ここ最近、部屋の内装を「インダストリアル風」に仕上げたいという方が多くなってきています。
しかし、賃貸に住んでいると内装をそう簡単に変えることはできませんよね。
そこでここでは、レザーや木材を使用して部屋の内装を「インダストリアル風」にDIYする方法をお話ししていきます。
内装をおしゃれに!そもそもインダストリアル風って?
SNSが広く親しまれている現代では、自分のスマホから世界中の人の部屋の中を見ることができます。
フォロワー数が多いおしゃれな人は、部屋の内装もおしゃれであることが多いです。
その中でも、最近ではインダストリアル風な内装を目にすることが多いですよね。
しかし、そもそも「インダストリアル風」とはどのようなことをいっているのかご存知ですか。
インダストリアル(industrial)とは、直訳すると「工業用の」「工業的」などという意味です。
これまで工業製品として作られてきた設備や家具は、機能性や実用性に優れています。
また、工業用として作られたものなので、武骨なデザインであることが多いのです。
さらに、そこにヴィンテージ感もプラスされることで多くのおしゃれな人の目に留まり、内装にも取り入れられてきているというわけなのです。
基本的に、インダストリアル風な内装の特徴としては、
・レザー
・木材
・コンクリート
・タイル
・金属
などをうまく合わせて使用している点です。
さらに、
・黒
・シルバー
・ブラウン
などの色味が多く使われることも特徴の一つです。
それでは、内装をインダストリアル風にDIYする方法について次項からお話ししていきましょう。
内装をインダストリアル風に!レザーと木材で椅子をDIY:座面編
内装の印象を大きく左右するのは、家具やインテリアアイテムなどですよね。
そのため、まずは家具やインテリアアイテムを工夫して内装をインダストリアル風に仕上げてみましょう。
家具屋さんやインテリアショップに行けばレザーアイテムはたくさんありますが、愛着がわくようにDIYしてみることをおすすめします。
ここでは、レザーと木材を使った椅子の作り方をご紹介していきます。
【材料】
・レザー
・ウレタンシート
・ウレタンフォーム
・ベニヤ板 2枚(座面用・372mm四方のもの)
・不織布
・木材(脚用)
・木工用ボンド
・強粘着スプレー糊
・マスキングテープ
・ダボ
・ビス(35㎜のもの)
【道具】
・電動ドライバー
・タッカー
・かなづち
・ダボ用のこぎり
【作り方】
まずは、座面の作り方からです。
①ベニヤ板2枚それぞれに強粘着スプレー糊をかけ、貼り合わせます。
②貼り合わせたベニヤ板の表面にまた強粘着スプレー糊をかけ、ウレタンフォームと貼り合わせます。
ウレタンフォームは、ベニヤ板より少し大きめのサイズがいいです。
③ウレタンシートに②を乗せて包み込むように折りたたみ、タッカーでしっかりと留めていきます。
④大きくはみ出したウレタンシートは、ここでカットしてください。
⑤レザーに④が中心になるように乗せて包み込むように折りたたみ、タッカーでしっかりと留めていきます。
⑥はみ出しているレザーは、ここでカットしてください。
⑦⑥の裏側に不織布を当てて、タッカーで丁寧に留めていきます。
内装をインダストリアル風に!レザーと木材で椅子をDIY:脚編①
引き続き、内装をインダストリアル風にするためのレザーと木材を使った椅子のDIY方法をご紹介します。
ここからは「脚」部分の作り方です。
⑧370㎜長さに切った木材をぴったりと4本縦に並べ、その上に同じ長さの木材を定規として先ほどの4本の端にぴったりと合うように乗せて横に置き、それに沿ってえんぴつで線を描きます。
⑨⑧で描いた線の上と、4本の木材それぞれの端部分にマスキングテープを横に貼っておきます。
さらに、⑧で描いた線と木材の端部分に貼ったマスキングテープと垂直になるように縦にマスキングテープを貼ります。
このとき、垂直に貼るマスキングテープは、木材2本ずつが左右対称になるように片側だけ貼るようにします。
