アパートに住んでいれば、気の合わない隣人や、なんとなく苦手な人と出くわすこともありますよね。
そのくらいならいいのですが、脅迫するような威圧感で注意してきたり、こちらの迷惑を考えずに非常識なことをする怖い人もいます。
では、そうした住民とトラブルにならないためにはどうすればいいのでしょうか。
アパート選びのポイントや、起きてしまったトラブルの対処法についてお伝えしていきます。
アパートの隣人が怖い!本当にこちらが悪いの?
アパートに引っ越したのはいいけれど、隣人が不愛想だったり怖い人だと、そこで生活していく自信がなくなってしまいますよね。
アパートの入居者同士のトラブルというのは数多く、なかには警察沙汰に発展してしまうこともあります。
とくに、お子さんがいるご家庭の場合は、悪意が無くても隣人に迷惑をかけてしまうことがあるものです。
子供はエネルギーが有り余っていますから、室内で走ったり騒いだりしてしまいますし、外で遊んでいてボールや自転車などを他人のものにぶつけてしまうこともあります。
また、お子さんがいなくても、仕事の都合で生活習慣が不規則だったりすると、物音が他の部屋に伝わってしまう事があるかもしれません。
しかし、そうした事情ではなくて、普通に生活しているだけでも神経質に反応し苦情を言ってくる人もいるようです。
隣人は選べない!ケースバイケースなアパート事情
木造アパートや、壁などが薄いアパートの場合、普通に生活していても物音が聞こえやすくなってしまいます。
洗濯ものが溜まってしまって、お休みの日にまとめて洗濯しなくてはいけなかったり、来客があってついつい大声で話してしまったりするだけでも苦情を言ってくる人もいます。
また、地域やアパートによっては騒音の基準も異なります。
子育て家庭が多いアパートでは大目に見られることも、ひとり暮らしのビジネスマンが多いアパートでは注意されることがあります。
外国人街や繁華街では騒音などは日常茶飯事であることも多いですから、直接苦情を言うことに慣れている人も多いのです。
引っ越し前のアパートでは良しとされていたことが、引っ越し後のアパートでは厳しくチェックされて怒られてしまうと、気持ちがモヤモヤしてしまいますよね。
夜でもおかまいなしに怒鳴り込んでくる怖い人がいると、びくびくしながら生活することになってしまうかもしれません。
ですが、残念ながら隣人を選ぶことはできません。
トラブルが起きて辛い毎日を過ごさないように、アパート選びは非常に重要です。
アパート選びのポイント!
これからアパートを選ぶ方や引っ越しを考えている場合は、アパートを選ぶ際には十分注意しましょう。
内見は、ご家族の中でも一番自宅に長くいる方が行くのがポイントです。
世帯主の方が見て決めていて、実際に生活する方が見ていないと、後々もめてしまうケースもあります。
内見はその部屋の中が生活しやすそうかということだけではなく生活環境もチェックすることで、よりそのアパートの見極めができます。
スーパーやコンビニ、病院が近くにあるかどうかということや、騒音はないかどうかということも重要ですが、アパート周辺の様子も見ておきましょう。
例えば、お子さんがいる場合は、そのアパートに子供が多ければ騒音に対してもあまり神経質になる必要がないかもしれません。
子供用自転車や三輪車などがあるか、アパートに停めてある車に「赤ちゃんを乗せています」というステッカーがないかどうか、そっと確認してみましょう。
洗濯ものが見られるのであれば、それで簡単に家族構成なども分かりますね。
怖い隣人が神経質に苦情を言ってきたとしても、同じ子育て家族がいれば相談に乗ってもらえることがあるかもしれません。
アパートがある町の環境!文化の違いが怖いと感じる原因にも
遠くから引っ越してきてアパートを選ぶ際は、その町がどんなところなのか知る必要があります。
田畑が多く、どちらかというと田舎の町の場合、地域や隣人との関わりが濃いことがあります。
保守的な人が多い場合には、挨拶やコミュニケーションをしっかりととったほうが生活しやすいでしょう。
また、外国人が多い町は、その国の文化に寛容な場合が多いものです。
どこの町とは書きませんが、アパートでも人を大勢呼んでパーティしたり、駐車場などでバーベキューするのは日常茶飯事です。
