アパートに住んでいると、水漏れトラブルに遭うケースも珍しくありません。
帰宅して部屋が水浸しになっていたら、ほとんどの場合は慌てふためいてしまい、冷静に対処することは難しいものです。
水漏れトラブルの被害者、あるいは加害者になることは他人事ではないため、その際の対処法を知っておいても損ではありません。
この記事では、アパートでの水漏れトラブルの原因から対処法まで、詳しくご説明していきます。
アパートで水漏れが発生!その原因は?
アパートの水漏れトラブルは、当事者にとっては決して気持ちの良いものではありません。
トラブルの対処次第では、後の隣人関係にわだかまりを残してしまうこともあるため、適切な対処法を知っておくことが大切です。
では、そもそもアパートで発生する水漏れトラブルは、どのようなことが原因で起こるのでしょうか。
水漏れの原因は様々ですが、大きく分けると3つの原因を挙げることができます。
まず1つ目は、設備部分の老朽化です。
建物は経年によって劣化していくため、築年数が古いアパートほど設備部分の老朽化も進行しています。
例えば、給排水管の劣化による水漏れトラブルは多く見られます。
また、地震などの影響が引き金となり、脆くなった劣化部分が破損する場合もあります。
水漏れの2つ目の原因は、居住者による使用上の過失です。
例えば、洗濯機のホースが外れていたり、浴槽の水が溢れるなどのケースが挙げられます。
つまり、人為的な原因によるもので、水漏れの原因として最も多い傾向にあります。
3つ目の水漏れ原因は、施工や補修工事の際に生じる水漏れです。
これは、工事業者の不手際による過失になります。
以上の3つの水漏れ原因には、適切なトラブル対処をすることが大切です。
また責任の所在は、その原因はもちろん、発生個所がどこかによっても変わります。
アパートで水漏れトラブル!責任所在は「原因」と「発生個所」
アパートで水漏れトラブルが生じた際、その責任の所在は2つの要素から判断されます。
まず1つ目は、「水漏れの原因」です。
前述したように、水漏れの原因は大きく3つに分けることができますが、責任の所在は以下のようになります。
・設備部分の老朽化:管理会社
・使用上の過失:借主
・施工や補修工事に伴った過失:工事業者
上記のように、水漏れ発生の責任(原因)は誰にあるのか問われ、その所在によって変わってきます。
そして2つ目の要素は、「水漏れの発生個所」です。
水漏れの発生個所が、「専有部分」か「共有部分」かによって管理責任の所在が異なります。
「専有部分」とは、アパートなどの独立した複数の住居がある区分所有権建物において、区分所有者が所有する居住空間を指します。
一方、「共有部分」は、区分所有者全員が共有するもので、専有部分以外の部分を指します。
専有部分で発生した水漏れの管理責任は、区分所有者、もしくは居住者に問われ、共有部分の場合は管理会社が責任を負うことになります。
専有部分、共有部分の具体的な箇所は、以下の通りになります。
・専有部分:キッチン、浴室、トイレなど
・共有部分:バルコニー、玄関前の廊下、給排水管など
以上のことから、水漏れが発生した場合、まずは「その原因」と「発生個所」を突き止めることが大切です。
ただし、水漏れの原因や箇所が不明な場合、勝手な自己判断は禁物で、対処を誤ってしまうと水漏れ被害が拡大する可能性もあります。
したがって、必ず専門の業者に依頼し、確実な調査をしてもらうようにしましょう。
アパートで水漏れトラブルの加害者に!その対処法
アパートで水漏れが発生した場合、まずは原因と発生個所の特定が重要であることが分かりました。
では、実際に水漏れトラブルが起こった際の対処法について、加害者、被害者とシチュエーションを分けて見ていきましょう。
まずは、加害者の場合です。
アパートで水漏れトラブルが発生した場合、特に加害者であれば最初の対処は肝心です。
①水道業者に連絡する
あれやこれやと悠長にしていると、水漏れ被害は急速に拡大していきます。
水漏れが発生していると分かった時点で、真っ先に水道業者に連絡し、水を止めてもらうことが重要です。
水道業者の連絡先は、水回りのラベルや契約時の書類を確認しましょう。
