地域やメーカーによっても違いがある木造住宅の柱の間隔

建築で使われている「尺」という単位は1尺が303mmで、3尺910mm(正確には909mm)を最小単位(モジュール)としていることが多いようです。

6尺=1間、3尺=半間となっていて、柱と柱の間は1間1820mm、半間910mmの幅を基本として作っています。

しかし、この数値も関東や関西では違いがあったり、建てるメーカーによって違うことがあります。

今回は、色々な木造住宅の柱の間隔についてご紹介をします。

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木造住宅の柱の種類と間隔

木造住宅を作る時の柱には、大きく分けて3つの種類があります。

1つ目は「通し柱」と言って、家の土台から軒まで繋がった、家全体の要となる柱です。

通し柱は、120mm角の太さの柱を使うことが多く、2間、3640mm間隔で入れます。

2つ目は「管柱」と言って、1階と2階部分の梁で分断されている柱です。

管柱も、家の重量を支えている大切な柱です。

管柱は、通し柱と通し柱の間に入れます。

柱の太さは、通し柱や管柱で120mmを使うことが多くありますが、管柱の場合は105mmを使うこともあります。

関東の木造住宅では、通し柱と管柱、管柱と管柱の間隔が、910mmになっていることが多いようです。

そして、3つ目が「間柱」です。

間柱は壁を支えるために、壁の間に埋め込まれた柱で、450mm間隔で入っていることがあります。

壁の中に隠れているため、外側からどこに入っているかわからない柱です。

どこからどこまで?木造住宅の柱の間隔

柱の間隔のことを「柱間」と言います。

木造住宅の柱と柱の間の間隔「柱間」は、いったい柱のどの部分から測るのでしょうか。

2つの柱の中心と中心までを測って出た数値を、柱の間隔ということです。

前述のとおり、通し柱の太さは120mmになりますが、管柱は120mmと105mmのものがあります。

通し柱と管柱がどちらも120mmであれば、中心となるのは柱の端から60mmですね。

しかし、管柱が105mmになると、管柱の中心は柱の端から52.5mmになります。

そこで、管柱に120mmを使っているのか、105mmを使っているのかによって柱間の壁の幅も違います。

一般的な住宅は、このように柱の中心から中心までの幅を測り、柱の間隔をもとに住宅の柱の位置を決めています。

しかし、住宅メーカーによっては、柱の位置を決める時の測り方が、柱の中心から中心ではないこともあります。

住宅メーカーによっては、柱の内側と内側の間隔を910mmにして、建てているところもあります。

この場合は、柱の中心と中心で柱の間隔を測ると、120mm分広く1030mmになります。

逆に、柱の外側から外側までの間隔が910mmになっているメーカーもあります。

こちらの建て方の場合は、柱の中心から中心で間隔を測ると、790mmになります。

このように柱の間隔は、同じ910mmでも住宅メーカーが測る始点と終点によって違うのです。

メーターモジュールの木造住宅の柱の間隔

最近、家を建てるときに木造以外に、軽量鉄骨や鉄筋コンクリートで家を建てる人も増えています。

また、同じ木造住宅でも、従来の尺貫法ではなくて、メーターモジュールという計測方法で家を建てることも増えてきました。

このメーターモジュールはその名前の通り、従来の3尺、現在の910mmを半間とするのではなく、1mつまり1000mmを最小単位(モジュール)とします。

その場合は、間柱の間隔も従来のものよりもかなり広くなります。

家を建てる時に、メーカーから説明をしていただきますが、メーターモジュールによる木造住宅は、管柱や通し柱と間柱の間隔は500mmとなり、従来の間柱の間隔が455mmの尺貫法よりも広くなります。

間柱の間隔が広くなると、間柱や柱の間隔を基準に位置を決める窓枠の幅も広くなります。

窓の場所には管柱や通し柱を通すことはできません。

通し柱や管柱の間隔が広いと、その内側に作る窓の幅も広くすることができます。

さらに、ベランダや庭に出るための、ガラス戸を広くすることもできます。

窓やガラス戸の幅が広くすると、その分開放感があり太陽光も取り入れやすい部屋になります。

しかし、柱の間隔が広くなる分耐震などの強度が弱くなるのではないか、と心配している人もいます。

そこでメーターモジュールを取り入れているメーカーのほとんどは、柱の強度を上げるなどの、対策をしています。

メーターモジュール木造住宅のメリット・デメリット

柱は、ただ建物を構造的に支えるだけでなく、私たちの生活に大きく影響します。

近年増えているメーターモジュールで計測された家は、1000mmを半間として柱を入れているため、柱の間隔だけでなく、柱によって支えられる住宅の骨組みや内装も異なります。

