多くの賃貸物件では、勝手に部屋の内装をリノベーションすることはできません。
しかし、最近ではリノベーションOKの賃貸物件がちらほら出てきています。
そのような物件に住むことができたなら、内装をセルフリノベーションしてみませんか?
今回は、その中でも天井の塗装方法や塗料についてもお話ししていきます。
あわせて、リノベーション不可の物件でもできる天井の塗装方法についても触れていきますよ。
賃貸物件で内装をセルフリノベーション!
持ち家は別として、賃貸物件だと内装を自分の好きなようにリノベーションできないことが多いですよね。
しかし、最近ではリノベーション可能な物件があるのです。
もしも、そのようなリノベーション可能な物件に住むことができたなら、せっかくですからお好みの内装にチェンジしてみましょう。
賃貸物件の多くは、いろいろな方に受け入れられやすいように壁や天井はだいたい白のクロスが貼られていることが多いでしょう。
白はシンプルで、どのようなインテリアにも比較的合わせやすい色ではありますが、少々つまらなくもあります。
そこで、壁や天井の色を変えたらどうかと考えますが、部屋の大部分を占める壁を一気に変えてしまうと大きな違和感が生まれる可能性もあります。
ですから、まずは壁より目に入りにくい、天井を変えてみることをおすすめします。
もちろん、それはクロスの貼り替えでもいいです。
しかし、ここでは塗装をおすすめします。
塗装はクロスよりカラーバリエーションが多いうえに、質感がマットでおしゃれだからです。
それでは次項から、天井の塗装方法についてお話ししていきましょう。
内装チェンジ!天井の塗装方法①
「クロスならまだしも、天井を塗装するとなると塗料が垂れてきてうまくできないのでは?」と思われる方も多いでしょう。
しかし、段階を踏んで進めていけば、自分でも天井を塗装することは可能なのです。
おしゃれな内装目指して、頑張ってみましょう。
それでは、準備するものからご説明します。
【準備するもの】
・養生シート
・養生テープ
・軍手
・ハケ
・ローラー
・バケツ
・塗料
【施工方法】
①部屋にある家具や荷物などすべてを、別な部屋に移動させます。
②天井以外に塗料がつないように、養生シートと養生テープで壁や床などを保護します。
このとき、天井と壁の境目には養生テープの上からさらに養生シートを貼るようにしてください。
そうしないと、天井に塗った塗料が垂れてしまって、壁に塗料がついてしまうことがあるからです。
内装チェンジ!天井の塗装方法②
しっかりと養生できたら、さっそく天井を塗装していきます。
③天井の端の方からハケで縁取るようにして塗料を塗ってから、中の方も少し塗っていきます。
④端の方が塗れたら、天井全体をローラーで大きく塗っていきます。
ローラーに塗料を付ける際は、したたり落ちないように量を調節するようにしてください。
また、天井にローラーをぐっと押し付けながら塗ってしまうと、塗料がポタポタと落ちてきてしまいます。
加減に注意して行うようにしてください。
⑤塗料がすっかり乾いたら、養生をはずします。
養生テープの剥がし忘れがないように注意してくださいね。
⑥万が一、天井以外に塗料がついてしまった場合はここで拭き取っておきましょう。
これで、天井の塗装は完成です。
案外養生が大変なのですが、他の部分に塗料を付けないようにするための大事な手順なので、しっかりと行うようにしてくださいね。
天井の塗装方法はお分かりいただけたかと思いますが、そもそもどのような塗料を使っていいのかという疑問も生まれますよね。
次項では、おしゃれな内装にするためのおすすめ塗料をご紹介していきますよ。
天井塗装におすすめの塗料
リノベーション可能な賃貸物件の部屋をおしゃれな内装にするために天井の塗装方法をご説明しましたが、ここでは塗装におすすめの塗料をご紹介していきます。
【日本ペイント株式会社:水性反応硬化形エマルション塗料 ニッペ水性ケンエース 】
こちらの塗料は透湿性があるので、膨れにくく剥離がしにくいです。
また、耐久性と耐水性にも優れています。
さらに、低VOC塗料のため、臭いが少なく安全に使用することができます。
【ポーターズペイント:ストーンペイントファイン】
人気インスタグラマーの家でよく使われている塗料が、ポーターズペイントの塗料です。
その中でもストーンペイントファインには細かい大理石が含まれているため、光が射し込むと陰影が生まれて部屋が柔らかい印象となります。
また、有害物質のVOCが含まれていないので、安全性が高い塗料です。
ポーターズペイントの塗料を購入するには、ポーターズペイントが開催しているワークショップに参加することが必須となります。
その点、注意するようにしましょう。
天井塗装する際のポイントと注意点
ここで、天井を塗装する際のポイントと注意点について触れておきましょう。
天井だけではなく、他の内装を塗装する際も同様のことが言えるので参考にしてくださいね。
まず、塗装は乾燥しやすい季節の、天気のいい日に行うようにしてください。
乾きやすい塗料を使用したとしても、湿度が高い季節や雨の日などは塗料が乾きにくいからです。
そして、塗装を行う際は、窓を開けて換気を行うようにしましょう。
さらに、塗装する前には、掃除機や埃取りなどを使ってしっかりと埃を落とします。
その後、水拭き掃除をしてから乾拭きをしておきます。
万が一、塗装したい部分にカビが生えていたり汚れが残っている場合は、塗料が剥がれやすくなったりカビがさらに増えたりしてしまう可能性も考えられます。
天井の掃除は少々大変ですが、頑張って念入りにしておきましょう。
また、塗料の扱い方にも注意が必要です。
塗料は缶の中で分離していることが多いので、使用前にはよくかき混ぜるようにしてくださいね。
リノベーション不可物件でも大丈夫な天井の塗装方法とは?
これまでは、リノベーション可能な物件を前提としてお話をしてきましたが、最後にリノベーション不可物件でもできる天井の塗装方法をご紹介します。
その方法とは、「ペンキ下地用壁紙」を貼ってから塗装するというものです。
多くの賃貸物件では退去時に原状回復をしなくてはならないですから、一般的に天井や壁に直接塗装をすることはできません。
しかし、「ペンキ用下地壁紙」を使用すると、自分の好きな塗料を使って内装を塗装することができるのです。
退去時や気分が変わって違う色にしたいときなどは、ペンキ用下地壁紙を剥がすだけでOKです。
ただし、ペンキ用下地壁紙を使用してその上から内装を塗装するにしても、事前に管理会社や大家さんに確認してから行うようにしてくださいね。
ペンキ用下地壁紙をここでご紹介しておきましょう。
下記のペンキ用下地壁紙は、インターネットで購入することができます。
【ペンキ用下地壁紙 不織布 Pigment】
・サイズ:75㎝×25m
・価格:20,520円
少々高く感じるかもしれませんが、リノベーション不可物件でも自分好みの内装にするための出費です。
リノベーション不可物件にお住まいで内装をチェンジされたい方は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。
内装をアレンジして自分好みの部屋に!
リノベーション可能な物件にお住まいであれば、まずは天井から自分好みの内装にチェンジしてみませんか?
それぞれの手順を丁寧に行っていけば、自分自身で綺麗に塗装することができます。
その際にはここでお話ししたポイントと注意点を踏まえて、楽しんで塗装してみてください。
また、リノベーション不可物件にお住まいでもペンキ用下地壁紙を使うことで内装を塗装することができます。
管理会社や大家さんに事前確認してOKが出たら、内装を塗装してみてはいかがでしょうか。