全国には、たくさんのアパートが存在しています。
そのアパートには、いろいろな名前が付けられていますよね。
中には、少し変わった名前や、長すぎる名前もあります。
アパートに名前を付けるのであれば、魅力的な名前にしたいですよね。
最近では、和風の名前はあまり見なくなりました。
しかし、だからこそ和風の名前が引き立つこともあります。
今回は、アパートの名前の付け方についてお話します。
和風の名前は減少!アパートによく使われる名前
最近では、アパートの名前に、英語やフランス語が使われることが多くなってきました。
ちょっと見ただけでは、読めないアパートもあります。
漢字で書かれた和風な名前よりも、カタカナやアルファベットで名前を付けるのが、最近の風潮です。
そのため、最近では、漢字の名前が付いたアパートは見かけなくなりました。
アパートの名前で、よく見かける単語がありますので、いくつか挙げてみます。
・コーポ△△
・ハイツ△△
・メゾン・ド・△△
・△△荘
・△△パレス
町を歩いていても、よく見かけるのではないでしょうか。
コーポやハイツは、アパートには定番の名前です。
実は、コーポは正確な英語ではありません。
「鉄筋コンクリート造りの集合住宅」を意味する「corporate house」を略した、和製の略語なのです。
そして、ハイツも正しい意味で使われていません。
ハイツは、「高台」を意味する「heights」から、できた言葉です。
どちらも、きれいなアパートというイメージで使われており、明確に使い分けられてはいないようです。
雰囲気に合った名前を付けよう
メゾン・ド・△△は、フランス語です。
「家」を表す言葉です。
アパートだけでなく、レストランやカフェ、パティスリーなどでも、このような名前を見かけることがあります。
響きが素敵なので、おしゃれな店舗に使われることが多いようです。
フランス風のおしゃれなアパートであれば、このような名前が似合うかもしれません。
続いて△△荘ですが、最近では、このような和風のアパート名は見かけることが少なくなりました。
前項にてご紹介した、アパートの名前によく使われる単語の中でも、和風の名前は「△△荘」だけです。
「荘」を付けることによって、下町の人情あふれる温かいイメージのアパート名になります。
ありきたりなカタカナの名前にしたくないのであれば、△△荘のような和風の名前にしてみるのも良いでしょう。
パレスは「宮殿」という意味です。
名前は豪華ですが、実際のアパートの雰囲気と、あまりにかけ離れた名前にしないように気をつけたいところです。
上記以外にも、
・ヴィラ(別荘)
・ハイム(家)
・シャトー(貴族が住む家)
などが、よく使われています。
どの名前も素敵ですが、実際のアパートの雰囲気に合った名前を付けるのが、一番良いでしょう。
基本的なアパートの名前の付け方
それでも、アパートの名前に悩んでしまうのであれば、原点に帰って基本的な名前の付け方を知っておきましょう。
・シンプル
・キレイ
・呼びやすい
・書きやすい
・オリジナリティ
このようなポイントに絞って名前を考えると、悩まずに済みます。
地名を名前に入れる。
キレイな意味の言葉を使う。
このような単語の組み合わせで考えてみましょう。
このときに大切なのは、オリジナリティです。
ほかに似たようなアパートがあったり、全国にありふれた名前ですと、良い名前と言うのは難しいです。
よくアパートの名前に付けられているのは、
『人名(オーナーなど)+住宅を表す言葉(コーポなど)』
『地名+住宅を表す言葉』
です。
例えば、
「千代田ハイツ」
「山田コーポ」
などですと、わかりやすい名前にはなります。
しかし、オリジナリティという意味ですと、少しインパクトが足りないかもしれません。
また、
外国語+住宅を表す言葉
名詞+住宅を表す言葉
なども、よく使われます。
アパートの外観に合わせて名前を付けるのもおすすめです。
例えば、和風モダンのアパートでしたら、英語の名前を付けてしまうと、違和感を感じる可能性があります。
流行りに逆行して、あえて漢字の名前を付けると、外観とマッチして、個性的かつ覚えてもらいやすい名前になるかもしれません。