②管理会社に連絡する
アパートで水漏れトラブルが起こった場合、管理会社に必ず連絡、説明してください。
場合によっては、階下の住居者に被害が生じているかの確認をとってもらうこともできます。
③電気会社に連絡
水漏れの規模によっては、漏電する可能性もあります。
万が一のことも考慮し、電気会社にも連絡をした方がベターです。
④階下の被害者に連絡・謝罪
水漏れ被害が階下にまで及んでいる場合、必ず迅速かつ誠意のある対応を行ってください。
⑤加入保険の確認
アパートなどの賃貸物件の場合、火災保険に加入していることがほとんどです。
「個人賠償責任保険」の付帯について、内容を忘れずに確認してください。
なお、賠償責任の詳細については、追ってご説明していきます。
水漏れ原因は階上の住居者!被害者になった際の対処法
では続いて、アパートの水漏れトラブルで、被害者になってしまった際の対処法について見ていきましょう。
まず、天井などから水漏れを発見した時点で、速やかに管理会社に連絡してください。
いち早く原因と発生個所を突き止めることで、水漏れ被害の拡大を食い止めることができます。
また、水漏れ被害の状況は、発見時に写真に収めて記録しておくことが重要で、場合によっては、その後の賠償請求時の証拠資料として利用できます。
原因の調査のもと、階上の住居者の過失であることが判明した場合、その損害は賠償金として請求することがきます。
保険に加入している場合は、まずは保険による解決が望めますが、保険が適用されなければ、加害者に対して直接補償金の請求をしてください。
ただし、1対1の直接的な話し合いはトラブルを生みやすいため、管理会社に仲立ちをしてもらいましょう。
水漏れトラブルの損害賠償は?個人賠償責任保険でカバー
これまでに、アパートの水漏れトラブルの対処方法についてご説明してきました。
では次に、水漏れトラブルにおける、保険や損害賠償について詳しく見ていきましょう。
水漏れトラブルの当事者である場合、保険が強い味方になってくれます。
例えば、住居者の使用上による過失が原因の場合、被害者に対する損害賠償は、状況次第では数十万~数百万にまで及ぶケースがあります。
しかし、火災保険などの特約として、あらかじめ「個人賠償責任保険」に加入していれば、万が一水漏れトラブルの加害者になっても、ある程度のカバーが可能になります。
「個人賠償責任保険個人賠償責任保険」とは、日常生活において、思わぬ事故によって第三者に損害が発生した場合、それを補償する保険です。
この保険の適用事例は幅広く、アパートの水漏れ以外にも、自転車や飼い犬による第三者への怪我、窓ガラスを割ってしまった際など、身近なトラブルに備えることができます。
以上のように、水漏れ被害の補償については状況次第によって変わってきますが、万が一のときに備え、保険の加入状況を確認しておくことが大切です。
保険金が下りないケースも!個人賠償責任保険の注意点
アパートの水漏れトラブルは、個人賠償責任保険の加入によって、被害者に対する損害賠償をカバーできることが分かりました。
また、個人賠償責任保険は、生命保険などに比べると保険料が安く、気軽に加入できるメリットがあります。
ただし、水漏れの原因次第では、保険金が下りないケースもあるので注意が必要です。
例えば、故意による水漏れに対する補償です。
個人賠償責任保険は、過失による事故が対象であり、わざと水漏れを発生させた場合は、保険は適用されません。
また、水漏れ以外の事故やトラブルにおいては、以下のような事例には保険金が下りません。
・同居する親族に対する補償
・職務中における事故
・自動車による事故
個人賠償責任保険の適用範囲は広いですが、適用されない事例についても、あらかじめ知っておくことも大切です。
慌てないで水漏れ対処を
アパートの水漏れは、なかなか想定できないトラブルなため、冷静に対処することは難しいと言えます。
そのため、水漏れトラブルの当事者になっても慌てないように、万が一の対処方法は知っておいた方が良いでしょう。
特に、加害者になってしまった場合は、保険による補償が非常に重要になります。
自分が加入している保険について、しっかりと把握しておきましょう。