ベランダに洗濯機を置いたことがある人は経験したこともあるかと思いますが、意外にトラブルが多いのは洗濯機の排水です。
部屋の構造でベランダに洗濯機を置くしかない場合もありますので、トラブルが発生しないように、正しい排水の方法や便利な商品をご紹介します。
また、ベランダに洗濯機を置く場合に気を付けて欲しいこともご紹介致しますので、是非目を通してみて下さい。
ベランダに洗濯機を置く場合の注意点
ベランダに洗濯機を置く場合は
①コンセントの有無
②陽当たり
③排水の位置
という3点を確認しましょう。
①のコンセントについてですが、ベランダに洗濯機を置くためには、コンセントが必要です。
引っ越しなどで下見が出来る場合は、確認しておきましょう。
また、ベランダに洗濯機を置くうえで気を付けないといけないのが感電です。
洗濯機には感電を防止するアースという線がありますので、そのアースをコンセントについているアース端子に接続をする必要があります。
②の陽当たりについてですが、洗濯機などのプラスチックで覆われているようなものは、日光に長く当たっていると変質してしまいます。
これが故障の原因となる場合もありますので、もし陽が長く当たる場合は洗濯機カバーなどを使用し、予防するようにして下さい。
洗濯機カバーはホームセンターや洗濯機を購入したお店でも購入することが出来ます。
③の排水の位置ですが、排水の位置までがどのくらいの長さなのかを確認する必要があります。
排水する時に通る排水ホースの長さにも関係してきますので、洗濯機を置く位置と洗濯機を置く場所と排水箇所の距離を確認しておきましょう。
ベランダに洗濯機を置いた時の排水のしくみ
では、ベランダの排水のしくみをご紹介します。
一般的にベランダに洗濯機が置ける場合は、ベランダに水道と電気が通っています。
同時に排水設備があり、ほとんどの場合、雨水を下水に流すしくみを使うことが多いです。
1階のベランダの場合、ベランダの隅に2階からの雨水を下水に流すパイプの根本に、排水する構造があります。
2階の場合は、ベランダの隅に穴が開いており、ベランダに溜まった雨水を流す構造になっています。
屋内に設置してある洗濯機の排水口は排水ホースを固定出来るものがほとんどですが、ベランダの場合は排水ホースを固定出来ない場合がほとんどです。
固定出来ない場合は、自分でホースを排水口に固定し、排水の圧力で外れていないかを確認する必要があります。
もし、排水ホースが外れたりして、排水口から遠ざかってしまった時は、うまく排水が出来ず、ベランダが洪水状態になることもあります。
ベランダに洗濯機を置くことで起こるトラブルと原因
ベランダに洗濯機を置くことで起こるトラブルには
①排水口の詰まり
②洗濯機の故障
③感電、変形
があります。
①の排水口のつまりというのは、ゴミやホコリの場合が多く、放置しているとすぐに詰まってしまいます。
小まめに掃除することで予防出来ますので、ベランダに出た際には、排水口をみるようにしておくとよいでしょう。
②の洗濯機の故障というのも、屋内に置いてある洗濯機よりは多く発生します。
洗濯機は精密な機械です。
機械の隙間に塵やホコリは意外と簡単に入ってしまい、それが原因で故障してしまうケースがあります。
塵やホコリは、カバーをすることである程度は防ぐことが可能です。
③の感電、変形については、先ほどもお話ししたように、アースをアース端子に繋ぐことや、洗濯機カバーで陽に長時間当たらないように配慮することで、関電と変形を防ぐことが出来ます。
洗濯機カバーは、そんなに重たい物ではないので、強風が吹くと飛ばされてしまうこともあります。
そうならないように、洗濯機カバーを洗濯機に固定しておくことも必要になってきます。
ベランダに洗濯機の排水口がない場合の対処法
選んだ物件にもよりますが、ベランダに洗濯機の排水口がない場合もあります。
その場合の対処法をご紹介します。
ベランダには、排水口は無くても、基本的に雨水を排水する排水溝があります。
その排水溝を利用して排水する方法がありますが、洗濯機用の排水溝ではないので、排水トラップのようにゴミなどを取り除くことが出来ません。
ベランダの排水溝は隣と繋がっているものが普通で、その方法で利用する際には、同じ排水溝を共有する人に話をしておくのが良いでしょう。
そして、排水ホースの流れはなるべく長めにし、排水溝に近づけておいて下さいね。
排水が勢いよく出てしまった場合、排水ホースが短いと排水の圧に負け、ホームの向きが変わってしまい、お隣へ向けて排水してしまうということもありますので、排水溝へ出来るだけ近づけて、固定しておくとよいでしょう。
洗濯機の排水が詰まってしまった時の対処法
先ほど、ベランダに洗濯機を置くことで起こるトラブルのひとつとして、排水口の詰まりを挙げましたが、こちらではその対処法をご紹介します。
ベランダに置いてある洗濯機の排水口が詰まってしまった場合は、ゴミを取り出すしかありません。
手順としては、
①洗濯機を排水口が見えるところまで移動します。
②排水口の蓋を開けます。
③排水トラップが見えたら、左に回して外して下さい。
④コップ型で水が溜まっているパーツを外します。
⑤目視でゴミや排水の状態を確認しましょう。
⑥細目にブラシやスポンジで、取り外した部分を洗います。
⑦排水口自体を洗います。
⑧排水トラップを元に戻します。
⑨一番初めに戻すコップ型のパーツに、水を溜めておくことを忘れないようにして下さい。
水を溜めることで、下から上がってくる臭いを防ぐことが出来ます。
ベランダの洗濯機の排水口が詰まっていると思ったら、すぐに試してみて下さい。
排水口の詰まりにより、隣の人にも迷惑をかけてしまうことになりかねないので、後回しにするのはやめましょう。
ベランダに置いた洗濯機の排水のメンテナンス
ベランダで洗濯機を使い、洗濯をすると、当然排水をします。
一日一回の人もいれば、一日に数回洗濯をする人もいますが、ここではメンテナンスについてお話しします。
ベランダに置いてある洗濯機の場合、屋内の洗濯機よりも臭いなどは目立たないので、排水の掃除の回数も屋内に比べると少ない場合もあるでしょう。
ベランダに洗濯機を置く場合、洗濯機の底についている排水ホースをベランダにある排水口に固定すれば、排水のしくみ自体は出来上がっています。
基本的には、1年に一度、排水ホースを掃除したり、排水口のゴミを取り除くことでトラブルはほとんどなくなると思いますが、例外もあります。
ベランダにはゴミも飛んできますし、ベランダに鳥たちが巣を作る場合もあります。
この場合、普段以上にゴミが排水口に詰まりやすくなってしまいます。
その場合は、普段以上に小まめにゴミを取り除き、原因も解決しないといけません。
また、排水口の金具の部分が老朽化で錆びて壊れている場合もありますので、もし見つけたら管理会社や大家さんに連絡を取り、交換してもらうようにしましょう。
ベランダは隣人と繋がっていることがほとんどですので、洪水状態にして隣にまで、排水は溢れてしまったとならないように、小まめに排水口を確認するようにしましょう。
ベランダに洗濯機を置くときは排水をチェックしよう!
いかがでしたでしょうか?
ベランダに洗濯機を置く場合の注意点や排水の詰まりの対処法などをご紹介しました。
ベランダの排水が詰まったら、先延ばしにせず、早めに対処しましょう。
ベランダは隣人と繋がっていることがほとんどなので、迷惑をかけないように排水ホースに固定や向きにも配慮して下さいね。