夏の暑い時期になる前に確認しておきたいのが、エアコンの臭いです。
特に、アパートに入居して初めてエアコンを使うという場合には注意が必要です。
アパートのエアコンの掃除は、自分で行うのと、業者に頼むのではどちらが良いのでしょうか。
また、業者に頼んだ場合の費用は誰が負担するかなども合わせて見ていきましょう。
アパートのエアコンがくさい!その原因とは?
久しぶりにエアコンを運転させてみると、不快な臭いがしたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
エアコンから不快な臭いのする主な原因は、エアコンの内側に発生してしまったカビです。
冷房の運転をしているときのエアコンは、室内の暑い空気を取り込み、冷やして冷たい空気を出しています。
その仕組みのため、エアコンの内部というのは結露しやすくなっています。
そこに、埃などが付着することでカビが発生してしまうのです。
これが、エアコンの不快な臭いの原因の一つです。
カビが発生したエアコンを使い続けることは、不快な臭いがするだけでなく、カビの胞子が部屋中に広がることにもなります。
カビの胞子は、健康に影響を及ぼす可能性があるハウスダストです。
カビが発生しているエアコンからの空気を吸い続けることで、喘息・鼻炎・アトピーなどのアレルギー疾患を引き起こすこともあるのです。
不快な臭いを無くすためだけでなく、健康のためにもエアコンの掃除はとても大切なものであると言えますね。
そんなエアコンの掃除ですが、アパートの場合、自分で掃除したり自由に業者を手配しても大丈夫なのでしょうか?
自分で購入したエアコンなら問題ありませんが、アパートでは入居したときにすでにエアコンが備え付けられている場合も多いです。
では、アパートに最初から付いているエアコンの掃除について見ていきましょう。
アパートに備え付けられているエアコンは誰が掃除する?
アパートのエアコン掃除ですが、元々備え付けられているエアコンの場合、掃除しなければならないのは入居者と大家のどちらでしょうか?
答えから言うと「入居者」です。
備え付けられているものだと、なんとなく大家さんが管理するもののような気がしてきますが、入居者には「善管注意義務」があるのです。
善管注意義務とは「善良なる管理者の注意義務」という意味です。
つまり、入居者は借りている賃貸物件を、善良な管理者として大切に扱う義務があるということです。
例えば、結露を放置したことによって、窓枠やフローリングにシミが出来てしまったり、腐敗したりしてしまった場合には善管注意義務違反となることがあります。
このように、アパートのエアコンも善良な管理者として管理しなければいけないのです。
しかし、入居してすぐにも関わらずエアコンの臭いや不調が気になるようであれば、大家さんや管理会社に連絡をし、何かしらの対応を依頼してみましょう。
アパートのエアコンを自分で掃除する場合
アパートのエアコンを良い状態で使うためにも、自分でエアコンの掃除してみましょう。
ここからは、エアコンを自分で掃除する場合の具体的な手順を見ていきます。
①エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
②フィルター周辺やパネル部分の埃を、掃除機で綺麗に取っておきましょう。
そうすることで、次の作業のフィルターを外す際に埃が落ちてきません。
③パネルを外し、その後に中のフィルターを外します。
フィルターは柔らかいので、壊さないよう注意して外しましょう。
④フィルターの外側から掃除機で埃を取り、内側から水を流して洗います。
フィルターの外側から水をかけてしまうと、埃がフィルターにつまってしまいますので気を付けてください。
洗ったフィルターは陰干しで乾かします。
⑤次に、フィルターを外した本体の前面パネルが外せる場合は、そのパネルを外し掃除機をかけてから水洗いをします。
前面パネルが外れない場合は、中性洗剤を薄めた水で固く絞った雑巾でパネルを拭きましょう。
⑥最後に、届く範囲で吹き出し口を拭き掃除します。
こちらも、中性洗剤を薄めた水で固く絞った雑巾を使います。