⑩⑨でマスキングテープが重なり合った部分にネジを打ち込むので、えんぴつで印を付けておきます。
⑪で印を付けた部分に穴を開け、すべて完了したらマスキングテープをはがします。
⑫4本の木材を左右対称のもの2本ずつにし、それぞれの間に370㎜の木材を挟めてネジで留めていきます。
これで脚が2つ完成です。
内装をインダストリアル風に!レザーと木材で椅子をDIY:脚編②
⑬⑫でできた2つの脚を、222㎜の長さにカットした木材でつなぎます。
その際、電動ドライバーを使って斜め下から釘を打ち込みます。
⑭⑬でできた木枠の上から30㎜くらいのところにえんぴつで印を付ます。
その印に合わせて、372㎜、334㎜の長さの木材それぞれ2本をそれぞれ木枠をはめ、電動ドライバーで斜めにネジを差し込み取り付けます。
⑮穴の中にボンドをほんの少したらし、ダボをかなづちで入れ、最後にはみ出ているダボをダボ用のこぎりで切り落とします。
⑯⑮に⑦を乗せてしっかりと押し込み、完成です。
工程が多く、言葉だけでは複雑に感じますが、やってみると2時間ほどで完成します。
自分の好みのレザーや木材をセレクトして作るのは、案外楽しいですよ。
家具屋さんやインテリアショップに行けば、内装をインダストリアル風に仕上げるアイテムを簡単に手に入れることができます。
しかし、自分自身で作ることでより愛着がわくものなのでDIYはおすすめですよ。
インダストリアル風なインテリアアイテムをDIY
椅子をDIYするのはハードルが高いという方は、インテリアアイテムをDIYしてみてはいかがでしょうか。
簡単にできるものをご紹介しましょう。
●すのこを使った壁面収納
【材料】
・すのこ
・レザーテープ
・薄めの板
【作り方】
①ビスで、すのこのお好きな位置にレザーテープを留めます。
②薄めの板をすのこの隙間に挟みます。
たったこれだけの工程です。
すのこは、インダストリアル風に仕上げるためにダークブラウンなどの塗料を塗ると雰囲気が出ておすすめです。
すのこに取り付けたレザーテープには、鍵や文房具などをおしゃれに収納することができます。
また、すのこに挟んだ薄めの板の上には小物を置くこともできて、見た目だけではなく、実用性も兼ねています。
この壁面収納を壁に掛ける際は壁にマスキングテープを広めに貼り付けて、すのこの裏には両面テープを付けて貼れば、内装に傷を付けることなく賃貸でも安心して取り付けることができます。
ただし、壁面収納に飾る小物によって重たくなってしまう場合は、落下してしまう可能性があるので十分に気を付けるようにしてくださいね。
DIYはやっぱり面倒!?それなら他の工夫!
インダストリアル風な内装に仕上げるためのDIY方法を2つご紹介しましたが、どうにも面倒そうだと思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
もしもそうであれば、他のことを工夫してみましょう。
例えば、インダストリアル風なレザーのソファなんていかがでしょうか。
ソファは家具の中でも表面積が大きいので、ソファ一つで部屋の雰囲気ががらりと変わります。
ソファを変えるのも勇気がいりますが、ここは思い切って変えてみるのも一つの方法です。
あわせて、テーブルも木材と金属を組み合わせているような素材のものに変えるとよりいいでしょう。
また、内装をインダストリアル風な雰囲気に仕上げるには、フローリングがヴィンテージ感のある木目のものだとなおいいですよね。
ですから、賃貸でも大丈夫な、木目のクッションフロアを敷いてみるというのもおすすめです。
賃貸でもインダストリアル風のおしゃれな内装に!
賃貸に住んでいると好みの内装にできないと諦めつつありますが、工夫次第でおしゃれな部屋にすることができます。
最近人気のインダストリアル風の内装を目指すのであれば、ここでご紹介した椅子や壁面収納をDIYしてみてはいかがでしょうか。
DIYが難しいということであれば、家具やフローリングなど、部屋の中で表面積が大きいものを工夫してみてください。
賃貸だからと諦めず、自分の住まいをおしゃれな空間にしてみましょう。