アパートのポスト、ダイヤル錠なら防犯上安心?!

賃貸アパートのポストには、様々なタイプがあります。

昔からある、鍵のない誰にでも開けられるタイプのポストの場合、防犯対策を行わなければ不安です。

では、近年増えつつあるダイヤル錠が付いたポストなら安全なのでしょうか?

ここでは、ダイヤル錠付きポストにまつわるお悩みを解決できる情報と、アパートに設置されたポストの防犯対策についてお話しします。

アパートのダイヤル錠ポストの開け方のポイント

賃貸アパートでも取り入れられているダイヤル錠付きのポストですが、スムーズに開けられないという声を耳にします。

・いまいち使い方がわからない
・なんだか難しい気がする
・番号は合ってるはずなのになぜか開かない

初めてダイヤル錠付きのポストを使われる方は特に、ポストを目の前にして使うことさえしない方もいるようです。

中には、「昨日は開いたのに今日は開かない!」という経験をされる方もいます。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

ダイヤル錠付きポストの開け方のポイントを知ることで、このような事態は回避できます。

初めてダイヤル錠付きポストを使われる方も、ポイントさえ抑えておけば簡単に開けられますので、是非覚えてください。

ダイヤル錠付きポストを開けるときに、気を付けていただきたい注意点が2つあります。

1、回す方向に注意

解錠番号シールには、『方向』『回数』『番号』が記載されています。

右へと書かれている時は時計回りに、左へと書かれている時は反時計回りに回し、『番号』の位置に目印を合わせてください。

2、回す回数に注意

解錠番号シールに、『右へ2回転以上 3』と書かれている場合は、時計回りにダイヤルを回して、2回以上『3』の位置に目印を合わせる必要があります。

1回しか回していなければもちろん開きません。

アパートのダイヤル錠ポストの番号がわからないときの対処法

ダイヤル錠付きポストには、それぞれに違った解錠番号があり、ダイヤルを回す方向や回数も違います。

賃貸アパートに入居する際、住人には必ず解錠番号が知らされますが、方法は業者によって様々です。

・契約時に解錠番号シールを渡される
・契約書類に解錠番号が記載されている
・契約したお部屋の室内に解錠番号シールを貼ってあり、貼られている場所を知らせてくれる

アパートのダイヤル錠付きポストの番号がわからなくなった時には、まずは契約時の書類を確認しましょう。

ダイヤル錠付きポストの取扱説明書があれば、そこに貼られている場合が多いです。

書類の中に解錠番号の記載が見当たらない場合は、解錠番号シールが貼られている可能性がある場所を確認してみてください。

よくある貼り場所としては、玄関扉の内側や、電気ブレーカーの蓋の裏面、下駄箱扉の裏側などがあります。

備え付け建具の内側のように、他人にうっかり見られることのない場所に貼られている可能性が高いです。

全て確認しても見当たらない時には不動産会社に連絡し、状況を伝えましょう。

会社によっては解錠番号の覚書を残している場合があります。

ダイヤル錠ポストのメリット、デメリット

ダイヤル錠ポストの一番のメリットは、鍵を持たなくても施錠できる点です。

昔からある南京錠のように、小さな鍵がついた錠前を取り付けた場合、鍵を失くしてしまうことが多々あります。

南京錠を鍵なしで開けるとなると、業者に費用を払って工具で錠前を切断してもらう必要があり、お金も手間もかかってしまいます。

ダイヤル錠はそんな心配をせずにお使いいただけ、大変便利です。

デメリットとしては、先にもお話しましたが、慣れるまでは解錠に時間がかかってしまうことが挙げられます。

また、番号がわからないと開きませんので、忘れないように対策をしておく必要があります。

ダイヤル錠の中には、可変ダイヤル錠というものもあります。

こちらは、解錠番号の変更が可能なタイプのダイヤル錠になります。

賃貸アパートの場合、住人が変わる際に大家さんによって変更してもらうと、前の住人であっても解錠番号がわからないので安心です。

しかしながら、変更した番号をきちんと控えておかなければ、メーカーであっても出荷時の解錠番号しかわからないので、注意が必要です。

ダイヤル錠ポストの防犯対策は万全?