タトゥーを入れて裸同然で歩いているいかつい人たちを見ると、怖いからといって外へ出たくなくなってしまうかもしれません。
自分やご家族の方が静かな生活が好きなのか、にぎやかな生活が好きなのか吟味し、アパートを選ぶことも大切なのです。
外国人が多いアパートなのかどうかは内見のときにはわからない場合が多いので、外国人街に引っ越す場合は管理会社に聞いてみるといいでしょう。
苦情を言ってくるアパートの隣人が怖い場合
アパートの隣人が怖い、ということは2ケースあると思います。
1つ目は、注意してくる神経質な隣人が怖い、ということと、もう一つはルールを破る隣人に、怖くて苦情を言えない、ということです。
ここでは、そのどちらも体験したことがある筆者が、効果的な対策や対処法をお伝えします。
まず1つ目の、注意してくる隣人が苦手で、引っ越しまで考えるほど追い詰められている、という場合です。
このケースでは、まずは自分に非があるのかということを自問自答してみましょう。
はっきりとこちらが悪いのであれば、誠意をもって謝らなければいけません。
しかし、苦情の言い方が脅しているようであったり、嫌がらせのように感じたら、管理会社やご近所の方に相談したほうがいいでしょう。
もちろん、こちらが悪いのかボーダーラインが曖昧な場合や非が無いと思える場合も、管理会社に連絡して対処してもらうことで解決されるケースもあります。
いつ、どんなふうに苦情を言われたのか、それによってどんな被害を自分、または家族が被っているのかということを記録しておくといいでしょう。
口汚くののしられるようなら、その様子を撮影しておくことも後々有利になります。
とにかく、一人で抱え込まないで、なるべくたくさんの人を巻き込んで味方になってもらうこと、それが、これからご説明する2つ目のケースの際にも重要になってきます。
非常識な隣人が怖くても負けないで!
2つ目のケース、つまり怖い隣人に苦情を言えない、という場合ですが、無理して直接言わなければいけないわけではありません。
直接コミュニケーションをとると、意外と普通の人だった、ということもありますが、残酷な犯罪が各地で起きていますので、警戒心をもって生活することは大切です。
いつも挨拶したり、物をあげたりもらったりしてコミュニケーションをとっている場合は、直接ドアを叩いて苦情を言っても角はたたないかもしれませんね。
しかし、話したこともない人に感情的にならずにうまく言えるかというと、経験から言わせていただくと、とても難しいです。
ですので、管理会社や大家さんに、「誰から言われたのかは伏せてほしい」とお願いして注意してもらうのが一番です。
それでも直らなくてノイローゼになってしまうような気がするのなら、その後も根気強く注意してもらい、迷惑行為の証拠を残しておきましょう。
被害の程度にもよりますが、退去してもらったり、損害賠償金を請求できる場合もあります。
アパートの入居者の多くが深夜でも騒いだり、平気で人のものを傷つける子供を注意しなかったり、何らかの嫌がらせ行為をしてくることも、無いとは言えません。
涙をのんで、こちらが折れて引っ越さなければならなくなった方もいます。
ですが、こちらが何も悪くないのに傷つけられて損をする状況を、受け入れる必要はありません。
早期から管理会社や大家さんに相談して味方になってもらえば、引っ越しの際に何らかのサービスをしてくれることも期待できます。
筆者の知人は、別のアパートに敷金と礼金免除で契約させてもらい、家賃も下げてもらったようです。
もし、管理会社も理不尽な状況に対してなんの対処もしてくれないようなら、警察や弁護士に相談するのも一つの手です。
法テラスなどの、無料相談窓口で相談してみましょう。
幸せに生活するために行動を起こそう
敬虔なクリスチャンは「隣人を愛しなさい。」という言葉を忠実に守ろうとするのかもしれませんが、現代の日本では難しいものです。
人によって価値観も性格もバラバラで、保守的な方には生きにくい時代になりました。
自分と自分の家族を守り、立ち向かおうという意識ももちろん大切ですが、経済的に余裕があるのなら引っ越してしまうことも視野に入れてもいいかもしれませんね。
状況を読み、味方になってくれる人を探して、賢く対処してください。