お部屋のインテリアに、植物を取り入れる方も多いのではないでしょうか。
植物を取り入れるために必要になるのが「植木鉢」ですよね。
市販されているものにもおしゃれなものがたくさんありますが、モルタルを使ってdiyをしてみませんか。
意外と簡単に作ることができる、モルタルの植木鉢の作り方をご紹介していきます。
モルタルとは一体?
植木鉢をdiyする前に「モルタル」がどんなものか、ご存知でしょうか。
似たようなものとして取り上げられる「セメント」「コンクリート」とともに、ご説明していきます。
【セメント】
これは、簡単にいうと「コンクリートやモルタルを作るときの材料」なのです。
基本的に、セメントだけで使うことはあまりありません。
コンクリートやモルタルはほかにも材料を混ぜて作るのですが、セメントはそのときに使われるのです。
セメントには、用途に合わせて種類があります。
・色を付けるためのホワイトセメント
・熱に強い耐火性セメント
・壁に使う軽量セメント
用途に合ったものを選んで使いましょう。
【コンクリート】
コンクリートはセメントと砂、砂利を混ぜたもののことをいいます。
これの対比は1:3:3となります。
よく使われているものは、路面の舗装やフェンスや塀の基礎などがあげられます。
コンクリートはとても頑丈なので、「壊れてしまっては困る」というものに使われることが多いです。
【モルタル】
モルタルは、セメントに砂を混ぜたもののことをいいます。
セメントと砂の比率は1:3ほどです。
今回は植木鉢を作るために使いますが、よく使われている使い方は以下の通りです。
・ブロックやレンガを積むときの目地
・レンガを敷くときの基礎
・フェンスを設置するときの基礎
また、ホームセンターなどには「インスタントモルタル」や「インスタントセメント」というものが販売されています。
これはモルタルを作るためのもので、水を加えるだけで作ることができます。
自宅でdiyするときには大変便利です。
植木鉢をdiyしよう①モルタルを作る
まず、植木鉢のdiyはモルタルがないと始まりません。
ここではモルタルの作り方をご説明していきます。
【必要なもの】
・プラ船
・バケツ
・セメント
・砂
・水
・スコップ
【工程】
①プラ船にセメントと砂を混ぜていきます。
この対比は先ほどもご説明した通り1:3くらいにしましょう。
②ある程度混ざってきたら、少しずつ水を加えていきます。
この時、一気に水を入れないように、気をつけてください。
③よく混ぜていき、ある程度の硬さになるようにしてください。
硬さの目安は、「柔らかくなったアイスクリームくらい」がちょうどいいでしょう。
モルタルをこのようにセメントと砂を混ぜる工程から作るのも、もちろん良いのですが、植木鉢のような少量を使う場合には、インスタントモルタルを使っても良いでしょう。
インスタントモルタルの場合には、水を少しずつ加えて混ぜるだけなので、簡単に作ることができます。
植木鉢をdiyしよう②鉢を作る
いよいよ植木鉢diyのメインである型取りを行っていきます。
先ほど作ったモルタルのほかに、以下のものを用意しましょう。
【必要なもの】
・型枠(外枠、内枠)
・シリコンスプレー
・バケツ
・スコップ
【工程】
①植木鉢の底の厚みを採寸しましょう。
底は約15mmほどがちょうどいいです。
モルタルを入れた外枠の中に内枠になるものを入れて植木鉢の空洞を作っていくので、あらかじめ採寸が必要になります。
採寸方法は、外枠に内枠を入れ、底が15mmになる部分で、内枠に印をつけます。
②内枠に印が出来たら、外枠、内枠にシリコンスプレーをしていきます。
これをしておくことによって、モルタルが乾いた時に型枠が取りやすくなります。
③外枠にモルタルを入れてます。
ここで、外枠の中にモルタルを入れ過ぎてしまうと、内枠を入れたときに溢れてしまうので注意してください。
④モルタルが入ったら、内枠を印をしたところまで入れていきます。
内枠が入ったら軽く、「トントン」と落とすようにして空気を抜きましょう。
⑤このまま一日乾燥させます。
内枠に関しては、乾燥し始めて2~3時間したらとってしまうといいでしょう。
完全に乾いてしまってからですと、少々取りにくくなってしまうためです。
このように作って完全に乾燥したら、完成です。
diyした植木鉢にどんな植物を植える?
