家賃の高い都内でうまく生活していくには?節約術のすすめ

地方から都内に引っ越して、心新たに新生活をスタートしている方も多いのではないでしょうか。

都内は地方に比べ、交通手段や仕事探しに困らず、様々な娯楽施設にも事欠かさない魅力があります。

しかし、都内はどうしても家賃が高くなるため、その分生活費を節約している方も多いことでしょう。

この記事では、都内で高い家賃とうまく付き合っていくための節約術について、詳しくお話していきます。

都内では家賃が高い!生活費全般も高い傾向に

家計管理をする際、家賃の目安とされるのは「月収の3分の1」と言われています。

地方であれば、多くの方がこの目安をクリアできるかもしれませんが、物件の家賃が跳ね上がる都内の場合は、非常に難しい条件だと言えます。

不動産情報サイトによれば、都内における一人暮らしの家賃相場は8万円とされ、相場がおよそ4~5万円の地方と比べると1.5倍~2倍も高くなります。

さらに、高いところでは12万円以上の家賃がかかる場合もあります。

都内でできるだけ家賃を抑えようとしても、現実的に希望物件は見つかりづらく、通学・通勤時間、立地条件などを考慮すると、結果的に家賃が高くなってしまう傾向にあるようです。

またそれに加え、何に関しても選択肢の多い都内では、生活費全般のコストが高くなるため、家計はどうしても苦しくなってしまいがちです。

しかし、生活費全般のコストが高いとは言え、毎月支出する費用の内訳をしっかりチェックすることができれば、節約を考えた生活を意識的に行うことができます。

高い家賃でうまく節約していくには?まずは支出の把握から

節約を考えた上で、高い家賃とうまく付き合っていくには、まずは光熱費、食費、交際費などの生活費を見直していくことから始めましょう。

と言うのも、これらの現状支出額を把握せず、ただ闇雲に節約しようとしても、継続した効果は出づらいからです。

どこを節約していくかは、その人の状況や生活スタイルによって変わるので、まずは月々の支出を書き出し、支出割合を確認していくことが望ましいです。

月々の支出の書き出しは、家計簿やノート、最近では家計管理のアプリでも行うことができます。

出費の際は、レシート、領収書、払い込み明細書を捨てずに保管し、それを元に支出の書き出しを行っていきます。

この他に、記帳済みの通帳も手元に用意しておきましょう。

具体的な支出の書き出しは、家賃、食費、光熱費、通信費、医療費、交際費などのカテゴリ分けをし、金額だけではなく、「月収に占める割合」も出していきます。

これは、家計全体のバランスを見るためのもので、支出のウェイトがどこにあるかを把握します。

例えば、食費や交際費のウェイトが大きければ、理想となる支出割合を出した上で、節約を始めていきます。

ただし、ウェイトが大きいからといって必ずしも節約対象になるわけではありません。

あくまでも、現在の自分の生活環境と照らし合わせた上で、節約のリストアップをしていきましょう。

高い家賃とうまく付き合っていくために!すぐに実践できる食費の節約

では、高い家賃ですぐに実践できる節約術についてご紹介していきましょう。

まずは、生活費の中でも節約しやすい「食費」について、3つの節約ポイントを見ていきます。

①できるだけ自炊する

勉強や仕事が忙しいと、ついつい外食に頼ってしまいがちです。

特に都内の場合、コンビニやファストフード店などが身近にありますが、自分でひと手間かけて自炊するだけで、一か月の食費も大きく変わります。

毎日自炊するのは大変なので、「週3は自炊する」「土日以外は自炊する」など自分なりにルールを決めると良いでしょう。

②予算と献立を決めておく

食費を安く抑えたいからといって、極端な制限は健康的に良いとは言えません。

そのため、自分の家計に合わせた予算をあらかじめ設定し、それを踏まえた献立を数日分考えておくと良いでしょう。

そうすれば、スーパーでも買いすぎずに、必要な食材だけ買うことができます。

③節約レシピを参考にする

自力だけで自炊していると、献立もマンネリ化し、代わり映えのない食事になってしまいがちです。

節約レシピの雑誌を始め、最近ではネットでも豊富なレシピを見ることができるので、ぜひ活用してみてください。

以上、食費の節約術を3つに分けてご紹介しましたが、注意したいのは「行き過ぎた制限」です。

日々の生活において、食事は大きな楽しみでもありますから、無理のない範囲で節約をしていきましょう。

電気代の工夫した節約方法とは?

