窓の開閉がうまくいかない!戸車のメンテナンスと交換方法!

窓のサッシがうまく開け閉めできないと感じたことはないでしょうか。

もしかしたら、それはサッシの戸車の交換サインかもしれません。

戸車の交換には基礎的な知識も必要ですが、実は自分で交換することもできるのです。

この記事では、戸車の交換方法からメンテナンス方法まで、詳しくご紹介していきます。

窓サッシの動きが悪い!戸車には寿命がある

忙しい日常生活の中で、窓サッシの開け閉めがスムーズにできなくなると、思わずイライラしてしまいますよね。

ちなみに、窓サッシの開け閉めには、サッシの戸車が大きな役割を担っており、小さな車輪によって開け閉めを滑らかにしています。

しかし、その戸車にも寿命があり、およそ3~4年と言われています。

ほとんどの家庭では、戸車の交換をせずに10年以上も使用していることが多く、開け閉めの不具合を放置したり、その不具合に気付かないケースも少なくありません。

すぐに修理や交換を行えば、簡単な作業で済ますことができますが、放置してしまうとその分大規模な工事や費用がかかってしまう場合もあります。

そのため、窓サッシの動きの悪さや異音に気付いたら、できるだけ早めに処置をすることが必要です。

窓サッシの戸車を交換しよう!まずは戸車の状態チェックから

窓サッシに不具合を感じたら、交換の前にまずは戸車の状態をチェックしてみましょう。

戸車の状態チェックは、以下の通りに行います。

①外れ止めのチェック

まず、窓サッシを外す前に、「外れ止め」がかかっていないかをチェックします。

「外れ止め」とは、サッシの落下を防ぐストッパーのような装置で、サッシに付いています。

メーカーによって構造が異なるので、外れ止めがかかっている場合は、サッシに貼られたラベルをチェックしながら外してください。

②気密ピースを上げる

次に、窓サッシの下側面に付いている「気密ピース」の調整をします。

「気密ピース」とは、断熱性能を高めるためのもので、レールとサッシの隙間を埋める部品を指します。

メーカーによっては、気密ピースがない場合もありますが、ある場合はレールに引っかからないようにずらします。

③窓サッシを外し、戸車のチェック

窓サッシを外し、戸車の状態をチェックします。

指で弾いて戸車の回転を確認し、ゴミが詰まっていれば取り除きます。

また、サビ付いている場合はスプレータイプの防錆潤滑剤を使用しましょう。

以上のように、窓サッシの戸車のチェックを行ってください。

あまりにもサビがひどかったり、摩耗が激しければ、新しい戸車に交換する必要があります。

窓サッシの開け閉めを改善したい!戸車の種類と交換方法

前項では、戸車の状態チェックの方法についてご紹介しました。

では次に、戸車を新しく交換する方法について見ていきましょう。

①戸車の種類・選び方

まず、戸車の種類を確認するために、戸車を窓サッシから外します。

外し方は簡単で、止めているネジをドライバーで緩めれば外すことができます。

戸車はホームセンターで購入することができますが、以下のようにいくつか種類があるため、同じタイプのものを選ぶ必要があります。

・ナイロン製戸車

一般的に流通しているアルミサッシ用の戸車です。

金属製と比較すると、湿気に強く静かな特徴がありますが、強度の低さがデメリットです。

・鉄製戸車

鉄サッシ用のメジャーな戸車です。

また耐久性に優れており、サビ付くとキュルキュルと異音が鳴ります。

・ステンレス製戸車

湿気に強いため、浴室やトイレなどに向いています。

・ゴム製戸車

耐久性は低いですが、静かという特徴があります。

上記のように、戸車の種類は様々なため、実際に使用している戸車を持っていき、お店でチェックするのが確実です。

②戸車の交換

古い戸車を外した場所に、新しい戸車をはめ込みます。

外したときと逆の手順で、ドライバーとネジで簡単に取り付けることができます。

戸車の交換は以上のように行うことができますが、窓サッシの取り外しは無理のないように行ってください。

戸車の寿命をより長くするために!定期的なメンテナンス方法

窓サッシの戸車は、前述したように3~4年の寿命がありますが、基礎知識さえあれば自分でも交換することができます。

しかし、やはりできることならより長く使っていきたいですよね。

そのためには、不具合が出てからチェックするのではなく、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。

