今まで夫婦で二人暮らしをしていたアパートに、「生まれたばかりの赤ちゃんがやってくる!」というご家庭は、お部屋のレイアウトに悩んでしまいますよね。
特に新生児の場合は、まだ外出ができませんから、お母さんと一緒にリビングで過ごすことが多くなります。
そこで今回は、アパート住まいにおける子育てのポイントや、赤ちゃんが快適に過ごせるリビング作りのコツを「成長別」にご紹介していきます。
アパート住まいで赤ちゃんを育てるメリット・デメリット
そもそも、アパートのような集合住宅で赤ちゃんを育てていく場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
まずは、ここから学んでいきましょう。
【メリット】
アパートの場合は、部屋同士がつながっている構造が多いため、赤ちゃんの様子を伺いやすいでしょう。
そのため、「常に目の届く場所に赤ちゃんがいる」という安心感を得ることができます。
さらに、赤ちゃんが成長して動き出した際にも、リビングなどの部屋が比較的狭いので、安全対策がしやすいです。
メゾネットタイプのケースは除きますが、「家の中に階段がない」ということも事故防止につながりますので、利点といえるでしょう。
【デメリット】
やはり、一番のデメリットは、「赤ちゃんの泣き声」が近隣に漏れやすいということです。
アパートは構造上、戸建てやマンションよりも壁や床が薄いことが多く、どうしても近隣の生活音が気になりがちになります。
特に夏場は、網戸にしているご家庭が多いので、余計に音漏れするでしょう。
夜泣きがはじまると、いくらあやしても泣き止まないことがありますので、ご近所の迷惑にならないように対策が必要です。
さらにアパートの場合、足音や物音も響きやすいので、「寝ている赤ちゃんが起きやすい」というマイナス面もあります。
音に敏感な赤ちゃんの場合は、寝かしつけに苦労してしまうかもしれませんね。
アパート住まいの落とし穴!空調機器について
ここでは、新米パパと新米ママが見落としがちな「空調機器」についてのお話をしていきます。
生まれたての赤ちゃんは、「体温調節機能」が未熟です。
そのため、気温の変化に合わせて、室内が常に適温になるよう配慮してあげる必要があります。
アパートには、リビングや寝室にエアコンが付いていない物件もありますので、その場合は、赤ちゃんが生まれる前に早めに設置しておきましょう。
また、オーナーにエアコンを設置する旨を伝えると、費用を負担してくれる場合がありますので、一度相談してみることもおすすめです。
その際は、家賃の値上げを提示されることもありますが、自分にとって有利か不利かを見極めて判断してください。
そして、エアコンの購入や設置が難しいという方は、「窓用エアコン」の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
窓用エアコンでしたら、購入費用も比較的安く、設置も業者に頼むことなく自分で簡単に行えます。
ネットオークションなどでも売られており、気軽に手に入れることができるのでおすすめです。
是非、大切な赤ちゃんのためにも、快適な空間作りを目指していきましょう。
アパートのリビングを赤ちゃん部屋に変える方法①ねんね編
ここからは、赤ちゃんが一日を過ごすメインルームとなる、リビングについてのお話しをしていきましょう。
まだ自分で体を動かすことができない「ねんね期」の赤ちゃんのケースから見ていきます。
お部屋のレイアウト決めをする時、まずは「赤ちゃんを日中寝かせておく定位置」を決めてください。
この時真っ先に、ベビーベッドの購入を考える方が多いと思いますが、少し検討してみましょう。
アパートの場合、「部屋が狭い」という欠点がありますので、ベビーベッドなどの背の高い家具を配置すると、余計に部屋が狭く見えてしまいます。
「赤ちゃん布団」や「長座布団」ですと、部屋に圧迫感が出ないので、部屋の狭さが気になるという方にはおすすめです。
しかし、犬や猫などのペットを飼っている場合などは、赤ちゃんが踏まれてしまう危険性がありますので、ご家庭の状況によって判断してください。
また、アパート住まいで、これ以上家具を増やしたくないからといって「座面の高いソファーに直接赤ちゃんを寝かせてしまう」ということは避けましょう。
