夫婦共働きが当たり前の現代、お金の使い道は貯金が主流になっています。
共働きをしていると、余裕がありますから、気軽に貯金してしまうのも理由のひとつです。
では、月々いくらくらい貯金するのが理想的なのでしょうか。
その理想的な目標額を、安定して貯金する方法を考えてみました。
共働きでの月々の貯金額はいくらが理想的なのか
夫婦共働きにおける、月々の貯金額は、いくらくらいが理想なのでしょうか。
わが家はこれくらいだけど、お隣さんはどれくらい貯金してるのだろうか。
結構気になってしまいますよね。
実際のところは、それぞれ生活環境が全て違うわけですから、一概にどれくらいが理想的というのはないと思います。
ですが、どの家庭にも、ある程度の理想の貯金額というのは、あるのではないでしょうか。
月々10万円貯金できたとしたら、年間120万円。
10年経てば、1,200万円です。
どうでしょうか。
できるできないは別としても、これくらい貯金できれば、理想的と言えます。
月々5万円貯金であれば、年間は60万円。
10年経ったら、600万円です。
1,200万円を見た後だと、首を傾げてしまうかもしれませんが、600万円も大金です。
数字だけ見ると大きな金額で、本当にこんなに貯金ができるのか、疑問すら抱いてしまうかもしれません。
しかし、これは共働きがしっかり機能している家庭なら、容易に達成することができます。
では、そのような家庭にするには、どうすればよいのか見ていきましょう。
共働きでも月々貯金をするのは難しい
共働きの最大の強みは、安定して月々30万~40万円程度の収入が見込める点です。
これだけ収入があるのに、貯金ができないということにはならないと思います。
夫が20万~25万円、妻が10万~15万円というのが、夫婦共働きにおける一般的な収入の割合だと思います。
ここから、いくら貯金に回せるかを考えてみましょう。
月々の支出、公共料金や住宅ローン、食費などがあります。
それらの支出を全て合わせて、15万~20万円で抑えることができれば、月々の貯金額は支出と同じくらいの金額が可能です。
上手くいけば、月に15~20万円も貯金ができるということになります。
そうなると、年間180万~240万も貯金できてしまいます。
しかし、ここまで上手くいくわけはなく、せいぜい月に7万円も貯金できれば、かなりがんばっている方でしょう。
なぜならば、子供に掛かる支出が、大きく作用してくるからです。
子供がいない家庭ならば、10万以上の貯金は楽にできるでしょう。
しかし、子供がいるとなると別です。
1人ならまだしも、2人~3人ともなれば、月々の貯金額など3万円もできるかどうか、あやしいところです。
では、子供がいる家庭は、月々の貯金が10万円を越えるのは不可能なのでしょうか。
そんなことはありません。
貯金額を増やしたいのであれば、収入と支出を抑えればよいのです。
その方法をご紹介します。
月々の貯金を安定させる方法
月々の貯金額を安定させるには、支出以上の収入があれば良いだけの話です。
ですが、収入というのは、共働きと言えども、そうそう増えるものではありません。
そこで、不労所得をおすすめします。
不労所得とは、極端に言えば、働かなくても収入があることを言います。
これは主に、不動産投資が有名ですよね。
マンションやアパートなどの、賃貸経営における家賃収入というものです。
しかし、マンションやアパートを経営するには、元手が相当必要というイメージが一般的だと思います。
確かに、数百万円もの現金が必要になってきますから、最初のハードルはかなり高いかもしれません。
不動産投資は、利益もさることながら、リスクを把握することが重要です。
このなけなしの数百万円で購入した物件に、入居者が入らなければ、家賃収入はないわけですから。
そうなると、数百万円をドブに捨てたのと同じになってしまいます。
そうならないためには、しっかり立地条件を見極めれば、そこまで大きな失敗はしないと言えます。
例えば、駅から遠く、治安も悪い、コンビニやスーパーが近くにないという物件があったとします。
わざわざ、こんなところに入居しようと思う人は、少ないですよね。
ですから、その逆の条件の物件を安く購入できたら、利益を出すことはそう難しい話ではないでしょう。
これは一例ですが、こういう収入アップの方法もあるということです。
共働きで貯金するにはタイミングが大事
前述の不動産投資を開始するにも、やはり子供がいると、その元手も作ることも難しいです。
子供というのは、本当にお金が掛かるものです。
