玄関は、家に入って、最初に目に入る場所です。
いわば、「顔」と言っても良いですよね。
それは、アパートであっても同じです。
アパートの経営者であれば、玄関のデザインや外観などが気になりますよね。
アパートの顔と言える玄関だけで、印象が大きく変わってきます。
ちょっと古くなって、野暮ったくなってしまったアパートの玄関を、思い切っておしゃれにリフォームしてみませんか。
アパートの玄関をリフォームする際のポイント
アパートの経営をしていると、考えなければならないのは、アパートのリフォームです。
アパートの部屋に入るときに、最初に目に入る玄関のリフォームについて、今回はお話していきます。
玄関のリフォームを考えるときには、まず全体とのバランスを考えましょう。
先ほどもお伝えしましたが、玄関は第一印象を決める、大切な場所です。
アパートの外観や内装など、全体のイメージを崩さないように、デザインを選びましょう。
しかし、ありきたりのデザインでは、リフォームする意味がありません。
そこで、しっかりと、そのアパートの個性を表現しましょう。
洋風建築であれば、小窓の付いた木製ドアや、アンティーク調の金属製ドアも合います。
和風建築であれば、思い切って引き戸などを合わせても、おしゃれに変身させることができます。
このように、建物に合わせて、いくつものコーディネイトが考えられます。
トータルバランス、個性的なデザインやカラー、予算などを考えながら選んでいきましょう。
玄関ドアをおしゃれにしたい!
玄関ドアは、アパートの顔でありますが、同時に耐久性なども、重要なポイントになります。
形状や材質を、見ていきましょう。
まず、形状です。
・片開き
・親子
・両扉
・引き戸
この4タイプがあります。
一般的なアパートでは、片開きドアが主流です。
最近では防犯意識が高まり、ワンドア・ツーロックが基本装備になっています。
もし、現在ツーロックになっていないのであれば、この装備は必須です。
また、夏の暑さ対策のため、玄関網戸を設置してあると、入居者のポイントはアップするでしょう。
風通しも良くなり、玄関を明るくできます。
親子ドアや両開き玄関は、車いすの人でも出入りがラクにできます。
車いすの人でも入居できるアパートであれば、こちらのほうがおすすめです。
高齢者に優しいアパートを目指すのであれば、握って回すドアノブよりも、取っ手をつかんで押し開ける、ハンドル式の玄関ドアを選びましょう。
握力がない高齢者でも、開けやすくなります。
さらに、引き戸のドアも最近では、おしゃれになっているのでおすすめです。
洋風住宅に合うデザインもありますので、ぜひ一度、モデルハウスやカタログで見てみてください。
おしゃれな玄関ドアでアパートの個性を出す
次に、玄関ドアの材質についてお話します。
材質は、金属製・木製に分かれています。
金属製の玄関ドアは、さらに材質が分かれています。
いくつかご紹介すると、
・アルミ形材…耐久性・対候性に優れている
・コート鋼鈑…丈夫で、ビルのドアにも使われている
・ステンレス…腐食に強く、光沢感が選べる
などがあります。
木製の玄関ドアは、無垢材が主流です。
乾燥処理と、表面にウレタン塗装がされているため、耐水性や耐摩擦性に優れているのが特徴です。
素材はアルミ形材でも、木目調のおしゃれなデザインのものもありますので、予算に合わせて選びましょう。
デザインは、トータルバランスが大切だとお話しましたね。
さらに、玄関の位置も気にしましょう。
アパートの玄関が北側ですと、薄暗くなってしまうことがあります。
玄関が薄暗いと、じめじめしたイメージになってしまいますよね。
そういった場合は、玄関ドアをガラス入りのタイプにして、光を取り入れるようにしましょう。
玄関が明るいイメージになります。
アパートの玄関というと、装飾があまりなくて、シンプルなデザインのものが多いですよね。
しかし、すべてをシンプルにしてしまうと、印象に残らない、つまらないアパートになってしまいます。
