手先も凍るような真冬の時期に、寒い思いをして家に帰ると、お風呂に入って体を温めたいものですよね。
しかし、急いで蛇口をひねるも水しか出ず、「アパートのガス給湯器が故障していた!」という、困った経験をされたことがありませんか?
今回は、知っておくと安心する、給湯器の故障トラブルの解決方法やその手順をご紹介いたします。
アパートの給湯器が故障した時、はじめに行うこと
住んでいるアパートの給湯器が故障と思われる状態には、いくつかの症状があります。
・全くお湯が出ず、何度試しても水しか出ない。
・熱湯が突然出る。
・熱湯しか出ない。
・水漏れになる。
・リモコンなどがエラーになる。
・本体から黒い煙のようなものが出ている。
その他にも様々な不具合や症状があるかもしれませんが、上に述べた症状が多く見受けられます。
真冬の時期やすぐにお湯を使いたい時、汗を流すためすぐシャワーを浴びたい時には、早急に修理業者に連絡したいところですが、まず、はじめに確認しておくべきところがあります。
・故障した給湯器の種類、メーカーや型番、製造年月日を必ず確認する。
修理に向けて詳しく説明できる情報として、故障した給湯器の種類やメーカー、型番、生年月日を控えておきましょう。
修理会社へ連絡する際に必要な情報です。
この情報を、管理者である大家さん、管理会社へ事前に知らせておくことにより、部品の発注などがスムーズに行えますので、結果的に早く直すことにつながります。
借主としてもどのような症状が出ているのかを、具体的に把握しておきましょう。
管理者である大家さんや修理会社に説明しやすく、やりとりがスムーズに行えますので、貸主も事前に症状を把握しておいた方が良いでしょう。
アパートの給湯器の故障は、まず管理者に連絡する
では、アパートの給湯器が故障した場合の解決手順を見ていきます。
この場合はまず、アパートの管理者が誰なのかを確認し、そこに連絡をして状況を説明するのが良いでしょう。
賃貸物件であるアパートの管理者は、大家さんまたは管理会社である場合がほとんどです。
もし、誰が管理しているのかわからない場合は、アパートの賃貸契約をした不動産会社が管理者を把握していますので、借主が賃貸契約をした不動産会社に連絡をすると良いでしょう。
大家さんに連絡がつきにくい、連絡しにくい場合などは、前もってそれぞれの連絡先を確認しておくと安心ですね。
また、普段からアパートの契約書の内容も確認しておきましょう。
そうすることで、もしものトラブルを回避することができます。
アパートの設備である給湯器の故障、修理連絡は管理者がする
原則として、アパートに備え付けの設備については、アパートの管理者である大家さんまたは管理会社の持ち物であり、今回の給湯器も同じです。
給湯器というのは、借主が入居する以前にもともと備え付けられていた場合がほとんどですので、故障した場合の修理についても、アパートの管理者である大家さん、管理会社が手配をします。
アパートの大家さんまたは管理会社、賃貸契約をした不動産会社は、修理会社を事前に把握していますので、借主はまず管理者である大家さんなどに連絡をして、修理会社の手配は任せましょう。
また、借主が修理会社に連絡をしてしまうと、貸主である大家さんとの間にトラブルを起こしてしまう可能性もあります。
そのため、自身で勝手に修理会社へ連絡をするのは避けましょう。
以上の順番を守ることで、スムーズに解決する方向へ進みます。
給湯器が故障した時の修理代金はアパートの監理者が支払う
給湯器が、普通の使用過程で故障したのなら、アパートの管理者である大家さん、管理会社がその修理費用を負担することになっています。
アパートの給湯器は、入居者である借主が入居する前からもともと備え付けられていた場合がほとんどですので、管理者である大家さんや管理会社の持ち物と言えます。
そのため、管理者の持ち物である給湯器の修理費用を、借主が負担することにはなりません。
費用を負担するのはほとんどの場合、管理者である大家さんまたは管理会社です。
ただ、借主が故意に壊した場合などは、例外として認められないケースもあります。
しかし、故意に壊したわけではないのにもかかわらず、万が一支払ってくれないなどのトラブルに見舞われた場合は、賃貸契約をした不動産会社に連絡をして相談しましょう。
そして、アパートの借主はトラブルを解決しやすくするために、契約時の規約の再確認もしておきましょう。
また、アパートの管理者である大家さんは、無料見積もりや相談に乗ってくれる業者を事前に検討しておくことをオススメします。
例えば、夜中など緊急時にも対応出来る業者をあらかじめピックアップしておくと良いですね。
24時間対応してくれる業者を一つでも知っておくと、いざという時に安心ですので、心に留めておきましょう。
アパートの給湯器の故障は自分で直せるかもしれない
もう一つ、借主が普段から確認しておくことで未然に防げる対策があります。
それは、故障と思われる今の症状が、自分で直せる範囲の不具合である場合です。
トラブルの多くは、実は案外、単純なことです。
例えば、給湯器のガスメーターについている安全装置が、なんらかの理由で作動してお湯が出なくなることもあります。
その場合は、ガスメーターに付属するリセットボタンを押すだけで、いとも簡単に解決します。
また、停電からの復旧などにより電源が落ちたままの状態であれば、コンセントの抜き差しだけで元の状態に戻ります。
トラブル自体がご自身で解決できる単純な作業である場合もありますので、大家さんや管理会社へ連絡する前に、もう一度ご自身で不具合の状態を見ておくことをオススメします。
ただし、耐用年数に近い場合や、修理会社に頼まなければ解決できない危ない状態の場合もあります。
そのため、借主自身で判断できないトラブルであれば、すぐにアパートの管理者への連絡をしてください。
誤った判断をして事態を悪化させないようにするためにも、分からない時はすぐに管理者である大家さんや管理会社へ連絡をして、連携を取れるようにしておきましょう。
故障を避けるために普段からアパートの給湯器はメンテナンスが大事
給湯器の耐用年数は、メーカーなどにもよりますが、約8~10年と言われています。
そのため、故障や不具合が見つかったら、メーカーや型番、製造年月日などの記載事項を再確認しましょう。
寿命のためなのか、それとも借主が解決できる不具合なのか、確認するべき点はいくつかありますが、そもそも普段から確認しておけば避けることができる故障、不具合も大いにあります。
例えば、給湯器本体の汚れであったり、排気口や給気口などにゴミが詰まっていたりなどです。
その場合、排気口、給気口などのゴミ詰まりがあれば取り除き、本体を固く絞った雑巾で拭いた後でから拭きしておくなどのメンテナンスを普段からしておけば、故障やトラブルを未然に防ぐことができます。
また、普段から確認しておくことで、故障につながる不具合のサインに気づくこともできますね。
アパートに備え付けられている給湯器の故障を避けるには、こうした日頃のメンテナンスも大切です。
給湯器の修理費用は管理者が支払い、メンテナンスは借主も積極的に
賃貸物件であるアパートの給湯器が故障した場合、まずは管理者である大家さんや管理会社に連絡しましょう。
そして、給湯器の故障やトラブルを回避するためには、賃貸契約の規約の確認や普段からメンテナンスの意識を持つことも大事です。
そうすれば、いざという時も恐れることなくトラブルを解決することができます。
それぞれの立場で冷静に対処できるよう、普段からの心がけが大切ですね。