新築の家を建てる際、窓の防犯を考えて窓の外側に面格子を付ける人が増えています。
しかし、その後、面格子付き窓の掃除方法に悩む人が多いです。
そこで今回は、一戸建て(持ち家)の場合に絞って、面格子付きの窓の掃除方法をご紹介していきます。
「どう掃除すれば良いのか分からずに悩んでいる」という人は、参考に読んでみて下さい。
面格子付きの窓は掃除がしにくい?
自分と家族の命や大事な財産を守るためには、窓の防犯対策をしておくことがとても重要ですよね。
マイホームを建てる際には、窓からの侵入を防ぐために面格子を取り付けるようになるなど、多くの人の防犯意識も高まってきています。
また、建てる時には設置しなかったものの、生活してみて防犯対策の必要性を強く感じ、後から面格子を取り付けるという人も増えています。
普段はそれほど意識しない面格子ですが、大掃除シーズンになると、その掃除をどうすれば良いのかと悩む人は多いです。
よく「面格子付きの窓は掃除がしにくい」と言いますが、これは本当でしょうか。
確かに、面格子のない窓と比べると、面格子がある分、掃除はしにくいかもしれません。
ですが、全く掃除ができないというわけではないですし、コツを覚えれば、汚れた面格子と窓ガラスをきれいにすることは可能です。
もちろん、面格子があっても網戸も掃除できます。
では、次の章から、面格子付きの窓の掃除方法を見ていくことにしましょう。
面格子付き窓の普段の掃除方法は?
では、面格子付き窓の掃除方法をご紹介します。
とは言っても、面格子付きの窓の普段の掃除はとても簡単です。
まず、ハタキ(ポリバタキ)で面格子と窓ガラスを軽くはたいて、面格子と窓ガラスに付いた汚れを落とします。
(面格子付きの窓の掃除に使うハタキは、家の中で使うハタキとは分けた方が衛生的です。)
もし、ハタキがなければ、乾いたぞうきんを用意し、それで「から拭き」して下さい。
これだけで、面格子と窓ガラスの汚れ(クモの巣やホコリなど)をある程度落とすことができます。
そして、こびりついてしまっている汚れがある場合には、使い古しの歯ブラシを活用して丁寧に落として下さい。
また、面格子付き窓の網戸の掃除ですが、普段は、掃除機を使ってきれいにすれば十分です。
やり方は、掃除機のブラシ付きノズルを使います。
それを、面格子の間から入れ、網戸に付いたホコリを吸い取れば大抵きれいになります。
面格子と網戸の掃除が終わったら、きれいにした面格子にワックスをかけておくと、汚れの再付着を防ぎ、きれいな状態を維持しやすくなります。
面格子付き窓を大掃除!どんな準備が必要?
面格子付き窓の掃除と言っても、普段は先ほどご紹介した方法で十分です。
前章の方法なら、掃除をするのもそれほど難しくないですよね。
ハタキ(あるいはぞうきん)とブラシ付きノズルがある掃除機で掃除できます。
しかし、日本には、年の瀬に大掃除をするという文化があります。
年に一度行う大掃除では、普段はしないような細かいところまで掃除することになります。
窓に面格子があってもなくてもです。
しかし、大掃除は普段の掃除とはやり方が異なります。
ここでは、面格子付きの窓を大掃除する場合、どのようなことに気を付けるべきなのかお伝えします。
まず、窓の大掃除をする際には前提として、
・曇りの日に行う
・動きやすく、汚れても良い服(黒いTシャツとジーンズなど)を着て行う
などがあります。
晴れた日に窓の大掃除をすると、すぐに乾いてしまい、拭き跡が残ります。
また、基本的に面格子や窓ガラスに付いた汚れは重曹や中性洗剤で落ちるので、強い洗剤は使いません。
また、面格子付き窓の大掃除では、使う道具が面格子の形によって異なります。
あらかじめスマホなどで調べておくと良いでしょう。
面格子付きの窓の大掃除前はここを確認!