外観がシンプルであれば、アクセントとして個性的なデザインや色を採用するのも、ひとつの手です。
玄関の空間をおしゃれにデザインする
アパートの玄関ドアだけでなく、玄関の空間自体も一緒にリフォームすると、さらに印象が変わります。
玄関は、空間が狭いため、比較的に低いコストでリフォームできます。
狭くなりがちなアパートの玄関ですが、リフォームすることによって、広く見せることもできます。
それには、壁紙の色や柄、素材感が重要になってきます。
天井の色を、壁の色よりも明るくするのです。
そうすることで、広々とした空間を演出できます。
天井が高く見え、狭い空間でも、開放感を感じることができます。
反対に、天井の色を、壁の色よりも濃くしてしまうと、天井が低く見えてしまいます。
圧迫感を感じてしまうので、実際の広さよりも狭く感じてしまいます。
また、壁紙の素材感についても、大切なポイントになります。
壁紙クロスのデザインは豊富で、デコボコがついたものや、まるで職人が漆喰を塗ったかのようなデザインのものもあります。
こういった、表面がはっきりしたデザインの壁紙クロスは、おしゃれではありますが、空間を重くしてしまうことがあります。
ですので、天井には使わないほうが無難です。
壁面に使われている壁紙クロスよりも、すっきりしたフラットなデザインを選ぶと、圧迫感が出ません。
ちょっとした工夫で、暗くなりがちなアパートの玄関を明るく、広く見せることができます。
ぜひ、参考にしてみてください。
アパートの玄関は収納が少ないのが悩み
玄関の空間は、壁だけではありません。
玄関収納も、大切ですよね。
特に、女性は靴をたくさん持っている人が多いので、玄関収納でアパートを選ぶという人もいるくらいです。
小さな靴箱しか設置していないというアパートであれば、リフォームを検討してみても良いかもしれません。
玄関収納といっても、床から天井まで一面ある、大きな収納であれば良いと言うわけでもありません。
そこまで大きな収納ですと、大きな圧迫感を感じ、玄関がさらに狭く見えてしまいます。
おすすめなのは、腰高までの靴箱収納を設置し、その上の空間をカウンターにして、装飾できる空間にすることです。
そうすることで、目線の高さの部分は、空間ができることになります。
さらに、その上部に、吊り戸棚を設置します。
そうすることによって、収納スペースを確保することが可能です。
吊り戸棚には、普段使わないものや、季節によって使わないものを収納しておくことができます。
カウンターの装飾できる空間には、お花を飾ったり、絵や写真を飾ることができますので、入居者がおしゃれにコーディネイトできる空間になります。
玄関は、人を出迎える場所でもありますので、こういった気配りも大切ですね。
玄関の防犯対策もお忘れなく
玄関は、人が出入りする場所です。
先ほどもお話しましたが、近年で防犯意識が高まっていることもあり、防犯対策の意識も高まっています。
おしゃれなデザインにすることも大切ですが、防犯対策も重要なポイントになります。
高性能なドアですと、リモコンで外から開閉できる電気錠システムを採用しているものもあります。
この電気錠システムは、部屋の中からも施錠・開錠できるので、安心なうえ便利です。
また、都心では、女性の1人暮らし世帯も多いですよね。
そのため、こういった設備の付いているアパートは、人気もあります。
アパートの玄関をリフォームする際には、こういった点にも注意してみると、入居率がアップするかもしれません。
もし、予算が足りないということであれば、後付けできる防犯アイテムもあります。
そういったアイテムも併用すると、良いですよ。
住みやすくすることが大切
アパートの玄関をリフォームする際には、一般住宅の玄関リフォームと違った点に気を配る必要があります。
それぞれ、立地条件や築年数によって、リフォームする箇所は違ってきますよね。
一番大切なのは、入居者が住みやすくなるように配慮することです。
それが、入居率アップにつながっていくことと思います。