居住候補のマンションがオートロックの場合は暗証番号に注意

これから一人暮らしを開始するにあたり、防犯性や安全面を考えて、オートロックマンションに住みたいと思っている人もいるでしょう。

男女ともに、オートロック付きマンションは人気があります。

しかし、鍵や暗証番号を忘れて、エントランスの外に出てしまうなどの事態もあります。

今回は、そんなときの対処方法などをご紹介します。

オートロックマンションのメリット

暗証番号をピッピッと入力すれば、簡単に家の中に入れるオートロック付きのマンションに、住んでみたいと思う人は多くいるはずです。

オートロックマンションには、以下のようなメリットがあります。

●建物自体がしっかり作られている
●セールスマンとの接触回数が減る
●不審者が少なく、防犯によい

では、それぞれを細かくみていきましょう。

まず、オートロックマンションは、基本的に鉄筋コンクリートで作られている場合が多いです。

鉄筋コンクリートは、耐震性・耐火性・断熱性・気密性・耐久性・遮音性に優れています。

特に、遮音性は同じ条件の木造と比較しても約10倍と高く、賃貸マンションでは、よくありがちな隣人との騒音トラブル回避にも効果的です。

次に、オートロックでは、セールスマンと直接会話することを、圧倒的に減らすことができます。

セールスマンは、オートロック越しに会話をするしかないので、強行突破はできません。

そのため、押しに弱い女性でも、断ることができるでしょう。

さらに、オートロックのマンション内には、管理人が常駐していることが多いこともメリットです。

万が一、変質者が現れても、管理人が対処してくれるはずです。

あとは、ご自身で鍵や暗証番号の管理をしっかりと行うことで、セキュリティが強化できます。

オートロックマンションのデメリット

ここでは、オートロック付きのマンションのデメリットについてお話します。

●場合によっては防犯面が危うい
●部屋に入るまでが手間
●家賃や共益費が高い

オートロックマンションと聞くと、防犯性が優れているイメージがありますよね。

残念ながら現実は、思っている以上に、防犯性が向上するということはないようです。

マンションには、鍵がなくてもロックを解除できる暗証番号があります。

設定されている暗証番号によっては、適当な数字を入力して、それがビンゴで開いてしまう場合もあるのです。

また、暗証番号は極秘にしているつもりでも、不思議なことに自然と知れ渡ってしまうことがあるのです。

普通のマンションと比較したら、防犯性は高いですが、完璧ではないのです。

また、オートロックマンションは、基本的に管理費が高いことも忘れてはいけません。

建物の造りがしっかりしているので、部屋の家賃も高く設定されています。

いくら素敵な物件でも、家賃を滞納することなく支払っていけるか、しっかりと考えておきましょう。

以上のことを、物件選びの際には、頭に入れておくと良いでしょう。

暗証番号式などあるオートロックの種類

オートロックには、色々なメリット・デメリットがあります。

賃貸マンションを探す際には、鍵の種類やオートロックの種類も知っておいたほうが有益です。

そこで、オートロックと鍵の種類について、ご説明していきます。

●暗証番号式

0から9までのテンキーで設定された、暗証番号を入れて開錠するタイプです。

鍵やカードがいらないので、暗証番号さえ覚えていれば、締め出し状態にならないのが利点です。

居住者自身が個人で設定できる場合と、全員が一律で同じ番号を使う場合があります。

連続して暗証番号を誤って入力してしまうと、ある一定時間を過ぎないと、部屋に入れないこともあります。

したがって、暗証番号を正確に覚えて、管理をしなければいけません。

●集合キー式

部屋についているシリンダー錠用の鍵と同様のもので、エントランスを開錠できます。

オートロックの中でも、集合キー式は、広く普及しています。

しかし、集合キー式のオートロックは、他の居住者のドアでも開きます。

そのため、鍵のパターンが一致すれば、開いてしまう難点もあります。

●カードキー式

磁気カード式と、非接触ICカード式があります。

非接触ICカード式は、小型のIC認証カードを使って開錠するタイプです。

オートロックマンションの部屋の暗証番号を忘れてしまったら

前項でご説明したオートロックのシステムは、いくつかの種類があります。

オートロックマンションの居住者の中には、オートロックだから安心だと考え、ゴミ出しなどの際に、鍵をかけないで出てしまう人がいます。

鍵を持たずに出てしまうと、どうなってしまうか簡単に想像できますね。