柱と柱の幅が広いため、開放感のある家になります。

廊下だけでなく、風呂の入り口やトイレの空間も広くなり、手すりを付けてもゆとりをもたせることができるので、車いすでの生活にも対応しやすくなります。

また、従来の和風の木造住宅では、昔ながらの尺といった単位を生かして建てていることが多いです。

尺貫法では910mmの半間を基準に柱を入れています。

そのため、ホームセンターなどで対応しているカーテンや浴槽の蓋は、尺貫法の住宅にあわせたサイズ展開で販売しているものが多いのです。

メーターモジュールで計測された家は数が少ないため、既製品の種類が少なくなります。

メーターモジュールで計測された家は、広々としていてバリアリーにも対応していると、良いところもたくさんあります。

しかし、カーテンの種類が少ないだけでなく、天井が高すぎて、掃除が大変といった点もあります。

住宅を建てる時は、それぞれのメリット・デメリットを考えて選んで下さい。

畳の違いで柱の間隔も違う!関西の木造住宅

古くからの日本建築の木造住宅は、関西では「京間」「関西間」「大間」と呼ばれる寸法で建てられています。

1間を6尺3寸から6尺5寸としています。

今の単位にすると、中京間と呼ばれる6尺3寸が1910mmで、本京間と呼ばれる6尺5寸が1970mmになります。

柱の間隔もこのサイズに合わせて建てられていますので、関東の1間1820mmよりも広くなります。

関西の建物は、畳の寸法を6尺3寸×3尺1寸5分(1910mm×955mm)で作られています。

関西では家を建てる時に、まずは畳を置いて、その大きさに合わせて建物が作られます。

そのため、畳の数や敷き方によって、柱の間隔が違います。

同じ関西間でも6尺3寸から6尺5寸と誤差が出るのは、畳の大きさや敷き方や数によっての違いが出てしまうためです。

同じ木造住宅でも関東は逆に、建物の大きさが決められてから、その中に合う畳を作っていきます。

鉄筋コンクリート造りのマンションや団地は、壁が厚くなるため「団地サイズ」という小さな畳になってしまうようですね。

関東の畳は関西に対して「江戸間」「田舎間」「関東間」と呼ばれますが、6尺×3尺のものが多く、柱の間隔も畳の大きさ同様狭くなります。

関西、特に京都は今でも古くからの家がたくさんあります。

京都にある古い家は柱の間隔が広いから、開放感があるのですね。

柱の間隔が違うと部屋の大きさも違う

6尺3寸×3尺1寸5分(1910mm×955mm)で木造住宅の家を建てているのは、関西だけではありません。

九州も九州間といって、関西と同じ6尺3寸を1間としています。

九州の畳も関東間よりも広い畳を使用しており、柱の間隔も広くなります。

九州間や京間は畳も大きいということですが、どれくらい違うのでしょうか。

例えば、関東の木造住宅の家で10帖の和室を作ったとします。

10帖の和室には、畳を10枚敷きます。

畳1枚の大きさが、関西間は1910mm×955mm=1824050mm²になります。

前述のとおり、関東は1間が1820mmになります。

ここから畳の大きさを計算したいところですが、関東は柱を建ててから壁を造り、最後に畳を敷きます。

2間分の幅、1820mm+1820mm=3640mmの和室に畳を横に2枚敷くと、畳1枚の長さは1820mmと考えたくなりますね。

しかし、3640mmの幅の部屋には両端に120mmの通し柱や管柱があります。

そのため、実際の部屋の幅は柱の太さを引いて、3640mm-120mmで3520mmとなります。

畳2枚分を横に敷いていますので、畳1枚の長さは1760mmになります。

畳1枚の幅は半間なので、1760÷2=880mmとなります。

そのため、江戸間と呼ばれる畳は1帖分が1760mm×880mmになります。

江戸間の畳1枚分の大きさは1760mm×880mm=1548800mm²です。

10帖の和室はこの畳が10枚になります。

ミリ単位では数字が多すぎてわかりずらいので、メートルにしてみましょう。

関西では、1.824㎡が10枚で、部屋の面積は18.24㎡です。

関東では10枚で、1.549㎡になります。

関東と比べると、関西の部屋の方が広いのです。

九州や関西の人が関東に引っ越しをしてくると、同じ10帖の部屋なのに小さく感じる、と言われるのはこういった違いがあるからですね。

こんなに違う木造住宅の柱の間隔

同じ木造住宅でも、地域や建て方、メーカーによって柱の間隔は違います。

引っ越したら、前の家の家具が入らないということやカーテンの幅が足りないということがあるかもしれません。

木造住宅の建て方も、どんどんと進化しています。

新しい家を建てる時はメーカーや大工さんと相談をして、ご自身で納得がいく家を建てて下さい。