2017年10月23日の時点で、MRF金利は0%になりました。
これは、日銀のマイナス金利政策の影響によるものです。
そんななか、楽天証券は、2017年11月10日にいち早くMRFの廃止を決めました。
現在、楽天証券はMRFに替わる独自のサービス「マネーブリッジ」を行っています。
今回は、この「マネーブリッジ」についてご紹介していきます。
MRF金利が0%に!楽天証券が取った対策は?
先程もお話ししましたが、日銀のマイナス金利政策の影響から、2017年10月23日の時点でMRF金利は0%になりました。
ご存知の方も多いと思いますが、このMRFとは、Money Reserve Fund(マネー・リザーブ・ファンド)の略で、公社債など安全性が高いもので運用される投資信託のことです。
証券会社の普通預金と例えられるように、証券口座開設時にMRFの申し込みをすると、証券口座へ入金したお金や株などを売却した利益などが、MRFで自動的に運用されました。
元本保証はありませんが、非常に安全性の高い商品で運用されていたので、普通預金に預けておくよりも、利息が付くこともあり、投資をする方にとっては便利な商品でした。
しかし、MRF金利が0%になってしまうと、MRF口座に置いてあるお金は、タンス預金と変わらない、利息の付かないただの「預り金」となってしまったのです。
そこで楽天証券では、2011年のSBI証券に続いて2017年11月10日にMRFを廃止し、新しいサービスを打ち出しました。
それが、系列の楽天銀行と連携したサービス「マネーブリッジ」です。
MRF金利0%対策!楽天証券の「マネーブリッジ」
では、MRF金利0%対策として始められた「マネーブリッジ」のサービスについて見ていきましょう。
その大きな特徴は、3つあります。
【1.自動入出金ができる「スイープ」方式】
楽天証券で取引する場合、買い注文の不足資金を楽天銀行の預金残高から、「自動入金(スイープ)」することが出来るので、よりスムーズな取引が出来ます。
また、証券口座にあるお金は、毎営業日夜間に楽天銀行へ「自動出金(スイープ)」されます。
したがって、自分でお金を移さなくても優遇金利が適用されますし、また入出金時にかかる手数料は無料です。
【2.優遇金利】
マネーブリッジに申込むと、楽天銀行の普通預金の金利が優遇されます。
【3.楽天スーパーポイントが貯まる】
貯まる、使える、交換出来る、便利なポイントサービス、「楽天スーパーポイント」は、耳にしたことがあるかと思います。
TVコマーシャルなどでも盛んに宣伝しています。
あのポイントが、国内の株式取引や投資信託の保有、楽天FXの取引などで貯まるのです。
また、そのポイントを振込手数料やATM手数料として使うことも出来ます。
MRF金利と楽天証券の「マネーブリッジ」の違い
このように見てみると、楽天証券の「マネーブリッジ」は、証券取引に関してMRFと大差ないサービスのように感じますね。
かつてMRFは、証券会社に預けているお金を運用して利益を出し、その利益を分配していました。
しかし、「高利回り低リスク」と謳っていたMRF金利が、今や0%になってしまいました。
「マネーブリッジ」は、預けているお金を運用して利益を出しているわけではありませんが、銀行と提携しているので、少額ではありますが、確実に利息としてお金が増えていきます。
ほんの少しでも資産を増やしたいなら、金利が0%のところよりも、少しでも金利の付くところへ預けたいですよね。
楽天証券の「マネーブリッジ」は、楽天銀行の普通預金より約5倍の金利が付くとしています。
金利の変動は付きものですが、それでもMRFに預けておくより、普通預金にただ眠らせておくより、楽天証券の「マネーブリッジ」に預けた方がお得ではないでしょうか。
楽天証券の「マネーブリッジ」を利用するには?
