アパートの入居者同士のトラブルは、大なり小なり起こることですよね。
今回は、駐車場での問題について取り上げました。
アパートに住んだことのある方なら、いろいろと思いつくかもしれませんね。
意外に多い無断駐車や契約違反、騒音問題について、その対応策を考えました。
アパートの駐車場でのトラブルって?
アパート経営でお悩みの種になることの一つとして、駐車場でのトラブルがあります。
契約時に注意事項について説明しても、守っていただけなかったり、予想もできない事態になることがあるのです。
例えば、子供が駐車場で遊んでいて、おもちゃや自転車を車にぶつけてしまい傷が付いてしまったり、駐車スペースを毎回間違えてしまう人がいたりします。
また、駐車スペースとして指定されているところ以外に無断で停めたり、場所を守って停めてはいるけど、はみだしてしまっていたりすることもあるようです。
他にも、トラブルとは少し違いますが隣の車が自分の車と似ていて、鍵も開いていて、間違えて乗り込んでしまったり、というハプニングも起こっています。
上記のようなことは、悪意があるわけではなく、双方の関係が良好であれば笑って流せることかもしれません。
ですが、話したこともなく苦手意識を持っていたり、普段から仲が良くない、という場合、それをきっかけに嫌がらせ行為が始まる可能性も考えられます。
ですので、こうしたことでクレームが発生したら、「そんな些細なことか」と受け流さずに対応することが求められるでしょう。
勝手に使われる!アパートの駐車場での無断駐車
アパートの駐車場で起こってしまうトラブルの中には、大ざっぱであったり、図々しい性格が原因で起こることもあります。
特に多いのは、無断駐車です。
先ほど、「駐車スペースを間違えるということがトラブルの原因になる」と書きましたが、間違っていると分かっていて故意に停めてしまう人もいます。
その物件と契約している人以外の人が訪れた際に、明らかに部屋の番号が書いてあるのに、黙って停めてしまうのです。
駐車場が道路と隣接していて停車スペースが無い場合など、本当に困ってしまいます。
どこの部屋に来ている人かも分かりませんし、クラクションを鳴らそうにも、近所迷惑になるのではないかと考えてしまいますよね。
こうした無断駐車をされたことで激高して、停めてある車のタイヤをパンクさせたり、傷つけたりする事件も起きています。
また、民間のレッカー会社や知り合いに頼んで勝手にどけてしまったりするケースもあり、その後に損害賠償を請求されてトラブルが大きくなることもあります。
駐車場に契約者以外が無断駐車!どんな対応がベスト?
先ほどご紹介したように、無断駐車に過剰に反応して車を傷つけたりしてしまうと、駐車された側が損害賠償や逮捕されるなどの事態になってしまいます。
また、警察に連絡する、という人も多いです。
警察に連絡するのは車の所有者をすぐに調べられますし、メリットもあるのですが、「おおごとにされた」と怒りを感じ、嫌がらせ行為が始まる場合もあります。
ですので、管理会社や大家さんが解決するほうがいいかもしれません。
入居者からの連絡があったら、すぐに駐車場まで見に行って対応すべきです。
多くのアパートでは、管理会社のもとに入居者のデータはありますので、だいたいの目星をつけて訪問し、移動のお願いすることができるでしょう。
また、どの入居者の知人なのか分からず移動がすぐにできない場合でも、一時的に他のスペースに停めることをお願いし、無断駐車した人が現れたら厳重注意する、という手段もあります。
一度の注意だけでは効果がなく、管理会社や大家さんが注意喚起のチラシを作って貼りだしたりしても無断で停め続けるようなら、警察に連絡しましょう。
ただ、入居者が連絡する際は匿名希望という事を伝えた方がいいでしょう。
それでは、次項からは契約違反になる行為について見ていきましょう。
契約違反!?駐車場を他の人に貸すこと
アパートの経営をしていると、さまざまな問題に直面しますが、駐車場関連で考えられることは他にもあります。
それは、駐車場の契約者が、管理会社や大家さんに無断で第三者に駐車場を貸して、利益を得ている場合です。
これは契約違反となりますが、そのことについて事後報告があり、第三者から支払われた駐車料金も渡されたら、どう対応すべきでしょうか。
つまり、ずるい気持ちが無く、契約についてただ知らなかったという場合です。
基本的には、駐車場の契約内容は内容の変更も可能です。
ですから、その第三者に又貸しすることを了承する、という選択肢もあります。
ですが、防犯上の問題や、賠償責任の問題は残ります。
身元が分からない人の出入りを許してしまうと秩序が乱れることもあります。
また、契約していただくときに、車のナンバーなどの届け出をお願いするのが一般的ですが、それには契約を明確にする、という意味があります。
もし、駐車場で事故などのトラブルが起きた際に、管理会社も対応に困ってしまう、ややこしい問題になるかもしれません。
経営者には「管理責任」がありますので、あいまいにせずにはっきりとした対応を心がけましょう。
アパートの駐車場のクレームで多い騒音
他に、アパートの契約をしていただいている方から寄せられるクレームで多いのが、駐車場の騒音です。
車を改造していてエンジン音が異常にうるさかったり、音楽を大音量でつけっぱなしにしている人、いますよね。
昼間でも気になりますが、早朝や夜に爆音を響かせて駐車場に駐車していると、入居者の多くは苛立ちを感じることでしょう。
入居者だけでなく、近隣住民からもクレームがくるかもしれません。
他にも、駐車場で遅い時間帯まで子供を遊ばせて声がうるさかったり、駐車場でバーベキューなどをして騒いでいる、というケースもあります。
他人への配慮をする人ばかりではありませんので、どうしてもこうした問題が起こります。
管理会社や大家さんの対応としては、連絡を受けたらすぐに手を打ち、マナーの悪い入居者に注意して改善してもらいましょう。
委託契約でも管理会社との連携は必要
アパートの駐車場のトラブルには他にも、「ゴミがばらまかれている」「ペットがいて危ない」など、いろいろなことが起こります。
こうした予想もできない日常のトラブルの対処は、委託契約を結んでいるのなら大家さんではなく管理会社が対応していることでしょう。
ですが、適切な対応をしていても、言うことを聞いてもらえずにトラブルが大きくなることもあります。
そうした事態になるのが嫌なら、任せきりにはせず、問題があったらくわしく聴いて状況を把握しておくことも考えましょう。
また、これも管理会社の仕事になる場合が多いですが、契約時にあらかじめトラブルの種になることについて説明しておくといいかもしれません。
例えば、「子供が多いアパート」「外国人の入居者が多いアパート」などで、過去に何らかの言い争いがあったのなら、そのことについて話しておくと、入居者も心構えができることでしょう。
ただ、これは契約前にイメージを下げることになりますので、難しいところではあります。
アパートの駐車場トラブルについて知っておこう
いかがでしたか?
実際にご経験したこともあったかもしれませんね。
いくら注意しても、マナーの悪い人はいるもので、トラブルをゼロにするというのは難しいことです。
ですが、管理会社や大家さんが毅然とした態度で注意し続けることは重要です。
ただ、事件にまで発展するケースは極めて稀なことですので、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。