ふと窓ガラスを見たときに、うろこ状のような水垢がついているのを発見したことはありませんか?
発見したら、すぐにでも綺麗に落とそうとする方が多いでしょう。
しかし水垢は頑固であることが多く、なかなか落とせずに苦戦する方もいるかと思います。
この記事で窓ガラスに水垢ができる原因と、その落とし方についてご説明していきます。
ご家庭にあるものでも綺麗に落とせますので、ぜひ参考にしてみてください。
水垢ができるのは水の硬度が関係!それはなぜ?
多くのご家庭を悩ます汚れの一つには、水垢も含まれます。
水垢は窓ガラスをはじめ、鏡やガラス製の食器等にもつくことがありますよね。
発見するとすぐに綺麗に落とそうとするかと思いますが、なかなか落とせないことも多いでしょう。
後ほど落とし方についてもお話ししますが、まずはなぜ水垢ができてしまうのかをご説明します。
水垢ができる原因には水の硬度が関係します。
硬度というのは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を示す数値をいいます。
硬度が多い水を硬水、少ない水を軟水と呼び、日本は世界でも珍しい軟水国です。
そして硬水と軟水のどちらが水垢がつきやすいかといえば、硬水のほうですね。
というのも、水垢の原因とされるのは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルであるからです。
例えば、浴室でシャワーが窓ガラスにかかったとします。
この濡れた窓ガラスについた水が次第に蒸発していくのですが、蒸発するとミネラルの沈殿物が窓ガラスに残ってしまうのです。
この残された沈殿物が、水垢なのです。
そのため、硬水のほうが軟水よりもカルシウムなどの量が多くなっているので、水垢も発生しやすいといわれています。
それでは軟水国である日本でも、水垢に悩まされるのはなぜなのでしょうか。
軟水国である日本!それではなぜ窓ガラスに水垢ができるの?
軟水のほうが硬水よりもカルシウムなどの量は少ないですから、水垢の発生も少ないと思ってしまいますよね。
しかし、軟水であっても水の中にはカルシウムなどが含まれているわけですから、必ずしも水垢ができないというわけではないのです。
ほかにも原因としては、「シリカスケール」が関係しています。
シリカスケールとは水垢の一種ですが、これが日本の水道水に多く含まれているといわれています。
水垢の種類の中でもシリカスケールは特に頑固で、落とすにはこすりながら行わなくてはなりません。
ところが、硬いシリカスケールをこすって落とそうとすると、窓ガラスなどの素材を傷つけてしまう恐れもあるのです。
マイホームではなく賃貸にお住みの方であれば、なおさら窓ガラスの損傷は避けたいと思いますから注意してください。
ほかにも道路に面している窓でしたら、砂やホコリ、車の排気ガスなどが、窓ガラスについた雨水や水道水と混ざって乾燥し、水垢に発展することも考えられます。
それではいよいよ次の項から、ご家庭にあるもの使った水垢の落とし方についてお話をしていきましょう。
新聞紙で落とす!窓の水垢の落とし方
ここからは、多くのご家庭においてあるものを使った、窓ガラスの水垢の落とし方についてご説明していきます。
はじめは「新聞紙」を使って落とす方法です。
用意するものは、新聞紙とはさみ(なくても良し)のみです。
落とし方は以下の手順で行います。
①新聞紙を用意します。
見開き1枚分を半分にカットし、手で持ちやすいサイズに折りたたみましょう。
これを2つ作ります。
②新聞紙を濡らします。
2つの折りたたんだ新聞紙のうち、一方を水で濡らしておきます。
③新聞紙を両手で持ちます。
乾いている新聞紙を利き手で持ち、もう片方の手に濡らした新聞紙を持ちます。
④濡れた新聞紙で窓を拭きます。
⑤その上を乾拭きします。
このときのポイントとしては、濡らした新聞紙で窓を拭いた後すぐに乾いた方で拭くことです。
そのため、広範囲を一度に行うのではなく、細かく分割して拭くようにしましょう。
酢で落とす!窓の水垢の落とし方
つぎにご紹介する水垢の落とし方として、「酢」を使って落とす方法をご紹介します。
用意するものはこちらです。
・酢
・水
・スプレーボトル
・タオル(目の粗いもの)
・ペーパータオルもしくはスクイージー
落とし方は次のように行います。
