アパートで一人暮らしをしていて、何となく寂しく感じてペットを飼いたくなることはないでしょうか。
アパートを始めとする賃貸住宅でペットを飼うときにおすすめしたいのが、「うさぎ」です。
その理由と、うさぎを飼う上でのポイントについてご紹介していきます。
うさぎはペットの中でもアパートで飼いやすい?
うさぎは、アパートで飼いやすい動物とされています。
多くの場合、「ペット」と聞いて連想されやすいのが犬ですが、犬は毎日散歩をさせる必要があります。
仕事などが忙しく、時間がない方にはなかなか毎日の散歩が難しい場合もあるでしょう。
では、うさぎはどうでしょうか。
うさぎは散歩をさせる必要はありません。
散歩をさせることももちろん可能ですが、一日の中で、数分間ケージから出して少し遊んであげるだけでいいのです。
また、ペットをアパートで飼うとなると心配になるのが「鳴き声」ではないでしょうか。
犬などの場合は犬種にもよりますが、元気な子であれば鳴き声が気になることでしょう。
しかし、うさぎの場合はほとんど鳴くことはありません。
まれに鳴くこともありますが、近隣へ聞こえるほどの大きさではありません。
そのため、アパートでも鳴き声を気にすることなく飼うことができます。
うさぎを飼うときはペットが飼えるアパートを探そう!
うさぎをペットとして飼うときには、アパートはどのような物件が良いのでしょうか。
当然ですが、まずは「ペット可」のアパートを探しましょう。
いくら、うさぎが鳴き声の少ない動物とはいえ「ペット不可」のアパートで飼ってしまうと、違約金が発生したり、強制退去になる場合があります。
また、ペット不可のアパートには動物アレルギーの方が住んでいることがあります。
そこでうさぎを飼ってしまうと、アナフィラキシーショックを起こしてしまう原因となり、傷害に問われてしまうこともあります。
そして、動物を飼っていると必ず付きまとうのが「衛生面」についての問題です。
うさぎは匂いが少ないですが、排泄物の匂いはやはり気になるものです。
「ペット可」のアパートを探すには、インターネットを使って検索することや、不動産屋で直接相談してみることがいいでしょう。
「ペット可」のアパートは数が少ないのですが、うさぎの場合「ケージに入れて飼うのであれば問題ない」ということもあります。
アパートでうさぎを飼うときに必要なものは?
「ペット可」のアパートが見つかったら、次に行いたいのが「うさぎを迎える準備」です。
アパートでうさぎを飼うときにはどんなものをそろえたらいいのでしょうか。
【ケージ】
大きさは、うさぎがケージの中で立っても、寝そべってもぶつかることのない大きさにしましょう。
うさぎ用に作られたものもありますので、そういったものを購入してみてもいいでしょう。
【牧草・牧草入れ】
うさぎの主食となる牧草は必ず用意しましょう。
これはうさぎの歯の健康を保つ上でも大変重要になります。
うさぎの好きなときに、好きなだけ食べることができるように、牧草を用意しておきましょう。
【餌のお皿】
うさぎは牧草以外にも餌を食べます。
お皿が逆さになってしまわないように、陶器のものやケージに固定できるものを選ぶといいでしょう。
【給水ボトル】
ケージに吊るすものであれば、ごみが入ってしまうことやこぼしてしまうことがありません。
【トイレ】
同じ場所でトイレを行う習性のあるので、しっかりと用意をしておきましょう。
【寝床】
通気性に優れた衛生的なものを使うようにしましょう。
【おもちゃ・かじり木】
うさぎの歯は一生涯伸び続けます。
おもちゃやかじり木など、かじることで伸びる歯を削ることができるような物を用意しておくと良いでしょう。
【グルーミングブラシ】
体毛が常に生えかわるので、グルーミングが必須です。
うさぎはどんなものを食べるの?