では、戸車のメンテナンス方法についてご紹介していきましょう。

・戸車とレールの掃除

窓は外と内を隔てているため、外からの埃・ゴミが戸車やレールに溜まりやすくなっています。

そのため、定期的に汚れを取り除き、ゴミが詰まっていないかチェックしてください。

・戸車の調整

毎日開け閉めをする窓サッシでは、戸車は日々摩耗するので、サッシが傾いたり、全体が下がったりする場合があります。

戸車に上下調節機能が付いている場合は、調節ねじを回すことで位置の改善を図ることができます。

それでも開け閉めの調子が改善されなければ、戸車の交換を行ってください。

以上のメンテナンスを定期的に行うことができれば、戸車の寿命をより長くすることに繋がるでしょう。

窓サッシの戸車交換は業者依頼がベスト!

これまでに、戸車の点検や交換方法、そして定期的なメンテナンスについてご説明してきました。

前述したように、基礎知識さえあれば窓サッシの戸車も自分で交換することができるのですが、やはり一番良いのはプロの業者に依頼することです。

と言うのも、その理由は以下の3つが挙げられます。

①戸車の種類の見分け

戸車の交換部品はホームセンターで購入することができますが、戸車のモデルチェンジは早いため、場合によっては同じ種類の戸車を入手するのは難しいことがありますよね。

その場合、互換性のある戸車では、それを見分けるプロの目が必要になります。

②不具合の原因の見極め

戸車への基礎知識があっても、やはり素人にはサッシの不具合の原因を確実に突き止めるのが難しい場合があります。

と言うのも、必ずしも戸車に原因があるとも限らないため、例えば戸車を交換しても、サッシの開け閉めが悪いままというケースもあるでしょう。

そのため、プロの業者に依頼することで、不具合の原因を確実に突き止めることができますのでおすすめです。。

③サッシの取り外し

サッシの取り外し方法は前述していますが、簡単に取り外しができない種類のサッシもあります。

また、うまく取り外せても、取り付けが難しいタイプのサッシもあるのです。

以上のように、素人でも簡単に戸車の交換ができることもあれば、種類によっては困難な場合もあります。

確実に安心して行うためには、プロの業者に依頼するのがベストと言えるでしょう。

窓の戸車交換を業者に依頼!交換作業までの流れは?

では、窓サッシの戸車交換を業者へ依頼する場合、どのような流れで交換作業まで至るのでしょうか。

戸車の交換依頼の流れについて、以下で見ていきましょう。

①問い合わせ

業者に対し、電話・メール・FAXで依頼をします。

②現地調査

まず、戸車の種類の確認が現地にて行われます。

ちなみに、使用している戸車が廃番である場合は、互換性のある違う製品の提案がされるでしょう。

また、サッシや戸車の外し方など、施工性のチェックも同時に行います。

③見積もり、施行日の確認

戸車の部品代など、全て含めた見積もりが出されるのことに加え、施行日の確認も行いますので日程をよくチェックしてくと良いですね。

以上のような流れを踏んで、交換作業に至ります。

業者によって費用も変わってくるので、節約したい場合は複数の業者に見積もりを出してもらうと良いでしょう。

窓サッシの不具合には交換などの早めの処置を

窓サッシの開け閉めに不具合がある場合は、できるだけ早めにサッシや戸車の状態を確認し、修理・交換を行うことが大切です。

そのまま放置してしまえば、さらに状態が悪化するばかりか、直す際に大規模な工事が必要になる場合もあります。

また、窓サッシをより長く快適に使うためには、日頃からの定期的なメンテナンスを心がけていきましょう。