地目の手続きはどう行う?墓地に関わる地目変更を徹底解説

墓地・霊園を新設する際には、「地目変更」も欠かせない手続きの1つです。

「地目変更」とは、土地の登記を変更する手続きで、住宅の土地や畑などはもちろん、お墓の土地にも関わってきます。

墓地経営を検討する方にとって、地目変更は非常に重要な手続きなので、必ず知っておきたいところです。

この記事では、墓地・霊園に必要な地目変更などの手続きについて、詳しくご説明していきます。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

自然災害から家を守るには地目に注目!「畑」の地盤は弱い?

いつどこで起こるか分からない自然災害。家を地震などの自然災害から守るには、家の重要な部分でも...

地目変更登記の費用はどのくらい?宅地に変更する際の流れ

土地の種類を現す言葉として、「地目」というものがあります。もし、家を建てる予定の土地が「宅地...

境界トラブルの元にもなるブロック塀は本当に境界線にある?

ご近所同士のトラブルにはゴミ出しや騒音の他にも、隣家との土地の境界をめぐる問題があります。「...

地目が原野の土地に建築したい!気になる注意ポイント

私たちが目にする多くの土地には、それぞれに地目があります。中でも原野は、その位置づけを詳しく...

隣家との境界線にフェンスを建てる際は高さや種類に注意!

なんらかの事情で隣家との境界線にフェンスを建てることになった場合、フェンスの高さや種類に注意をす...

地番と住所の違いってなに!?なぜ同じ時もあるの?

私たちが生活していく中で必要になる、家や土地などの不動産を表示するものには、「住所」と「地番」とい...

地目が「山林」や「田」の土地に建物を建築することは可能?

家やアパートを建築しようと土地を探しているとき、その土地の地目が「山林」や「田」である場合があり...

住所が違う!?正式住所を検索で知ろう!検索のコツって?

インターネットやSNSの利用が増えて、個人情報の漏洩に対して、以前より神経質になるのも無理のない流...

農地転用をする場合注意すべきことは?開発許可の順序とは?

自分が持っている田んぼや畑に、家を建てたり、駐車場として利用したい場合、どのような順序で手続きを...

地目を「畑」から「駐車場」へ変更!必要な手続きとは?

「畑を相続したが農作業をする気がない」「高齢なので農業をやめたい」など、持て余している土地を駐車...

住所の正式な調べ方を知りたい!住所に関するマメ知識

様々な手続きや履歴書、郵便物を出す時、何かと書く機会の多い住所ですが、ご自分の正式な住所をご存知で...

境界立会いの拒否トラブルはなぜ起こる?立会いのメリットは

境界確定測量に伴う境界確定では、隣地所有者の立会いがなければ成立しないため、隣地所有者の協力が必...

地番と住所は異なる!?それぞれの違いと異なる理由は?

普段郵便物や身分証明等に使用している住所ですが、不動産売買の時には住所ではなく地番を尋ねられるこ...

盛土の造成地に安定した家を建てるなら!ポイントは「期間」

造成地には地盤の安定性などに関して心配であるという声を耳にすることもあります。それには、その...

境界の測量でのトラブルを回避!立会いで注意すべき点!

土地家屋調査士や業者からある日突然境界測量の立会いを求められたらどうしますか。測量は場合によ...

スポンサーリンク

墓地新設に欠かせない地目変更とは?

そもそも地目変更について、その言葉さえ初耳な方もいるのではないでしょうか。

地目変更は、墓地や霊園を建設する上では必ず知っておきたい手続きなので、これを機にしっかりと理解しておきましょう。

まず、地目とは、不動産登記法で定められている土地の種類のことです。

全ての土地は宅地や田、畑など23種類の地目に分けられており、墓地もその1つに含まれます。

また、冒頭でもお伝えしたように、地目変更とは「地目を変更する登記」を指します。

例えば、売却した土地の登記地目が畑であっても、土地の現況が宅地と認められれば、地目を宅地に変更する必要があります。

ちなみに、土地の地目認定は、不動産登記法を下に土地全体の用途や現況から判断され、決定されます。

墓地を新設したい!手続きの流れ

墓地・霊園の新設には、「墓地・埋葬に関する法律」によって細かい規則が定められているため、それに則った手続きを踏まなければなりません。

基本的には、役所での事前協議から墓地経営許可の申請を行う必要があります。

では、さらに地目変更について踏まえながら、それらの必要な手続きの流れを大まかにご説明していきましょう。

①事前協議(市民福祉課)

まず、墓地・霊園の設置を検討する場合、役所と事前協議をしなければなりません。

と言うのも、墓地の経営許可は、法律で定められた設置条件に沿って判断されます。

また、自治体によっては、設置条件に墓地の周辺住民の同意が必須である場合があります。

これについては、事前協議の設置条件に明記されている場合があるので、必ず確認しておきましょう。

②分筆登記(法務局)