ドラマなどでもよくあるように、ロックが掛かってしまい、部屋から閉め出されてしまいます。

鍵や暗証番号を忘れてしまったら、焦ってしまいますが、どうしたらよいのでしょうか。

暗証番号をうっかり忘れてしまったという場合は、管理人さんや大家さんに連絡をして、教えてもらう方法をとりましょう。

管理人さんがいる時間帯なら、その場で説明して開けてもらえます。

しかし、この事態が起きたのが夜間などで、携帯や財布も持たずに手ぶらだったりすると、連絡する手段がなくなってしまいます。

その場合は、他の居住者が出入りするのを待機するか、同じマンション内の知り合いを頼ってみると良いでしょう。

「○号室に住んでいる○○と申しますが、鍵を部屋に忘れてしまい、中に入れなくなってしまい困っています。」

といった感じで、助けを求めてみましょう。

後日、助けてくれた方へ、お礼に伺うことを忘れずに。

このような緊急事態のためにも、日頃から友好な人間関係を作っておくと安心できます。

何はともあれ、オートロックマンションに住むうえで、大事な暗証番号は忘れないようにしたいものですね。

マンションのオートロックの暗証番号は変更しよう

防犯対策のために、新しく建築されるほとんどのマンションには、オートロックシステムが付いています。

マンションのオートロックを開ける大事な暗証番号について、気をつけて欲しいことをお伝えします。

アイホン製のオートロックは、出荷時の暗証番号に設定されています。

賃貸で、大家さんや管理会社の管理が、きちんとされていない物件では、暗証番号設定を変更していない場合があります。

つまり、出荷時の暗証番号を入力すると、開錠されてしまうことが少なくないのです。

次に、暗証番号が変更されているにもかかわらず、設定した暗証番号にヒットして、開錠されてしまう物件例をご紹介します。

テンキーのボタンをよく見ると、特定のボタンだけ磨耗していることがあります。

それは、4個の数字と「*」ボタン、または「呼」ボタンです。

アイホン製の場合は「呼○○○○」、アイホン製以外の場合は「*○○○○」。

磨耗している4個の数字を組み合わせて押してみると、いずれかのパターンで開錠してしまいます。

空き巣などを繰り返している犯罪者は、このパターンを簡単に見抜くと言われています。

分かりやすい暗証番号を設定してしまうと、開錠されてしまう可能性もあるというリスクを、考えておく必要があります。

個人で暗証番号を設定できる場合は、自分だけしか絶対に分からない暗証番号にしましょう。

易々と犯罪者の侵入を許してしまわないように、対策をとることが大切です。

オートロックのマンションを内見する際のポイント

マンションのオートロック付き物件を内見する段階で、確認できるポイントも、ぜひ押さえておきましょう。

内見というと、内装や間取りなど、物件内部のチェックに目がいきがちです。

セキュリティを高めるためにも、確認しておくべきポイントがあります。

どんな部分を確認すべきか、まとめてみました。

●監視カメラの有無

最近では、万が一のために、車にもドライブレコーダーを搭載している人が増えました。

マンション内にも監視カメラがあるか、また角度などの確認も怠らないようにしましょう。

●集合ドア、共用玄関以外からの侵入経路の有無

オートロックシステムがある物件においても、非常階段の塀や手すりが、腰くらいの高さしかない場合があります。

これでは楽々と侵入可能となってしまうので、このような場所がないか、必ずチェックしておきましょう。

●勝手口が開放されていないか

他のセキュリティが完璧だったとしても、建物の裏の勝手口が開放されていれば、せっかくのオートロックが台無しになってしまいます。

多くの人が誤解しがちなポイントですが、一般的な物件とオートロック付き物件の違いは、建物内に共用玄関のドアがあり、施錠されていることでしかありません。

オートロックのシリンダー錠はピッキング、暗証番号は推測しやすかったり、情報漏れの心配もあるのです。

どんなに堅牢なオートロック共用玄関でも、個人の部屋のドアのセキュリティが緩いと、ほとんど意味をなしません。

オートロックを過信して、部屋に鍵をかけずに出掛けるのは、絶対にやめましょう。

オートロック物件に過度の安心は禁物

無関係者の遮断や、部外者による敷地内侵入の抑止効果を得られ、安心感抜群な気がするオートロック物件。

しかし、侵入リスクを皆無にすることはできません。

オートロック物件のリスクと対策を考慮して、物件を選ぶようにしましょう。

住み始めてからも、オートロック機能を賢く活用して、さらに防犯対策を怠らないようにして、安心できる住まい作りを行いましょう。