うさぎを迎える準備をする中で「牧草が主食」ということをお伝えしましたが、他にはどのようなものを食べるのでしょうか。
うさぎは草食動物ですので、野菜や果物を食べます。
その他には、ペレットと呼ばれるペットフードを食べますが、これらはあくまで主食となる牧草の「補助」です。
野菜や果物は食べさせすぎてしまうと、下痢や中毒症状を引き起こす原因になりうるものがあります。
そのため、与える際には注意が必要になります。
また、栄養のバランスが偏った食事を続けていると、肥満になってしまうことや病気になることもあります。
これらは、人間と同様に注意が必要です。
飼っているうさぎの年齢やそのときの体調に合わせて、栄養バランスの整った餌をあげるようにしましょう。
では、アパートにうさぎを迎え入れた当日には、どのようなことをしたらいいのでしょうか。
次項からご説明していきます。
ペット可のアパートにうさぎを迎え入れるときの注意
アパートにうさぎを迎え入れるときには、どのようなことに注意をしたらいいのでしょうか。
まず、うさぎを飼う部屋は18~24℃くらいにしておきましょう。
うさぎは寒さに強く、暑さに弱いため、このくらいの温度がちょうどいいとされています。
また、ケージは、うさぎが過ごしやすい湿度の低く静かな場所に置きます。
うさぎがケージの外で遊ぶ部屋では、コルクマットなどを敷くと足に負担をかけにくいでしょう。
ペットショップなどからうさぎを連れ帰ったら、場所になれるまではキャリーから無理に出さず、様子をみておいてあげましょう。
これは、うさぎが警戒心が強く臆病な性格のためです。
また、アパートに慣れるまでの間は、餌もペットショップなど以前にいたところと同じものをあげてください。
同様に、抱っこなどのスキンシップも、慣れるまでは控えましょう。
毎日行う基本的なお世話は以下の通りです。
・餌やり
牧草は先述したように、いつでも食べられるようにしておきます。
野菜や果物・ペレットは1日2回あげます。
・水の取り換え
・トイレ掃除
匂いが少し残っているくらいにしておきましょう。
・ケージの掃除
・運動
1日1回はケージの外に出して、1時間ほど遊んであげます。
・ブラッシング
うさぎをペットとして飼うときにはここに注意!
アパートでペットとして飼いやすいうさぎですが、少し注意が必要になることがあります。
うさぎは、野生で生きていくと「狩られる側」つまり「捕食される」ということの多い動物です。
そのため、天敵に弱っていることを知られないようにするため、体調が悪くても隠すという習性があります。
この習性のため、飼い主がうさぎの病気に気づくことができず、気づくことができたとしてもそのときには、症状が進行していることが多くあります。
しかしうさぎは、実は大変デリケートな動物で、病気やケガをしてしまうことが多く、治療も難しい動物です。
すぐに、処置ができるように、早期発見のために1~2か月ごとに健康診断を受けさせるようにしましょう。
また、うさぎは人獣共通感染症を持っていることが多い動物でもあります。
具体的には以下のものがあげられます。
・トキソプラズマ症
・皮膚糸状菌症
・サルモネラ症
・パスツレラ症
これらの感染を防ぐためにも、過度なスキンシップは避けましょう。
上記に加え、うさぎの歯は一生涯伸び続けるという点にも注意が必要です。
このことから、かじることで歯を適切な長さに保とうとする習性があり、部屋のインテリアをかじって傷つけることがあります。
そして、うさぎの診察が可能という動物病院は少ないです。
そのため、うさぎを診てもらえる動物病院を見つけておくのも大切になってきます。
アパートにうさぎを迎えて癒されて
うさぎは、小さな空間でも十分に飼うことができる動物です。
大きな声で鳴くこともないので、アパートでは比較的飼いやすいのではないでしょうか。
一度飼うと責任や負担が伴いますが、うさぎも命ある生き物です。
最後まできちんとお世話をして、アパートでの暮らしで癒されてみてはいかがでしょうか。