それでは、具体的にどのようにすれば、楽天証券の「マネーブリッジ」を利用出来るのでしょうか。
【口座を作る】
まずは、楽天証券と楽天銀行の口座を作りましょう。
手続きは簡単で、インターネットから無料で口座開設出来ます。
【マネーブリッジに申し込む】
楽天証券と連携させるために、楽天銀行で「マネーブリッジ」に申し込みます。
申し込むことで、先程から何度かお話ししているサービスが受けられるようになります。
・金利優遇
・自動入出金ができる「スイープ」方式
・ハッピープログラム
エントリーすれば、会員のステージによってポイントが獲得しやすくなるサービスです。
・残高表示サービス
ウェブサイトやモバイルサイトで、楽天銀行の普通預金残高を確認出来ます。
・投資あんしんサービス
信用取引口座を持っている方対象で、預かり金不足解消や信用保証金維持率の回復など、預かり金が不足した場合に資金振替を自動的に行います。
・らくらく入出金
原則24時間、手数料無料、リアルタイムで資金移動が可能です。
このように、口座を作って申し込むだけで、各種サービスが受けられるようになります。
MRF金利0%の今だからこそ、このような「マネーブリッジ」のサービスを便利に使いましょう。
「マネーブリッジ」をよりお得に楽しめる「ハッピープログラム」
「マネーブリッジ」に申し込んだら、楽天銀行の「ハッピープログラム」にもエントリーしましょう。
「ハッピープログラム」は、無料でエントリーすれば、楽天スーパーポイントが貯まるだけでなく、楽天証券と楽天銀行のさまざまなサービスが受けられます。
利用に合わせて会員のステージが5種類があり、毎月25日の時点で預けてある資産残高か、前月26日~毎月25日の取引件数でステージが決まります。
条件をクリアしていれば、翌月の1日から決められたサービスを受けることが出来ます。
【ベーシック会員】
エントリーしただけですと、ベーシック会員のままで楽天スーパーポイントも1倍で、特別なサービスはありません。
【アドバンスト会員】
残高10万円以上、または取引5件以上行うと、アドバンスト会員になります。
特典は、ATM手数料と他行振込手数料が毎月1回のみ無料、楽天スーパーポイントは1倍です。
【プレミアム会員】
残高50万円以上、または取引10件以上行うと、プレミアム会員になります。
特典は、ATM手数料と他行振込手数料が毎月2回無料、楽天スーパーポイントも2倍に増えます。
【VIP会員】
残高100万円以上、または取引20件以上行うと、VIP会員です。
特典は、ATM手数料が毎月5回、他行振込手数料が毎月3回無料、楽天スーパーポイントも3倍です。
【スーパーVIP会員】
残高300万円以上、または取引30件以上行うと、スーパーVIP会員です。
特典は、ATM手数料が毎月7回と他行振込手数料が毎月3回無料、楽天スーパーポイントは3倍です。
このように、お金を預けておくだけでもサービスが受けられます。
また、個人投資家でマメに取引を行っている方には、取引するだけでポイントが貯まるのは、うれしい特典ではないでしょうか。
MRF金利のように大きな利益は望めないかもしれませんが、コツコツ実績を積むことで、安定した利益に繋がります。
保有するだけでポイントが貯まる!楽天証券の投資信託
このように、「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」に申し込むと、さまざまな特典が得られます。
なかでもおすすめなのが、楽天証券の投資信託です。
楽天証券の投資信託を保有すれば、月平均残高10万円毎に楽天スーパーポイントが4ポイント貯まります。
また、投資信託積立サービスの買付手数料(税込み)を、全額ポイントバックしてくれます。
ネット証券の中でも、楽天証券は投資信託の取り扱い数が多く、MRF金利と同じような毎月分配型銘柄や手数料の掛からない銘柄(ノーロード)も充実しています。
また、投資信託は1万円から投資出来るので、気軽にはじめられるのも魅力です。
少額からはじめ長期スパンで資産を増やしたい方や、分散投資をしてリスクを避けたい方におすすめです。
楽天証券では、投資のプロが運用しているので安心して投資出来ます。
投資信託以外でも、株式投資や個人向け国債、FXなどの取引でポイントが貯まります。
現在の超低金利時代では、思うように資産を増やすことは難しい状況です。
しかし、楽天証券のようにポイントサービスが併用出来れば、日常生活の中でも幅広く使えて、お得に暮らすことが出来るでしょう。
楽天証券の「マネーブリッジ」は充実のサービス
MRF金利は0%になってしまいましたが、それに替わる商品やサービスが出てきています。
なかでも楽天証券は、系列の楽天銀行と連携した「マネーブリッジ」で、普通預金の優遇金利をはじめ、さまざまなサービスを展開しています。
また、楽天スーパーポイントも併用出来るので、使い方によってはかなりお得になります。
資産運用を考えているなら、ぜひ楽天証券の「マネーブリッジ」を検討してみてください。