①溶液を作ります。
スプレーボトルに同じ量の酢と水を入れます。
もし、窓の水垢がひどい場合は酢の割合を少し増やしましょう。
②酢の溶液を窓にスプレーします。
窓の水垢の箇所が、完全に浸るくらいまで吹きかけてください。
特にひどい汚れの箇所は、何度か吹きかけて溶液がしみ込ませるようにしましょう。
③目の粗いタオルに溶液を浸します。
目の粗いタオルに酢の溶液を浸し、②の窓ガラスに広げます。
酢を水垢にしみ込ませるように、スプレーした窓ガラス全体をタオルで覆います。
④タオルで軽くこすります。
窓ガラスを③のタオルでこすります。
ポイントは、軽くこすることです。
タオルの凹凸が研磨布のような役割をしてくれますので、力をかけずに水垢を落とすことができます。
⑤酢の溶液をつけてしばらくおいておきます。
水垢がひどい箇所は、酢の効果が発揮されるまで時間がかかることもあります。
水垢の箇所に酢の溶液をしみ込ませ、乾いてきたら再度溶液を吹きかけます。
⑥30分ほど経ったらペーパータオルなどで拭き取ります。
30分ほど経ったら、もう一度酢の溶液や水をスプレーします。
そして、ペーパータオルもしくはスクイージーで、窓ガラスの水分を念入りに除去していきましょう。
万が一、水分が残ってしまうとまた水垢の原因につながってしまうので、完全になくすようにしてください。
歯磨き粉で落とす!窓の水垢の落とし方
3つめは、「歯磨き粉」を使った水垢の落とし方です。
疑問に感じるかもしれませんが、歯磨き粉は歯の汚れを除去するだけでなく、水垢を落とすことにも効果が期待できます。
用意する物はこちらです。
・歯磨き粉
・ブラシもしくはタオル(スポンジでも可)
・ガラスクリーナー(あれば)
歯磨き粉での落とし方は、以下の手順です。
①歯磨き粉に水を加えペースト状にします。
少量の水で歯磨き粉を解くとよく伸びるようになります。
歯磨き粉を大量に使わずに済むので、はじめにペースト状にしておきましょう。
②歯磨き粉のペーストを窓ガラスに塗ります。
少量の水で解いた①を、水垢のある窓ガラスへ塗り込みます。
塗った後は少し時間をおきます。
③しばらく時間が経ってから、ブラシなどで軽くこすります。
ブラシ、タオル、スポンジで窓ガラスを力をかけずにこすってみてください。
水垢が取れないようですと、もう少し時間をおいてみましょう。
④水で洗い流します。
⑤水もしくはガラスクリーナーで窓ガラスを綺麗にします。
⑥また水垢にならないように完全に乾かせば終了です。
頑固な水垢がつかない予防策もとっておこう!
ここまで窓ガラスについた水垢の落とし方を、ご家庭にあるものを使った方法でご紹介してきました。
頑固な水垢は落とすのになかなか苦戦しますから、頑固になる前に落とすことが重要です。
最後に、頑固な水垢にならないための予防策についてお話をしていきましょう。
多くの方が思い浮かんでいるかと思いますが、やはり日々のお掃除が大切です。
もし水垢がついたばかりであれば、酢の溶液などをスプレーして拭き取れば簡単に落とせます。
水垢に気づいていたのに放置することで頑固な水垢になってしまいますから、週に1回程度お掃除すると良いでしょう。
また、水分が残ることで水垢になるわけですから、窓が濡れていることに気づいたら、窓ガラスから水分を除去するようにしましょう。
効果がより期待できるのは、乾いたタオルで拭いた後にスクイージーを使うことです。
水垢を防ぐだけでなく、曇りのない綺麗な窓ガラスを維持できます。
さらに、窓ガラスに防水加工を施すことでも水垢の防ぐことが可能です。
撥水スプレーを用意し、窓ガラスに吹きかけましょう。
水を弾いてくれれば水垢の付着も防げますから、よく水垢ができる窓には防水加工をしておくことがおすすめです。
窓についた水垢は放置しない!
窓ガラスについた水垢がなかなか落とせない場合、水垢が付着してしばらく経ったからだと考えられます。
水垢のつきはじめであれば、苦戦せずに綺麗に落とすことができますから、こまめにお掃除をすることが大切です。
ご家庭にあるものでも水垢を落とすことができますから、ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
そしてまた頑固な水垢ができないよう、水垢に気づいたら放置せず、すぐに落とすようにしましょう。