ALTERNATIVE INVESTMENT UNIVERSITY

SOCIAL MEDIA

ALTERNATIVE INVESTMENT UNIVERSITY│オルタナティブ投資の大学

借主の敷金の精算をしたい!知ってもらいたい仕訳の仕方

2018.7.13

あなたがアパートやマンションの貸主の場合、借主が退去する際に、敷金の精算が必要になります。

返さなくてはならない敷金の額は、借主が退去したときの状況によって、変わってきます。

また、仕訳の仕方も状況によって変わってくるのです。

ここでは、敷金をどのように仕訳したらいいのかをご説明していきます。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

九州でアパート経営を目指す!面積や人口、特性を掴んでおく

アパート経営を始めてみたいけど、初心者にとっては何かと難しい話が多いですよね。 アパート経営は比較...

少額訴訟の費用は相手負担にできる?弁護士に依頼する場合

賃貸経営で様々なトラブルに対処していくためには、法律の知識は必要です。 少額訴訟などで弁護士に依頼...

不動産契約する場所によりクーリングオフは可能になる?

不動産の契約は、動く金額が大きいだけに、誰しも慎重になるものです。 「そのとき、その場の雰囲気や、...

賃貸物件のルールやマナーとは?道徳心をもって判断しよう

さまざまな人が住んでいる賃貸物件では、ルールやマナーが重要視されます。 お互いに気持ち良い環境...

不動産業界に就職すると女性でも活躍できる?資格は必要?

近年の不動産業界では、女性を積極的に活用しようという動きがあります。 それを受けて、不動産業界...

署名と記名、捺印と押印の違いとは?外国人にもお願いする?

公的機関で証明書を発行してもらう際、「こちらに署名捺印を」と、お願いされた経験をお持ちの方は多いでし...

口座開設のときの印鑑を忘れた!印鑑に関する困ったを解決

銀行で口座を開設するとき、不動産を売買するとき、大切な場面で必ず必要になるのが印鑑です。 口座開設...

アパート経営者必見!地震保険料は年末調整で控除される!

地震大国ともいわれている日本。 ここ何年かを振り返っても、大きな地震がたくさんありました。 ...

「アパートのオシャレな画像」の魅せ方を知る5つのポイント

概要 現在では、お部屋探しをする際にインターネットを使用することが多くなりました。 賃貸アパート...

窓の断熱シートの上手な剥がし方を知って効率の良い作業を!

「窓の断熱シートの手際の良い剥がし方を知りたい!」と思っているオーナーもいるのではないでしょうか。...

宅地建物取引士試験は過去問の解説をじっくり読むことが大事

宅地建物取引士の資格は毎年一回10月に試験が行われる国家資格で、合格率は15%前後になっています...

九州の面積の約2倍!広大な北海道の人々の生活実態を学ぶ

日本の最北端に位置する北海道は、九州の約2倍の面積を誇る、日本一大きな都道府県です。 よく、「北海...

工事現場の看板にある建築主の名前は必ず書くべきなのか?

近所の空き地に家を建てている場合など、工事現場の道沿いに看板が掲げてあるのをご存知でしょうか。 そ...

家賃滞納している!連帯保証人に連絡するタイミングとは?

毎月の家賃を入居者が納めてくれれば問題はないですが、中には家賃滞納が発生してしまうトラブルもあります...

w造2×4とはどんなアパート?そのメリットデメリットとは

アパート経営において、アパートの建物はいちばん大切な商売道具といえます。 大切な商売道具なのですか...