赤ちゃんの成長は、思っているよりも早いもので、すぐに寝返りがはじまります。
寝返った際に、ソファーから落下してしまう事故が起きる可能性がありますので、注意が必要です。
赤ちゃんの安全のためにも、寝かせる場所はよく検討してから決めましょう。
アパートのリビングを赤ちゃん部屋に変える方法②はいはい編
赤ちゃんも、成長と共に自ら体を移動させることができるようになってきます。
こうなると、目が離せなくて大変です。
お母さんは、家事をこなしながら、動き回る赤ちゃんの面倒を見なくてはならなくなるのです。
そのため、この時期のリビングには、赤ちゃんの安全を守るため、尖った場所や出っ張りのある場所に「クッションテープ」を貼るといいでしょう。
このテープは、ホームセンターやインテリアショップに売ってるので、すぐに手に入れることができます。
早速手に入れて、貼ってしまいたいところですが、アパートの「退去時」にテープが綺麗に剥がせなければ、敷金を多く引かれてしまうことにもなりかねません。
このクッションテープは、粘着度の高い商品が多いので、部屋の出っ張りや、木枠、備え付けの家具に貼る際には、十分注意しましょう。
もしも、剥がせなくなってしまった場合は、ドライヤーで粘着力を弱めてみたり、オイルや除光液を塗って剥がしやすくすると、解決することがあります。
剥がせなくなってしまった場所の材質を見極めながら、丁寧に剥がしてみましょう。
アパートのリビングを赤ちゃん部屋に変える方法③あんよ編
はいはいしていた赤ちゃんも、あっという間に歩き出します。
色んなところへ移動しては、転んだり、家具によじ登ってみたりと、見ているお母さんも毎日ヒヤヒヤしてしまいますね。
この時期の場合、リビングの床に「ジョイントマット」を敷き詰めてみましょう。
赤ちゃんが転倒した際の怪我予防はもちろんですが、アパートで下の階に住民がいる場合には、騒音予防にもなります。
こどもが走り出す頃には特に有効で、ご近所トラブルにならないためにも、この時期からしっかりと対策しておくことをおすすめします。
ここでさらに、注意していただきたいのが「窓」です。
アパートの場合、天井が低い物件も多く、窓の位置も通常より低めに設計されていることがあります。
窓の真下に、赤ちゃんが登れてしまうような家具(特にソファーは要注意)を配置してしまうと、転落事故につながる可能性が高くなります。
こういった事故を防ぐためにも、なるべくリビングは物を減らして、スッキリとさせておきましょう。
要チェック!リビング以外で気を付けたいポイント
アパート住まいで赤ちゃんを育てる際には、リビング以外でも気を付けていきたい点がありますので、それぞれご紹介します。
●キッチン
アパートの場合、何の仕切りもなくキッチンに到達できる間取りが多いです。
そこで、一番注意していただきたいのが「コンロ」です。
コンロは、そこまで高い位置にあるわけではありませんので、赤ちゃんでも着火のツマミに手が届いてしまう可能性があります。
そのため、コンロには常に「チャイルドロック」をかけるようにしましょう。
●お風呂場(脱衣所)
やはり、アパートの場合は、お風呂場や脱衣所も狭いことが多いです。
そんな時困るのが「ベビーバス」の置き場所です。
通常のベビーバスは、長さが70センチ程ありますので、収納が少ない脱衣所には不向きでしょう。
そんな時、役に立つのは「ビニール製のベビーバス」です。
これは、空気を入れて使用するタイプなので、不使用時には空気を抜いて小さく畳めます。
コンパクトになり、あまりかさばらないので、収納が少なくてお困りの方は、こういったタイプのベビーバスを選ぶといいでしょう。
赤ちゃんが快適に暮らせる環境作りを
アパート住まいの場合、何かと不便なことも多いですが、工夫次第で快適に子育てをすることができます。
部屋の狭さや、アパート特有の間取りをうまく活かして、上手に環境作りをしていくことが大事です。
また、赤ちゃんが生まれた際には、挨拶回りをしてみましょう。
子育ては、周りの人のサポートも必要不可欠ですから、ご近所に顔見知りの人がいると助かりますよ。
是非、今回ご紹介したことを参考にしてみてください。