玄関などにあるちょっとしたくぼみ、いわゆるニッチをよく見かけるようになりました。
玄関ニッチは、観葉植物を置いたり、可愛い雑貨を飾ったり、工夫次第で玄関を素敵に演出することができます。
雑貨などで工夫をするのも良いですが、玄関ニッチにタイルを貼ると、また違った雰囲気になるのでおすすめです。
それでは、玄関ニッチをより素敵にするタイルの使い方をご紹介しましょう。
玄関ニッチにタイルを貼ってみよう!
玄関ニッチの「ニッチ」とは、英語で「隙間やくぼみ」のことを指します。
建築用語のニッチは、玄関だけではなくリビングやトイレなど、雑貨や絵などを飾るために壁の一部をへこませ、ディスプレイするための小さなスペースを指します。
今回は、DIYでタイルを貼って素敵な玄関ニッチ作りにチャレンジしてみましょう。
まず、タイルと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
もしかすると、真四角の陶磁器でできていて、古い住宅の浴室や洗面所、キッチンなどの壁面に貼られている、昔ながらのタイルかもしれません。
しかし、現在のタイルはバラエティ豊かで、大きさや形、色や質感など、たくさんの種類が販売されています。
タイル貼りは難しいようですが、コツさえ分かればDIYでできますし、玄関ニッチのように小さなものであれば、十分トライできるでしょう。
また、より手軽なシール式のタイルもあります。
ここからは、シール式のタイルについてご紹介していきます。
シール式タイルについて見てみよう
では、シール式タイルについて見ていきましょう。
シール式タイルは、裏紙を剥がして壁紙に貼るだけの簡単なものです。
壁紙であれば、多少の凸凹があっても貼れますが、あまり大きな凸凹では粘着力が弱まってしまうので気をつけましょう。
貼りにくい壁紙の場合は、ベニヤ板など平らなものを壁に貼ってから、シール式タイルを使ってください。
また、玄関ニッチのスペースに合わせて、はさみやカッターで簡単にカットできるのでとても便利です。
ここで気になるのは、貼った後に剥がせるのかどうかということではないでしょうか。
シール式タイルの種類にもよりますが、市販のシール剥がしを使うと剥がせます。
無理に剥がそうとすると、壁紙まで一緒に剥がれてしまうので、必ずシール剥がしを使ってください。
賃貸物件などで、跡が残ってしまうのが気になる場合は、あらかじめマスキングテープを壁紙に貼り、シール式タイルの裏紙を剥がさず、両面テープで貼り付けるという方法が良いでしょう。
シール式タイルは、たくさんの種類が販売されています。
アルミホイルシートに、樹脂素材で表面をガラスのように仕上げているものもあり、タイルの凸凹とした質感が再現されています。
このような素材ですと、耐熱性や防水、防汚性にも優れていて、玄関ニッチだけでなく、キッチンや浴室にも安心して使えます。
手軽に楽しみたい方は、100均ショップでもシール式タイルが購入できるので利用してみてください。
玄関ニッチをタイルでDIY!基本のタイルはモザイクスタイル
前述したように、シール式タイルの種類はとても豊富です。
一般的にDIYでよく使われるのは、モザイクタイルと呼ばれるものです。
名前の通りモザイク状の小さなサイズのタイルで、定義としては、ひとつが50平方センチメートル以下、平物で陶磁器質なタイルのことです。
洗面所などで、カラフルで小さな四角いタイルが使われているのを見たことがある方もいるでしょう。
シート型のシール式タイルのなかでも、このモザイクタイルは種類が豊富で、いろいろな色がランダムに混ざっていたり、グラデーションのようになっていたりするものがあります。
カラーバリエーションだけでもたくさんあるので、迷ってしまうかもしれませんね。
モザイクタイルの選び方としては、貼る場所のテイストに合わせることがポイントです。
