寒い冬や暑い夏の対策として、窓に断熱シートを貼ることを検討している方もいらっしゃることでしょう。
断熱シートには、室内の温度を保つほかにも効果が期待できます。
当記事では、透明感も重視した断熱シートの効果と選び方についてご紹介していきます。
断熱シートを活用して、より快適な生活をしましょう。
透明度はどう?窓の断熱シートの種類
窓に貼ることを検討している方も多いであろう断熱シートには、実は種類があることをご存知でしょうか。
窓に貼る断熱シートには、以下のように大きく分けて2つの種類があります。
・冬用
・オールシーズン用
さて、この2つは何が違うのでしょうか。
順番にご説明していきます。
まずは冬用の断熱シートです。
冬用の断熱シートは、部屋を温めたときの空気が外に出ていかないようにするために役立ちます。
窓に貼ることで、その周辺の温度変化を小さくするので、結露やカビの防止にも一役買ってくれます。
また、ワンシーズンのみでしか使わないものなので、汚れてしまっても簡単に交換を行うことができます。
次にオールシーズン用の断熱シートについてです。
この断熱シートは、夏の使用も考えらえれています。
冬用のものに比べると薄いため、透明度はこちらのほうが高いでしょう。
季節ごとの張替えが不要なので、「何度も張り替えたくない」という方にもおすすめです。
では、これらはどのように選んでいけばいいのでしょうか。
次項からご説明していきます。
窓の断熱シートは透明ですっきりさせたい!選び方は?
窓の断熱シートは、その厚みによって保温性や部屋の明るさに違いが出てきます。
厚みのあるシートであれば、その保温性は高いです。
しかし、その分透明度は下がるので部屋は暗くなりがちです。
それに対して、薄いシートは保温性には欠けますが透明度が高く、部屋を明るく保てるため、すっきりとした印象となります。
また、「断熱シート」と聞くと梱包で使われることの多い気泡緩衝材に似たものを思い浮かべるかもしれません。
近年では、そのように気泡緩衝材に似たものも販売されていますが、すりガラスのような半透明のものや、おしゃれな柄が印刷されたものもあります。
「部屋をおしゃれにしたい」、「断熱シートの見た目に抵抗がある」という方は、このような柄の入ったものや透明なものを選ぶといいでしょう。
サイズに関しては、貼る予定の窓の大きさをしっかりと把握してから購入するようにしましょう。
窓の大きさよりもやや大きめであれば、貼ったときに余ったら切ってしまえばいいので問題ありません。
また、貼り方も、断熱シートごとに違いがあります。
貼るときに手間はかかりますが、剥がすときがとても簡単なのは「水で貼るタイプ」の断熱シートです。
一方、何度も貼ったり剥がしたりはできませんが、手間なく簡単に貼ることができるのがシールで貼るタイプです。
このようなことを参考にしながら、断熱シートを選んでみてください。
透明でも注意!こんな窓には断熱シートを貼らないで!
断熱シートを貼るにあたって、それを「貼ってはいけない窓」というものが存在します。
これからご紹介する窓に断熱シートを貼ってしまうと「熱割れ」という現象を起こし、窓が割れてしまう恐れがあります。
貼ろうと考えている窓が、これらに当てはまっていないか確認してみましょう。
【熱線反射・熱線吸収ガラス】
ビルを見上げてみると、窓ガラスが反射して、透明なのにキラキラ光って鏡のように見えることがありますよね。
これらのほとんどは「熱線反射ガラス」や「熱線吸収ガラス」とよばれるものです。
これらの窓ガラスは表面に金属酸化物を焼き付けたり、ガラスの組成に金属を加えて作られています。
【網入りガラス】
読んで字のごとく、ガラスの中に網が入っている窓ガラスです。
多くの人が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
これは飲食店やガソリンスタンドで使われることの多い、窓ガラスの飛散を防ぐための窓ガラスです。
近年では「おしゃれだ」という理由からテーブルやデザインガラスとして使われていることもあります。
【真空二重ガラス】
厚みは普通の窓ガラスとほとんど違いはありません。
しかし、2枚の窓ガラスを重ねていることで、普通の窓ガラスに比べおよそ4倍の断熱効果のある窓ガラスとなっています。
透明なものある!おすすめ窓用断熱シート3選!
