張る順番としては、タイル自体のカットがいらない場所から先に張り付けていきましょう。
⑥タイルにカットが必要な部分はサイズを測ります。

⑦カットが必要なタイルはダイヤモンドカッターでカットし、同じように張っていきます。

⑧タイルを全て張れたら、目地部分とタイルの表面についたタイル用接着剤を取り除いていきます。

⑨目地材を作っていきます。

モルタルと同様、目地材と水の割合は使用方法をよく読んで使用して下さい。

⑩ゴムコテで目地に目地材を詰めていきます。

⑪目地材が目地以外についた場合は、スポンジに水を含ませて綺麗に拭き取って下さい。

⑫最後にタイル張りをした周りに接着剤が付いていないか確認し、もし付いている場合は綺麗に掃除して完成です。

タイル張りした後の掃除に便利なグッズ!

ここでは、自分で玄関前の階段にタイル張りした後の悩みを解決するグッズをご紹介します。

タイルを張ってからどうしても困るのが目地の掃除です。

タイルの目地はデコボコになっているため、なかなか汚れが落ちずに困ることも多いですよね。

そんな時に、とても役に立つ道具があります。

それは、床掃除専用(タイル用)のブラシです!

床掃除専用のブラシには様々な種類がありますが、磁器タイルやテラコッタ、モザイク・レンガタイルの磨き掃除にも適しているものを選ぶのがポイントです。

そうすれば、タイルのように目地がある場合も、毛がヘタることなくブラッシングができます。

市販のクリームクレンザーを振りまいて、こすってみましょう!

それでも落ちにくい場合は、酸性クレンザーをつけて磨くことをお勧めします。

タイル用のブラシの太さは、約0.8~1ミリであることが多く、一般的な歯ブラシの約6倍の太さです。

掃除・清掃用のブラシとしては極太サイズですね。

今までに歯ブラシ、亀の子タワシ、靴用ブラシ、メラミンスポンジなどで掃除していて、「汚れが落ちない」と感じたことがある方は、是非一度タイル用のブラシを使ってみて下さい。

タイル用のブラシは、玄関タイル、階段タイルの溝掃除やお風呂の床などに幅広く使うことが出来るので、掃除する人にとってはとても嬉しいですね。

玄関前の階段をタイル張りにしたい時の業者選びについて

ここまで、自力で玄関前の階段をタイル張りにする方法をご紹介しました。

しかし、自力でするには不安が大きいという人も多いです。

玄関前の階段にタイル張りをしたい、あるいは、タイルを張り変えたいという時に、どこにお願いしたらいいのか分からない方もいらっしゃいますよね。

その場合は、まず、リフォーム業者やエクステリア専門の外構工事会社に問い合わせをしてみて下さい。

リフォーム業者は大抵の工事はしてくれるので、まずは対応できるのかを聞いてみましょう。

そして、エクステリア専門の外構工事会社も対応が可能な場合がほとんどです。

初めから1つの会社に絞らず、2~4社くらいから見積もりを取る気持ちでいましょう。

金額の比較はもちろん、それぞれの会社の営業担当を比較して信頼が持てるかどうかを検討することも重要です。

玄関は家の顔なので、親身になって、一緒に相応しいタイルを選んでくれるような会社が理想です。

そして、タイルが崩れてしまった時のアフターフォローがあるのかどうかも重要な検討ポイントになるので、しっかり聞いておきましょう。

玄関前の階段に張るタイルは慎重に選ぼう!

いかがでしたでしょうか?

今回は、玄関前の階段にタイル張りをするメリットやデメリット、準備するものやDIY方法などをご紹介しました。

玄関は、家の顔に当たるので、家の外観のバランスやコスト、メンテナンスのことを考えて選ぶようにして下さいね。

それさえ忘れなければ、あなたの家にぴったりな素敵なタイルがきっと見つかるはずですよ。