アパートの苦情は直接言ってはいけない?理由と解決方法とは

アパートなどの賃貸住宅に住んでいると、どうしても避けられない問題といえば「騒音」の問題ではないでしょうか。

少しの騒音であれば我慢もできますが、ひどいときには苦情を直接言いたくなることもあるでしょう。

しかし、苦情を直接言うのは避けた方が良いです。

その理由と、苦情の出し方についてご説明していきます。

アパートの苦情は直接本人に言わないで!その理由とは?①

アパートなどの賃貸住宅に住んでいると、騒音が気になるということもあるでしょう。

このような賃貸住宅での騒音トラブルから、傷害事件に発展してしまったということも報じられています。

このようにならないためにも、本人に苦情を直接言うのは避けた方が良いです。

また、音を立てている本人への苦情を直接言わない方が良い理由は、大きく2つあります。

まず1つ目は「騒音の発生源は特定しにくい」ということです。

これは、アパートの造りに関係しています。

例えば、部屋の天井部分から走り回るような足音が聞こえてきたとしましょう。

この場合、当然ですが、上の部屋の住民を音の発生源と考えてしまいますね。

しかし、思い込みという可能性もあります。

実は音の発生源は上の部屋ではなく、別の部屋である、ということも考えられるのです。

部屋の住民に直接苦情を言ってしまうと、万が一発生源が違っていたときにトラブルになってしまうことがあるのです。

アパートの苦情は直接本人に言わないで!その理由とは?②

アパートでの騒音の苦情を直接言ってはいけない理由の2つ目は「人間関係」です。

アパートはたくさんの人が同じ建物に住んでいます。

しかし、隣に住んでいる人の名前や顔を知らない方は多くいます。

そのため、いきなり直接苦情を言うのは「知らない人から注意された」と思われても致し方ないことです。

また、その苦情も言い方がきつい場合や暴言に近いものであれば、新たなトラブルになることも考えられます。

逆に、人間関係が築けていたとしても、直接苦情を言うことはおすすめできません。

交流があるとついつい「仲良くしているから、何を言っても大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、このような考えから直接苦情を言ってしまったがために、交流が途切れてしまうというケースもあるのです。

とはいえ、騒音などをずっと我慢していると、ストレスになってしまいます。

では、直接苦情を言ってはいけないのであれば、誰に言ったら良いのでしょうか。

次項からご説明していきます。

苦情は直接言わずにアパートの管理会社へ

アパートでの騒音に関して、直接苦情を言ってはいけない理由をご説明してきましたが、騒音は一度気になるとずっと気になってしまうものです。

相手の住人に直接苦情を言ってはならないのであれば、一体どこに言ったら良いのでしょうか。

このような場合には、アパートの管理会社に連絡を入れましょう。

管理会社は、このような苦情に対して対応してくれることが多いです。

また、その際の対応の仕方としては、以下のようなことがあげられます。

・アパートの各部屋に「騒音をたてないように」などといった注意喚起をしたチラシを各部屋に配布・掲示する
・聞き取り調査を行って騒音の原因を探り、管理会社から電話で注意喚起を行う

多くの場合では、これらの管理会社の対応によって、騒音がおさまります。

しかし、中にはこのように管理会社に相談しても騒音が解決しない場合もあります。

そのような場合には、どうしたらいのでしょうか。

管理会社に直接連絡を!それでも解決しないときは?①手紙

アパートでの苦情は、管理会社に直接連絡するということをご説明してきました。

しかし、相談をしたにもかかわらず、管理会社がきちんと対応してくれないことや、騒音を出している人のモラルがかけているときには、解決に至らないこともあります。

このようなときには、一体どうしたら良いのでしょうか。

方法の一つとしては、「匿名の手紙を使う」というものがあります。

管理会社からしてみれば、騒音の原因となっている入居者も立派な顧客になります。

顧客とトラブルになってしまうことは防ぎたいものです。

そのような理由から、管理会社が名指しで注意喚起を行うということはしないということもあります。

また、管理会社がチラシで注意喚起を行っても、「注意をされているのは自分だ」とはなかなか気づいてもらえない場合もあります。

そのため、匿名の手紙を書き、騒音の原因となっている入居者の部屋に投函するというのも一つの手です。

しかし、この方法は、手紙を受け取った側からしてみれば「どこの人が入れたのか」ということが特定しやすいです。

そのため、さらなるトラブルに発展する恐れもあります。

また、手紙の文面にも注意が必要になります。

騒音でイライラしてしまっていると、乱暴な文章になりがちですが、手紙を書く際には丁寧な文章にするようにしましょう。

丁寧な文章であることで、相手に気持ちが伝わりやすくなりますし、余計なトラブルも回避しやすくなるでしょう。

管理会社に直接連絡を!それでも解決しないときは?②警察

「アパートの騒音で警察を呼んでも良いの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、通報してはいけないということはありません。

少なくとも、直接相手に苦情を言うよりは安全です。

しかし、この方法は最終手段としておきましょう。

また、騒音で「110番」を使うことに抵抗感がある方もいるかもしれません。

そのようなときには、最寄りの交番に直接電話をしてしまう人もいるでしょう。

しかし、警察に通報するときには、最寄りの交番に直接電話をかけるのはあまりおすすめできません。

「110番」であれば必ず出動命令が出されるため、しっかりと対応してもらうことができます。

匿名でも通報ができますので、最後の手段として頼ってみても良いでしょう。

アパートから聞こえてくる音…本当に騒音?

ここまで、アパートの騒音への苦情についてご説明してきました。

管理会社に直接苦情を言うことや、手紙・警察に相談など解決の方法はいくつかあります。

ここで、頭に入れておきたいのが「アパートには、たくさんの人が住んでいる」ということです。

「アパート」という共通の建物・空間に複数の人が住んでいるとなると、それぞれがそれぞれの生活をしていて、そのときどきで音は必ず聞こえるということです。

ほんのかすかな音でも、アパートの構造の関係で大きく聞こえてしまうこともあるでしょう。

もちろん、深夜に大騒ぎしているような音は別ですが、多少の生活音は仕方のないものです。

また、自分の部屋での生活音も、少なからず誰かに聞こえているはずです。

あるいは迷惑に思われている可能性も否定はできません。

そのことは忘れないようにしましょう。

部屋に入ってくる音だけでなく、部屋から出ていく音のことも考慮して、防音対策を施してみるのも良いかもしれません。

トラブルを避けるためにも苦情は直接言わないで!

アパートでの騒音はどうしても気になってしまうものです。

しかし、苦情を直接言うことでトラブルとなり、大きな事件にまで発展してしまう恐れもあります。

気になりだしたら、直接苦情を言いたくもなってしまいますが、そこはグッとこらえてアパートの管理会社に相談してみましょう。