気に入って玄関ニッチに貼ってみたら、「色がうるさすぎて落ち着かない」というようなことにならないよう、玄関のテイストを決めてからタイルを選びましょう。
100均ショップでも、10cm×20cmほどの大きさのシール式モザイクタイルが販売されていています。
ちなみに、表面が凸凹としていてタイルのように見えますが、ポリエチレンやポリエステルを含んだ素材なので、熱には強くありません。
しかし、玄関ニッチに使うには問題ないでしょう。
玄関ニッチにタイルを1枚1枚貼ってみる
先程は、シール式タイルシートをご紹介しましたが、1枚ずつ貼れるシール式タイルもあります。
玄関ニッチのような小さなスペースであれば、1枚1枚貼っていくのも楽しめるでしょう。
1枚のシートになっているモザイクタイルのものと違い、自分で自由に色の組み合わせができます。
陶器でできているものは、陶器ならではの少しレトロな色合いで、1枚ずつ色や形が微妙に違うのも味になります。
四角形だけでなく、三角形やジグソーパズルのようなもの、模様の入ったものや玉ねぎ型もあるので、アイデア次第でオリジナルの玄関ニッチを作ることができるでしょう。
100均ショップにもシート型だけでなく、タイルがひとつひとつバラになっているものがあります。
陶器のものもあり、レトロなイメージではなく、パステルカラーやスモーキーカラーなど、可愛い色合いが人気のようです。
また、陶器ではなく、ガラスタイルものもあります。
ガラスタイルは、カラーバリエーションが豊富で、1セットに赤、緑、黄、青など、同系色のタイルが入っているので、組み合わせ次第でオリジナルのものが作れます。
オリジナルのシール式タイルで玄関ニッチを作ろう!
シール式のタイルは、1枚のシートになっているものと、タイルを1枚ずつ組み合わせることができるものがあると述べてきました。
このふたつの「いいとこ取り」をしたタイルもあります。
スマホを使って、自分の好きな色を組み合わせた、シール式タイルシートが作れるサービスがあるのです。
玄関ニッチにスマホを持って行って、色の組み合わせを選びながら、オリジナルのタイルシートを作れるので便利です。
イメージがわきやすいですし、玄関のテイストにより合わせたものが作れます。
お店で見て良いと思っても、「玄関に持ってきてみたら、微妙に色が合わなかった」という、残念なこともなくなります。
完全オリジナルで、しかもシール式のタイルシートですから、貼るのも簡単です。
タイルで玄関ニッチをコーディネート!ポイントは目地
シール式のタイルを玄関ニッチに貼る場合、きれいに貼るポイントは目地(めじ)になります。
【目地】
タイルシートの場合、タイルとタイルの間に目地(めじ)があります。
シートの端に目地がついている場合には、目地がついている方を起点にし、左から右へ、下から上へと貼っていきましょう。
隙間なく、ピッタリ、しっかり貼ってください。
【目地材を使う】
タイルを1枚1枚貼った場合は、「目地材」を塗って仕上げましょう。
貼り終わったタイルの上から、目地材を目地に押し込むように塗っていきます。
隙間やムラがないように丁寧に塗りましょう。
塗り終わったら、水を含ませたスポンジを固く絞って、タイルの表面についた余分な目地材を拭き取ります。
乾いたら完成です。
シール式タイルを貼るときには、貼ろうとする壁のホコリや汚れはあらかじめ取っておきましょう。
また、余計な場所に目地材がつかないよう、養生してから作業してください。
玄関ニッチをタイルでおしゃれに!
タイルを貼るというと、「職人技が必要なのでは?」と思いがちですが、今はシール式のタイルがたくさん販売されています。
自分の玄関に合わせて、色や形もさまざまあり、またシール式なので簡単に貼ることができます。
また、きれいな仕上がりにするには、目地の整え方が大切です。
タイルは種類が豊富なので、オリジナルの玄関ニッチが作りやすいでしょう。
ぜひ、チャレンジしてみてください。