モルタルでdiyした植木鉢にどんな植物を植えようか、悩みますよね。
せっかく作ったのだから、素敵に飾りたいと誰もが思うはずです。
そこで、植木鉢の形別に、どのような植物がいいのかをご紹介していきます。
【四角い植木鉢・コップのような植木鉢】
四角い植木鉢・コップのような植木鉢のような植木鉢を「スクエア」や「ユーポット」といいます。
ストレリチアやオーガスタといった、横幅が小さく縦に伸びるような植物が、この形の植木鉢と相性がいいです。
背の高い植物を植えるときには、植木鉢の高さがあるものにするといいでしょう。
【湯吞のような形の植木鉢】
アカシアのような、ひし形のように成長する植物が合います。
湯吞のような形の植木鉢を「スタンダード」というのですが、これは植木鉢の形としてのバランスが完成されたものなので、多くの植物との相性がいいです。
【正方形の植木鉢】
「キューブ」と呼ばれることのある植木鉢には、くびれたシルエットのものがバランスよくきれいに見えます。
おすすめの植物は、パキラやウンベラータのような上部で葉が大きく広がるものになります。
モルタルでdiyした植木鉢の注意点
ここまでご紹介してきた、モルタルでdiyした植木鉢には注意したい点があります。
それは、「植物を枯らしてしまう恐れがある」ということです。
モルタルを作る際に、セメントを使いますね。
実は、セメントには「水が触れるとアルカリ性の反応がでる」という特長があります。
植木鉢にいれる植物は中性です。
アルカリ性の植木鉢に植えてしまうと、枯れてしまう恐れがあるのです。
もし、作り立ての植木鉢に水を入れてみたらどうなるのでしょうか。
水は、強いアルカリ性の反応が出てしまいます。
このような状態の植木鉢は使うことはできません。
では、どのように対処したら良いのでしょうか。
この場合、モルタルでdiyした植木鉢を約1ヶ月ほど放置しましょう。
セメントには、「固まった後に空気に触れると中性化する」という特性があります。
1ヶ月ほど放置することによって、植木鉢の中性化が進んで植物を植えられるまでになります。
作ったらすぐにでも使いたくなりますが、植物のためにも時間をおいてから使うようにしましょう。
モルタルで作るdiyアイデア
モルタルで植木鉢をdiyする方法についてご紹介してきましたが、モルタルを使って他にも作れるものはないのでしょうか。
最後に、モルタルでdiyできるものをいくつかご紹介していきます。
【ネームプレート】
一から作るとなるとなかなか大変なネームプレートですが、もともとある物をリメイクするのもdiyの一つです。
色を自分好みに塗り、文字を入れてみるのもいいでしょう。
【キャンドル立て】
自宅にあったらおしゃれな、キャンドル立てもモルタルで作ることができます。
作り方は、ご紹介した植木鉢の作り方とほとんど同じです。
型枠に、プリンの容器やヨーグルトのミニカップを使ってみてもいいでしょう。
また、面白い作り方としては、風船を使ったものもおすすめです。
膨らませた風船をモルタルに浸し、乾燥させたら風船を割って完成です。
【ガーデンピック】
100均でも購入できる、チョコレート型を使えば、植木鉢と一緒に使うことができるガーデンピックもdiyできます。
好みのものを作って植木鉢に刺してみてもおしゃれですね。
モルタルで楽しくdiyを
モルタルはコツさえつかんでしまえば、簡単に作ることができます。
また、形も自由自在ですので、自分好みのものが作れます。
しかし、気を付けていただきたいのがモルタルを使った後の片付けです。
モルタルのついたものは、水洗いをしてください。
そのままにしておくと、固まってしまいます。
すぐに洗えない場合には、水につけておくのもいいでしょう。
使った水は土の中に埋めてください。
排水溝に流してしまうと、つまりの原因になります。
モルタルを使いこなして、楽しくdiyをしましょう。