分筆登記とは、1つの土地を複数の土地に分割するもので、後々地目変更を行う上で重要な手続きです。

墓地・霊園の新設には、お墓を設置する土地以外にも、通路や休憩所などの共用施設が必要なため、地目が「墓地」だけでは収まりません。

そのため、1つの土地の中で、土地の地目を用途に合わせて分割する分筆登記が必要になります。

③墓地経営許可申請提出、許可書発行(市民福祉課)

事前協議にて設置環境が整えば、改めて墓地経営許可申請を行います。

許可が通れば墓地経営許可書が発行されます。

④工事着工・完了

⑤墓地への地目変更(法務局)

以上の順に沿って、墓地新設の申請を行っていきます。

地域によっては順序が異なる場合があるので、それぞれの役所や法務局に確認してみましょう。

墓地新設には「農地法」の手続きも

前項では、墓地・霊園の新設に関わる手続きの流れについてご説明してきました。

さらに、墓地を新設する上では、「農地法」の手続きが同時に必要な場合があります。

それは、建設する土地が元々は「農地」であった場合です。

「農地」から「墓地」に地目変更する場合、「農地法」においては、通常の土地の地目変更に加え、農地転用届申請手続きも求められます。

この農地転用申請の手続きは、一般的に墓地経営許可申請を提出する際に同時に行うもので、これは農業委員会へ提出します。

この両者の申請が確認されれば、晴れて許可書が発行されます。

このような手続きも、地目変更を行う地域によって変わってくる場合があるので、あらかじめよく確認しておくことが必要です。

地目変更はどのように手続きをする?

実際に墓地の地目変更を行う際には、法務局に対して以下の3つの書類を提出する必要があります。

それぞれご説明していきましょう。

①登記申請書

登記申請書には、主に以下のような記載が求められます。

・土地の所在地

・地番

・変更前後の地目

・変更前後の地積

・申請人の詳細

・登記の目的

ちなみに、申請書は法務局のサイトからダウンロードすることができます。

不動産登記法に即した記入が求められるため、あらかじめよく調べた上で記入漏れのないようにしてください。

②土地の案内図

土地の案内図は、法務局の職員が円滑に現地調査を行えるように、分かりやすく作成します。

③土地の公図の写し

土地の公図とは、登記簿に記載されいるその土地の地図を指します。

各地の法務局などで直接取得することはもちろん、サイトからダウンロードすることも可能です。

以上の3点は必ず不備がないように準備し、法務局へ提出してください。

墓地の廃止はどのような手続きが必要?

では、もし墓地・霊園の経営が困難になり、やむなく廃止しなければならなくなった場合、どのような手続きをすれば良いのでしょうか。

墓地廃止に関わる手続きは、以下の通りになります。

・墓地使用者の承諾

墓地廃止となった場合、現時点でお墓を建てている利用者は、他の土地にお墓の引っ越し(改葬)をしなければなりません。

そのため、まずはその墓地・霊園の使用者に対して詳細を説明し、承諾を得る必要があります。

・墓地廃止許可申請書の提出

墓地・霊園の新設と同じく、墓地廃止の場合も法律に沿った規定の下に手続きを行います。

そのため、行政に対して許可を申請する必要があるため、墓地廃止許可申請書を提出してください。

墓地利用者の承諾を得ていれば、ほとんどの場合、許可申請は受理されます。

・墓石の撤去

墓地の撤去は、一般的に石材店に依頼します。

ただし撤去前には、お墓の引っ越しのための改葬許可の申請や、墓じまいなどをしなければなりません。

また、上記の手続き以外にも、墓地新設と同様に地目変更が必要になってきます。

次項で詳しく見ていきましょう。

墓地廃止にも地目変更が必要

前項では、墓地・霊園廃止のために行う手続きについてご説明してきました。

では、墓地廃止に関わる地目変更についても見ていきましょう。

墓地・霊園が廃止となった場合、その土地の地目も「墓地」から変更しなくてはなりません。

この場合も新設のときと同様に、行政の許可が必要になります。

土地の地目変更は、今後のその土地の用途によって手続きが変わってきますが、提出する書類は新設の地目変更時と同じ、「登記申請書」「公図の写し」「土地の案内図」の3点の用意が必要です。

また、地目変更の費用は、墓地・霊園の新設、廃止問わずいずれもかかってきます。

一般的に、登記簿に記載されている土地1つ分に対し、およそ5万円前後が相場となっています。

ただ、墓地の場合、複数の地目変更を行う必要があるので、さらにコストがかかります。

また、地目変更の登記には、土地家屋調査士への依頼が推奨されているので、それを考慮した費用を準備しておく必要があります。

地目変更で悩んだらまずは役所に相談しよう

これまでに、墓地・霊園に関わる手続きや、地目変更についてご説明してきました。

墓地新設はもちろん、廃止の際にも必ず行う手続きなので、墓地経営を検討している場合は必ず覚えておく必要があります。

また、地目変更だけでなく、法律に則ったプロセスを踏んだ様々な手続きも行うため、今回の記事を参考に、まずは役所によく相談するのがベストと言えますね。