「うちのアパートはポストにダイヤル錠が付いているから安全」と、思っていませんか?

もちろん鍵がないポストと比較すれば、防犯対策されていて、盗難に遭う可能性も低くなります。

しかし万全とは言い切れません。

実のところダイヤル錠は、仕組みさえ把握していれば意外と簡単に解錠できてしまうのです。

ここで敢えて仕組みについて説明するつもりはありませんが、ダイヤル錠の防犯対策は万全ではないことは覚えておいてください。

とは言え、1分もかからず簡単に開けられるというものではないので、少なくとも人の出入りのあるところにポストが設置されていれば、簡単に解錠することはできないでしょう。

また、オートロックの付いたマンションの場合、解錠するためのダイヤル自体がオートロックされたエントランス内にある場合が多いです。

この場合、基本的に住人しか入れないスペースですので、防犯性は高まります。

アパートの郵便物の盗難を未然に防ぐ対策法

アパートのような集合住宅において、ポストの防犯対策を万全に行うのは難しいです。

鍵のないポストはもちろん、ダイヤル錠付きのポストであっても、盗難に遭う可能性はあります。

そこで、盗難被害に遭わないための自己防衛として、できる対策法をご紹介します。

●実家や会社に配達先を変更する

これはあなた自身が狙われているのではなく、アパート自体に被害が起きている場合の対策法です。

信頼のおける実家に郵便物の受け取りをお願いしたり、重要なものだけでも宛先を会社宛にしてもらい、直接受け取ることで盗難被害を防げます。

●居住地管轄の郵便局に相談し、局留めにしてもらう

アパートのポストに届く予定の郵便物を、全て郵便局で預かってもらい、1週間に1度まとめて取りに行く方法です。

この方法は、嫌がらせやストーカー被害など、個人的に郵便物の盗難の心配がある場合の対策法です。

郵便局によって可能な場合、不可能な場合がありますが、やむを得ない事情や警察が介入している場合などは、認めてもらえる場合があります。

他にも大家さんや管理会社に相談して、防犯カメラを設置してもらうのも1つの方法です。

ポストの郵便物が盗まれた時の対処法

「届く予定の郵便物が届かない。」

「アパートのダイヤル錠ポストのダイヤル位置に違和感を感じる。」

これは思い違いや気のせいでなく、あなたの郵便物が盗難に遭っている可能性があります。

近年、郵便物の盗難は珍しくありません。

オークションやネットショッピングで注文した商品が、宅配便ではなく定形外やメール便で届く場合もあり、大きな被害額となることもあります。

届く予定の郵便物が届かない時は、まずは発送元に発送されたか確認しましょう。

発送済みであるにも関わらず届いていない場合は、警察に被害届を出しましょう。

その後、配達支店に出向き、郵便物が配達されない旨を局員に伝えてください。

配達支店に出向けない場合は、代表電話か管轄の集配営業課に連絡をして、その旨を申し出てください。

配達員が途中で配達を放棄したといった事件も起きているので、盗難であるにせよないにせよ、調査請求をしてきちんと調べてもらいましょう。

郵便物の盗難は法に触れる犯罪行為です。

泣き寝入りせず、きちんと追求するべきことです。

ダイヤル錠任せにせず防犯意識を高く持とう

賃貸アパートにおいてもダイヤル錠を始めとする、施錠できるポストが増えています。

しかし「施錠していれば防犯対策は万全」ではありません。

マメにポストの中の郵便物を回収し、ポストの中身をできるだけ空にしておくことを心がけましょう。

それによりポストの口から郵便物がはみ出すことも防げますし、被害に遭うことがあっても最小限に抑えられます。

自身が防犯意識を高く持ち、快適なアパート生活を送ってください。