スポンサーリンク

仕訳の前に知っておきたいこと!敷金の定義

借主から支払われる敷金ですが、これはどのように仕訳すればいいのでしょうか。

ここで仕訳のお話をする前に、「敷金をどのようなお金と考えるべきか」をまずお話ししていきます。

敷金は、「借主が退去の際に部屋を原状回復させるためなどに使われるお金」で、通常は賃貸借契約のときに受け取るお金です。

ですから、「一時的に借主から預かっているお金」といえます。

また、借主が退去するときには、敷金の精算が必要になります。

敷金は、返さなければいけない金額が貸主によって変わるため、精算時に借主に返す金額は、決まっていません。

そして、仕訳の方法は、「退去時に敷金を返す必要があるかないか」などによって変わってきます。

敷金をどうやって仕訳していくのかには、いくつかのパターンが考えられるのです。

敷金の精算に必要な仕訳!どのような意味があるのか

ここでは、「仕訳とは何か」ということからお話ししていきます。

仕訳とは、簿記上の取引を「借方」と「貸方」に分け、それを仕訳帳に記載することをいいます。

敷金を受け取った際は、借方・貸方と分けて記載しましょう。

そうすることによって、取引で何が増えて何が減ったのかがすぐに分かるようになります。

また、仕訳帳に記載するときには、「左側に借方・右側には貸方」を記載することが決まっています。

借方と貸方の位置を間違えると仕訳として成り立たなくなりますので、気を付けましょう。

また、仕訳をするためには、「勘定項目」を正しく設定することが大事です。

勘定項目が同じ内容であれば、必ず統一した項目で記載してください。

基本的に、借主の入居時と退去時に仕訳をする必要があります。

敷金の仕訳は、精算する内容によって変わってきます。

次項からは、具体的な例を挙げて、敷金の仕訳についてお話ししていきます。

精算時に敷金を全額返す場合の仕訳

ここからは、敷金の仕訳の仕方についてご説明していきます。

まず、精算時に敷金を返す場合です。

借主から受け取ったお金は、一時的に預かっているものですので、収益として計上はしません。

〇敷金を5万円受け取ったとき

借方の勘定項目を「現金・預金」、金額を5万円とします。

この「現金・預金」は、現金取引の場合は「現金」、銀行取引の場合は「普通預金」と記載してください。

貸方の勘定項目は「預り金」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:現金・預金50,000/貸方:預り金50,000

〇敷金を5万円全額返すとき

借方の勘定項目を「預り金」、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「現金・預金」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:預り金50,000/貸方:現金・預金50,000

借主に原状回復する必要がなければ、敷金は全額返すことになります。

勘定項目で考えると、「現金・預金」と「預り金」しかないため、仕訳としては簡単ですね。

精算時に敷金を返さない場合の仕訳

精算時に敷金を返さない場合の仕訳は、返されないことが決まった段階によって変わってきます。

2つのパターンを例に考えていきます。

〇敷金を契約時に返さないことが決定している場合

借方の勘定項目を「現金・預金」、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「売上」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:現金・預金50,000/貸方:売上50,000

敷金を返さないことが決まっているので、最初から「売上」として計上することができます。

〇敷金を退去時に償却として受け取っている場合

・契約時

借方の勘定項目を「現金・預金」、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「預り金」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:現金・預金50,000/貸方:預り金50,000

・退去時

借方の勘定項目を「預り金」、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「売上」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:預り金50,000/貸方:売上50,000

契約時には、「敷金」としての扱いなので「預り金」となりますが、退去時には「償却する」という契約のため、「売上」と記載することができます。

精算時に敷金を一部返す場合

ここでは、敷金を精算時に一部返す場合の仕訳についてお話ししていきます。

〇敷金5万円、修繕費2万円とし、精算時に3万円返すとき

・修繕費を受け取った時

借方の勘定項目を「修繕費」とし、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「現金・預金」とし、金額は5万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:修繕費20,000/貸方:現金・預金20,000

・敷金を精算した時

借方の勘定項目を「預り金」とし、金額を5万円とします。

貸方の勘定項目は「現金・預金」とし、金額は3万円とします。

また、貸方の勘定項目に「修繕費」を足し、金額は2万円とします。

書き方は、下記のとおりです。

借方:預り金50,000/貸方:現金・預金30,000

借方:記載ナシ/貸方:修繕費20,000

もし、勘定項目を「立替金」として仕訳していた場合は、「修繕費」を「立替金」に変更してください。

勘定項目を変えてしまうと、つじつまが合わなくなってしまいますので、注意が必要です。

敷金の精算で使われる原状回復!大家側の負担は?

敷金の仕訳について、具体例を挙げてここまでお話ししてきました。

ここからは、敷金の精算で使われる原状回復についてお話ししていきます。

大家側の負担がどこまでかを知らないと、借主とのトラブルに繋がりかねませんので、しっかりと把握しておきましょう。

基本的な考え方として、借主側の負担になるのは、借主が部屋の中を故意に傷つけたり壊したりした場合です。

例えば、シャワーのホースを引っ張りすぎて壊してしまうなどです。

反対に、経年劣化の場合は、原状回復の請求はできません。

なぜなら、自然に劣化していくものは請求してはいけないからです。

「借主には部屋を入居前の状態にまで戻す必要がない」ということを頭に入れておいてください。

以下に、大家側が支払うべき具体的な項目をお伝えします。

・退去時の部屋のクリーニング
・畳の劣化による交換
・壁のよごれや変色・画びょうなどの穴
・家具の設置でできたフローリングのへこみや跡
・古い設備の取替えや故障
・水もれ
・網戸の張替え
・鍵の取替え

借主が故意により部屋が傷ついた場合は、敷金で精算して大丈夫ですが、明細などを借主から請求される場合もありますので、その準備もしておきましょう。

敷金の仕訳は難しくない!

敷金の仕訳は、ポイントさえ押さえれば難しいことではありません。

仕訳は、借方・貸方で分けられ、勘定項目を設定することが必要でした。

仕訳帳への記載は、左から借方・貸方と決まっており、そこを間違えないことも大事なことです。

いくつか具体的な仕訳の仕方をお伝えしてありますので、ぜひ参考になさってください。

 - ビジネス, 経営, 賃貸経営