では、「窓に断熱シートを貼ることにしたけど、選び方がわからない」という方のために、3つのおすすめ断熱シートをご紹介していきます。
【ニトムズ 省エネ窓ガラス断熱シートクリア】
・参考価格:1779円
・大きさ:2mm×90cm×180cm
オールシーズン用の断熱シートになります。
透明度が高いのにも関わらず、紫外線の約9割を遮る断熱シートです。
「夏は冷房の効きを良くしたい、冬には温かさをキープしたい」と考えている方におすすめしたいものになります。
貼り方も水を使って貼るタイプなので、簡単に貼ることができ、剥がすときにも跡が残りにくいでしょう。
【ウィンドウフィルム】
・参考価格:3780円
・大きさ:約0.3mm×60cm×90cm
デザイン性の高い断熱シートになります。
紫外線を遮る効果も持ち合わせており、これを窓に貼ることで部屋の雰囲気をおしゃれに変えることができます。
豊富なデザインから、自分好みのものを選んでみてください。
【遮熱・断熱アルミシート】
・参考価格:1998円
・大きさ:約4mm×90cm×90cm
断熱効果だけでなく、遮熱効果も期待できるシートになります。
透明感はあまりありませんが、アルミを使っているため紫外線を約9割カットし、外からの熱を防ぎます。
このため、冷暖房の効きをよくする効果も期待できます。
窓に断熱シートを貼る貼り方①
ここからは、窓に断熱シートを貼るときの方法についてご紹介していきます。
まずは、貼る前の下準備です。
【必要なもの】
・断熱シート
・スプレー
・食器用洗剤
・メジャー
・テープ
・雑巾
・ヘラまたはスキージ
これらは、ホームセンター等で購入することができます。
下準備をしっかり行っておくことで、透明な断熱シートをよりきれいに貼ることができます。
【下準備】
①作業場所を確保する
まずは、断熱シートを貼るにあたって、作業をしやすいように窓のそばにあるカーテンや家具は邪魔にならない場所に移動させましょう。
②汚れ対策を行う
窓周辺が汚れてしまう可能性があるので、新聞やビニールシートを敷くなどして対策を行いましょう。
③石鹸水を作る
この後の作業で使用する石鹸水を先に作っておきましょう。
用意したスプレーに水と水の量の2~3%の食器用洗剤を混ぜ合わせておきましょう。
④窓の掃除を行う
先ほど作っておいた石鹸水を使って、窓の掃除を行いましょう。
窓に石鹸水を吹きかけ、窓の上部分から下部分に向かってゴムベラなどで滑らせるようにして汚れを落としていきます。
窓の周りは雑巾で拭き取りきれいにしておきましょう。
ここまでが、断熱シートを貼るための下準備になります。
窓に断熱シートを貼る貼り方②
いよいよ断熱シートを窓に貼っていきます。
この作業は1人でも行うことは可能ですが、2人ですとより簡単に貼ることができます。
①断熱シートの採寸を行う
窓の採寸を行い、断熱シートをカットしていきます。
このとき、窓の大きさよりも3~6cm大きめに切っておきましょう。
②窓を濡らす
石鹸水を窓に吹きかけていきます。
吹きかける量は窓に石鹸水は水滴になって垂れるくらいがちょうどいいでしょう。
③断熱シートを剥がしていく
断熱シートのセパレーターを剥がしていきます。
このときに注意していただきたいのが、「指紋がつかないようにする」ということです。
透明な断熱シートですと、指紋がついたら窓に貼ったときに目立ってしまうためです。
また、剥がしながらセパレーターが貼ってあった面に石鹸水を吹きかけていきます。
この作業は、2人で行うことをおすすめします。
④断熱シートを貼る
窓に沿うようにして、上下左右の間隔が均等になるように貼っていきましょう。
⑤水や空気を抜いていく
断熱シートが貼れましたら、シート全体に石鹸水を吹きかけます。
そして、シートがずれないように押さえながら上下左右にスキージをかけて、空気と水を抜きます。
⑥余分な断熱シートを切る
採寸したときに大きめに切っておいた部分を切り落としましょう。
このとき、水抜きができるように2~3cmほど隙間ができるように切ります。
⑦仕上げ
断熱シートの全体に石鹸水を吹きかけ再度、水抜きを行います。
抜いた水は雑巾で拭き取りましょう。
以上が、断熱シートの貼り方になります。
好みと部屋に合ったものを選ぼう
窓に貼ることのできる断熱シートは、透明なものから柄の入ったものなど、たくさんの種類が販売されています。
豊富な種類がある中で、どのようなものを貼るかについて悩むこともあるでしょう。
そのようなときには、「ワンシーズンのみなのかオールシーズン使うのか」、「部屋にどのようなものであれば合うのか」などを考えて選んでみましょう。
断熱シートを使って快適に過ごせる空間を作りだしましょう。