アパートの名前は重要!悩んだら和風もおすすめ
アパートの名前を付けるときは、オーナーの好みもあると思いますが、入居者のことも考えましょう。
先ほどもお話した、「呼びやすい」「書きやすい」は入居者にとって重要です。
住所を書く際に、何度も書くことになるのですから、長くてわかりにくい名前だと嫌になってしまいますよね。
また、電話で住所を伝える際も、発音しにくい、呼びにくい名前ですと敬遠されがちです。
アパートやマンションの平均的な名前の長さは、11文字程度と言われています。
個性的な名前を付けようと、いろいろお考えになるかと思いますが、アパートの名前は、可能であれば10文字以内に収めるようにしましょう。
それから、気を付けてほしいのは、外国語を使ったアパートの名前です。
例えば、
「サンシャイン・エスポワール」
と聞くと、なんだか素敵なアパートの名前のような印象を受けます。
しかし実は、
サンシャイン(英語)・エスポワール(フランス語)
となっており、英語とフランス語がごちゃ混ぜになってしまった名前なのです。
エスポワールは「希望」という意味なので、サンシャインとの掛け合いになっていません。
そのため、このような名前では、意味がきちんと伝わらず、敬遠される可能性があります。
名前を付けるときは、その意味なども考えたほうが良いかもしれません。
その点では、漢字を使った和風の名前でしたら、意味を間違えることはないでしょう。
悩んだら、和風の名前を候補に挙げてみてはいかがでしょうか。
次の項では、和風の名前を付ける際のヒントを集めてみました。
和風のアパートに名前を付けるなら
先ほどもお伝えした通り、かつてはアパートの名前というと「△△荘」というのが定番でした。
現在では、古臭いイメージや、下宿のイメージがあることから敬遠されがちです。
しかし、最近では、レトロなものが見直されつつあります。
和風の外観のアパートに、無理やりカタカナを付ける必要はないでしょう。
もし、アパートを新築したり、アパート名を改名したいというときは、一度考えてみてはいかがでしょうか。
普通のアパートに、「シャトー(宮殿)」と付いていても、名前負けしている印象を与えてしまう可能性があります。
お庭に桜があるアパートであれば、
「シャトー・チェリーブロッサム」
も素敵ですが、
「さくら荘」
が似合う場合もあるでしょう。
おすすめなのは、「桜」のように植物の名前を入れることです。
楓や向日葵など、わかりやすくて誰にでも読めます。
また、アパートの名前を伝えるときも、伝えやすく間違われにくいです。
「荘」だけでなく、「館」を使う方もいます。
「△△館」となると、レトロなイメージを持たせることができるでしょう。
また、郊外の静かな場所に建っているアパートであれば、「庵」を使うのはいかがでしょうか。
「△△庵」と書くだけで、静かな場所にある、お茶室のようなイメージを与えられるかもしれません。
アパートの名前は入居率も左右する!
アパートやマンションの名前は、入居率も左右する重要なポイントです。
名前によって、アパートのイメージが大きく変わってしまうこともあります。
同じ条件のアパートが2つあったとしたら、ちょっとクセのある名前のアパートは、敬遠されるかもしれません。
名前のオリジナリティは大切なのですが、大家の個性を出し過ぎないほうが良いでしょう。
アパートの名前は、入居者の住民票にも載ることになります。
また、入居者の本籍になることもあるのです。
とはいえ、呼びやすくて書きやすい、というだけでは決められない部分もあります。
あまりに悩んでしまったら、不動産会社などに相談してみるのも、ひとつの手です。
ここは、センスが試される場面ですので、ぜひとも気の利いた名前を付けましょう。
洋風、和風に関わらず、アパートに合った素敵な名前を付けてください。
誰にでも愛される名前を付けよう
名前が入居率まで左右するなんて、思いもしませんでしたね。
しかし、入居者の立場になって考えてみると、当然のことかもしれません。
大家、入居者がともに愛着の湧くような名前を付けられれば、一番良いですね。