以上が、自分でエアコンを掃除する方法になります。
アパートに備え付けられているエアコンを自分で掃除する場合の注意点
自分でアパートのエアコンを掃除する方法を見てきました。
とても簡単にエアコンの埃や汚れを取ることができると思います。
ただし、アパートのエアコンを自分で掃除する場合には注意しなければならない点が二つあります。
まず一つ目ですが、自分でエアコンを掃除する場合には、掃除できる部分が限られているということです。
フィルターや全面パネルは外すことができるので、誰でも簡単に掃除することができます。
しかし、臭いやハウスダストの原因であるカビは、エアコンの内部に生えていることが多いです。
エアコンの内部を掃除するためには、エアコンを分解しなければならず専門的な知識が必要になります。
エアコンを完璧に掃除するためには、業者に依頼しなければならないのです。
二つ目は、エアコンを自分で掃除する場合には、エアコンを壊さないよう細心の注意を払う必要があるということです。
アパートにもともと付いているエアコンは、大家さんや管理会社から借りているものです。
自分で掃除して万一壊してしまった場合、その修理費用や新規購入の費用を負担する可能性も高いです。
自分で掃除する場合には、電源を切る・雑巾を固く絞る・分解しないなどを気を付けて行いましょう。
また、知識がないにもかかわらず、エアコンを分解して掃除するのはやめましょう。
業者に依頼してアパートのエアコンを掃除する
エアコンの内部に生えているカビを掃除するには、エアコンを分解する必要がありますので、専門の業者に掃除を依頼しましょう。
では、エアコンの掃除を業者に依頼した場合、いくらくらいの費用がかかるのでしょうか。
業者によって価格はさまざまですが、お掃除機能のついていないエアコン1台で1万円~1万4千円くらいが相場となっています。
お掃除機能が付いているエアコンの場合は、1万6千円~2万4千円くらいの費用がかかります。
少々費用が掛かってしましますが、エアコンの掃除は業者に任せた方が良いメリットがいくつかあります。
まず、挙げられるのは素人では掃除できないエアコンの内部まできれいにしてもらえるということです。
先述しました通り、カビはエアコンの内部に生えていて、そこを掃除するにはエアコンを分解しなければなりません。
分解には専門的な知識が必要になりますので、素人ではできません。
エアコンのカビでお悩みの方は、業者に掃除を依頼しましょう。
また、自分で掃除するよりも時間や手間がかからないというのもメリットの一つです。
業者に依頼すると、エアコン1台あたり約90分程度の時間で掃除が済みます。
自分で掃除道具を準備したり、片づけたりする手間なども考えると業者に任せた方が手軽に早くエアコンがきれいになりますね。
アパートのエアコンを壊さないように、また内部をきれいにするためにも、掃除は業者に依頼するのがおすすめです。
エアコンを掃除する費用を負担してもらえる場合もある
アパートのエアコンの掃除は、基本的には入居者が自分でするか、入居者が費用を負担して業者に依頼するものです。
エアコンの掃除を業者に依頼すれば、多少なりとも費用がかかってしまいますね。
しかし、場合によっては大家さんや管理会社が、エアコン掃除の費用を負担してくれることもあるようです。
特に親切な大家さんや管理会社の場合には、エアコン掃除の業者の手配と共に、掃除の費用を負担してくれます。
また、入居してすぐの場合には、大家さんや管理会社がエアコン掃除の費用を負担してくれたり、新しいエアコンに交換してくれることもあります。
アパートに入居したときがエアコンを使う気温でなくても、一度使ってみて不具合や異臭がしないか確認しておくのがおすすめです。
エアコンを掃除して快適に過ごそう
アパートのエアコンの掃除は、入居者の負担として行うものです。
自分で掃除できる部分には限界がありますので、エアコン掃除の業者に依頼するのがおすすめです。
その際、大家さんや管理会社が費用を負担してくれる場合もあります。
そのため、業者に依頼する前に、大家さんや管理会社に連絡してみましょう。
エアコンをきれいにして、快適な空気で過ごしたいですね。