赤ちゃんのときは大したことありませんが、高校・大学と成長していくにつれ、掛かる金額はどんどん大きくなっていきます。
こうなると、月々貯金すること自体難しく、下手すれば貯金を切り崩すことにもなりかねません。
では、子供がいる家庭での、不動産投資の資金を作り出すことは不可能なのでしょうか。
これは、貯金をするタイミング次第では、解決できる問題です。
まず、子供ができる前に、貯金をがんばりましょう。
結婚も、子供を作ることも、人生の中では最も責任が重い選択肢です。
それは計画的な判断が必要であり、行き当たりばったりで人生を過ごしてしまうと、後々に大きな打撃となって返ってきます。
つまり、夫婦共働きでいられるときは、貯金をがんばる絶好のタイミングなのです。
妊娠・出産・育児となると、妻が働けなくなる可能性が高いので、共働きは数年間できなくなります。
この時点で、月の収入が30万~40万円あったのが、20~25万円と大きく減少してしまいます。
さらに、今までいなかった子供という存在に、少しずつお金が掛かるようになっていきます。
すると、必然的に貯金額は減っていくことが目に見えてくると思います。
そうなる前に、まとまった貯金額を作っておき、不動産投資などで、妻の分の収入を得る手段を作っておけばよいのです。
貯金ができる人、できない人
夫婦共働きであれば、金額は別として、月々貯金することは容易でしょう。
ですが、問題なのは、やはりその金額です。
月収が夫婦合わせて40万円もあるのに、月々の貯金額が1万円では、無駄な出費が多すぎると、誰でも分かります。
40万円も収入があるなら、やはり10万~15万円は貯金していけると思います。
では、どんな人が1万円しか貯金できない人なのでしょうか。
・無駄な出費が多い
夫婦共働きでは、やはり収入額が大きいため、ついつい無駄な出費が出てしまいがちです。
しっかり家庭内でルールを作って、そういう出費を減らすだけで、貯金も楽になってきます。
・ひとつの通帳でお金を管理している
ひとつの通帳でお金を管理していると、お金の流れがわかりにくく、貯金額も把握しにくいです。
できれば、貯金専用の通帳を作ったり、収入専用・支払い専用などと分けておくと、目に見えて良いでしょう。
・たまの贅沢が度を越している
貯金は、長い間続けていくことになります。
そのモチベーションを維持するためにも、たまの贅沢というのは、あってしかるべきものだと思います。
ですが、そのたまの贅沢が、月に1回家族で温泉旅行など、金額と頻度が度を越してしまうようではいけません。
しっかり掛かる費用と、貯金額を見比べて判断することが、重要と言えます。
これらに思い当たるフシがあれば、できるだけ早めに改善することをおすすめします。
月々の支出を把握することが重要
ここまで、夫婦共働きで、安定した貯金へ繋がる方法を見てきました。
ですが、もっと簡単に月々の貯金額を増やすことができる方法があります。
それは、月々の支出を把握することです。
これだけで、確実に月々の貯金額は増えると断言できます。
なぜかというと、収支とはお金が入って、お金が出ていくという道筋です。
これを見れば、どこにお金が出ていったのがわかるわけですから、無駄だと思える出費を、なくすことができます。
必ず支払わなければならない固定費を、案外見落としている家庭は多くあります。
公共料金は、これくらい掛かっても仕方ないというのは、先入観に囚われすぎです。
電気代やガス代は、普段の生活を見直しすれば、無駄に使っている部分が多いことに気がつくと思います。
住宅ローンは仕方ないにしても、家賃は分相応の物件に住んでいるのかどうか、見直してみましょう。
3人家族なのに、5LDKの物件に住んでいたら、無駄な事この上ないです。
食費を見直すと、ダイレクトに支出に影響が出るので、特におすすめです。
高い食材ばかり買い込んだり、コンビニなどの商品単価が高い店舗での買い物は控えましょう。
スーパーの特売を利用してまとめ買いや、嗜好品などを制限するのも効果的です。
これらを見直すと、月に1万円以上浮く場合もあるので、貯金に悩んでる人は少しずつでも見直ししてみましょう。
安定した貯金への道は案外簡単
共働きは収入面で、片働きに比べて圧倒的に余裕があります。
貯金なんてやろうと思えば、どこまででも、できてしまいます。
収入面に余裕があるからといって、貯金をしないと困るのは、将来の自分達です。
余裕に甘えずに、簡単にできてしまう貯金を、しっかり行っていくのが、幸せへの近道でしょう。