高い家賃の中でうまくやり繰りしていくために、電気代の節約についても考えていきましょう。

光熱費の一つである電気代は、月々の使用量によって決まるもので、食費と同じくすぐに節約を始めることができます。

意外と意識して実践できる節約法がいくつかあるので、以下でまとめてみましょう。

①アンペア数を下げる

アンペア数とは、電力会社から供給される電力の強さのことです。

入居している賃貸物件がアンペア契約である場合、アンペア契約を1ランク下げることで、基本料金を抑えることができます。

ただし、アンペア数を下げすぎると、一度に使える家電の数と種類に大きな「しばり」を与えてしまいます。

一人暮らしの場合、20アンペアを目安として決めるのが良いでしょう。

②こまめにコンセントを抜く

電源の切れている家電でも、コンセントに接続されているとわずかながら電力を消費します。

これは「待機電力」と言われており、1年間の電力量のうち、約5.1%がそれに当たるとされています。

抜いても支障のない家電は、こまめにコンセントを抜きましょう。

③エアコンはこまめに消さない

エアコンの消費電力量が最も大きくなるのは「起動時」です。

つまり、電源のオンオフをこまめに行うことは、それだけ消費電力量が大きくなる環境を作ってしまっていると言え、節約には逆効果です。

数十分程度の外出をするのであれば、自動モードでつけっぱなしにしておきましょう。

④エアコンのフィルターは定期的に掃除する

エアコンのフィルター掃除を怠ると、冷暖房効率が下がります。

つまり、それだけ無駄な電力量を消費してしまうので、フィルターを取り外して定期的な掃除をしましょう。

以上、4つの節約法をご紹介しましたが、特にエアコンの場合は無理な制限は禁物です。

エアコンを我慢することで体調を崩し、かえって医療費にお金がかかることもあるので注意してください。

水道代はお風呂とトイレが半分を占める!水の使い方も意識しよう

電気代に引き続き、次は水道代の節約方法について見ていきましょう。

水道代は、電気代と同様に人が生活する上では必須の公共料金で、それは使用量に応じで変動します。

都内の水道局調査によれば、水道料の一般的な内訳は「お風呂とトイレ」が約半分を占めていることが分かっています。

つまり、高いウェイトを占める「お風呂とトイレ」に対し、水の使い方を工夫していくことが大切です。

【お風呂】

・少なめの湯張り

一般的な浴槽では、180~200リットルのお湯を張ることができます。

浴槽いっぱいにせず、少なめにお湯を張るようにしましょう。

・お風呂を沸かしたときはシャワーを使わない

シャワーは1分間に約12リットルの水が使われるとされています。

もし浴槽いっぱいにお湯を張るのであれば、シャワーは使わずに、湯船のお湯を活用するのが良いでしょう。

・残り湯を有効活用する

浴槽の残った水は、洗濯や掃除、植木の水やりなどに再利用するのも節水方法の一つです。

【トイレ】

・大小の使い分けをする

大レバーは10リットル、小レバーは5リットルと、消費する水の量が変わります。

普段から意識して大小の使い分けを習慣づけるようにしましょう。

以上のように、高い家賃はどうすることもできませんが、使用量に依存する光熱費は使い方次第で節約できます。

ちょっとした意識の違いを重ねていくことで、月々の生活費を抑えることができます。

公的扶助制度でサポートを受ける方法も

これまでに、高い家賃の中でうまく生活していくための節約術についてお話してきました。

このような意識的な心がけや見直し以外にも、公的扶助制度を利用して生活費をカバーする方法もあります。

日々の生活においては、退職や病気、妊娠など、誰にとっても収支のバランスが崩れる局面が起こりえますが、それを自力でカバーすることは非常に困難と言えます。

そこで国民・市民である権利として、国や自治体の公的サポートを受けることができます。

例えば、主な制度としては「生活保護」「失業保険」「医療費の免除」「免税」などが挙げられ、受給条件を満たしていればサポートを受けることができます。

ただし、これらの公的扶助制度は節約とはまた別の話で、あくまでも自立を助長する制度だということを覚えておきましょう。

生活を犠牲にしない節約を

都内では、高い家賃とうまく付き合っていかなければならず、そのための節約術は知っておくことに越したことはありません。

節約するのであれば、まずは自分の支出状況を把握し、どこを削っていくべきかをしっかりと見極めることが大切です。

生活に無理のない方法で、自分に合った節約をしていきましょう。