ここからは、面格子付きの窓を大掃除する前の確認事項をご紹介します。
それが、
・面格子がサビていないか
・面格子自体がガタガタしていないか
の2点です。
海に近い地域では、海風に乗って、潮が飛んできます。
すると、面格子にそれが付き、知らないうちにサビていきます。
また、面格子がサビると、それが原因となって面格子自体も歪み、ガタガタしてきます。
もちろん、サビが少しで、面格子の歪みがない状態ならばサビを落とした後、普通に掃除できます。
ですが、面格子のサビがひどく、面格子に歪みが出ている場合は掃除はとりあえず後にして、ハウスメーカーなどに連絡して下さい。
その状態で、面格子付きの窓を掃除するのは危険だからです。
また、面格子は防犯に使うものなので、簡単に外されるのを防ぐために、一般的な工具では外せないようになっています。
そのため、面格子付きの窓がこうした状態になっていたら、自力での修理や交換は、知識がないとほぼ不可能なので、無理に何かしようとせず、プロに頼むようにしましょう。
面格子付き窓の窓ガラスを上手に掃除する手順
では、いよいよ、面格子付き窓を大掃除できれいにしましょう。
大掃除では、面格子と窓ガラスの汚れを「お湯拭き」で落としていきます。
「お湯拭き」とは、お湯でぞうきんを濡らし、固く絞ってから窓や面格子を拭くことです。
大掃除の前には、一度普段と同じようにハタキや掃除機をかけておきますが、面格子や窓ガラス(外側)に付く汚れはホコリが主なので、大抵の場合、お湯だけで落とせます。
丁寧に拭いて、たまった汚れを落としましょう。
それだけでも、かなりピカピカになります。
ただし、お湯拭きをしたあとをそのままにしておくと、面格子の材質によってはサビる原因になります。
そのため、汚れを落とした後は、忘れずに水気を拭き取っておきましょう。
乾いたぞうきんで、しっかりとから拭きするのがおすすめです。
そして、窓ガラスの内側に頑固な汚れ(油汚れなど)がある場合には、薄めた中性洗剤を歯ブラシに付けて、こすり落としておいてください。
最後に内側を水拭きすれば、面格子と窓ガラスの掃除は完了です。
もし、窓ガラスを外して掃除したいという場合は、やり方を調べたうえで、ケガをしないように2人がかりで慎重に作業して下さい。
面格子付き窓の大掃除では、網戸はどう掃除する?
面格子付きの窓の大掃除で気になるのが、網戸の掃除方法ではないでしょうか。
面格子と窓ガラスの間にあるので、きれいにするのは難しい気がしてしまいますよね。
しかし、面格子が付いていても、網戸は掃除できます。
網戸の大掃除のやり方をご説明します。
①網戸を外します。
アルミ枠のネジを緩め、横にスライドさせたら面格子と窓ガラスの隙間から取り出します。
②ホースで水をかけつつ、網戸に付いたホコリなどの汚れを丁寧に落とします。
③落ちにくい汚れは、中性洗剤を使って落とします。
④洗剤を流して水分を拭き取ります。
⑤しばらくどこかに置くなどして、よく乾かします。
⑥網戸をはめ直します。(①と逆の手順)
ただし、ホースで水をかける際には、水圧を強くしないように気を付けましょう。
それほど強くしなくても、ある程度の汚れは落ちます。
水をかけても汚れが落ちない時は、水圧を上げるのではなく、中性洗剤を使って下さい。
その点だけ注意が必要ですが、この方法なら、掃除しやすいはずです。
普段の掃除では取り切れない汚れが溜まるので、窓の網戸も年に一度は外して掃除するようにしましょう。
面格子付き窓の掃除も、コツを掴めば簡単!
この記事では、面格子付きの窓の掃除方法についてお伝えしました。
面格子の形状にもよりますが、面格子付きの窓もきれいに掃除することは可能です。
「今までは、面格子付きの窓の掃除方法が分からず放置していた」という人も、ご紹介した方法で掃除を行い、ぜひきれいにしてみて下さい。
掃除した後は、きっと見違えるほどきれいになることでしょう。