アパートに住んでいて、在宅時や帰宅時に「部屋の中がなんだか臭い」と感じたことはありませんか。
部屋の中は本来はくつろげる場所であるはずなのに、異臭がしては快適に生活できませんよね。
異臭の発生源はどこなのでしょうか。
目に見えないからこそ、対処に困ってしまいますね。
そこで、異臭が気になる場合の対処法をまとめてみました。
また、最後に大家さん向けの臭いに対する賃貸管理方法もご紹介します。
アパートの部屋内の異臭発生源①
お住まいのアパートの部屋の中では、毎日食事をしたり、睡眠をとったりしていますね。
日中は外出している時間が長い人が多いと思います。
防犯上の観点からも、外出中に窓を開けておくことはできません。
そうなると、どうしても換気不足になり、多少なりとも部屋の中は何らかの臭いがするでしょう。
しかし、明らかに不快な異臭が漂っている場合は、必ずどこかに発生源があります。
考えられる発生源をまとめてみました。
●生ゴミ
最も異臭を放つ可能性が高いのが「生ゴミ」です。
生ゴミを少し放置しただけでも、想像以上の臭いを放っています。
特に夏場は腐敗もどんどん進むため、要注意です。
臭いだけでなく、虫も発生してしまいます。
また、食べ終わったコンビニ弁当などの容器を、部屋に設置してあるゴミ箱に無造作に捨てるのも危険です。
ゴミの臭いがゴミ箱に染み付いて、例えゴミ箱に何も入っていなくても、ゴミ箱自体から臭いが発生している場合もあります。
●排水溝
特に、古いアパートは排水溝からの異臭が広がる可能性が高いです。
●臭いが強い食べ物
部屋の中で焼肉や鍋、魚を焼いたりすると、カーテンなどの布製品にその臭いが染み付いてしまいます。
●生乾きの洗濯物
生乾きの洗濯物が臭う原因は雑菌です。
洗濯物を部屋干ししている人は、生乾きの不快な臭いを一度は嗅いだことがあるはずです。
アパートの部屋内の異臭発生源②
アパートの部屋内の異臭の発生源はまだまだあります。
引き続きご紹介します。
●部屋内の湿度が高い
部屋干ししている洗濯物から出る湿気で部屋の中の湿度が高くなると、それが臭いの元となる可能性があります。
●靴
毎日同じ靴を履き続けると、靴の中で雑菌が繁殖します。
靴のあの不快な臭いは、雑菌の排泄物が原因です。
特に汗を沢山かきやすい夏場や、冬場でもブーツの中はムレて臭いが発生しやすいので、注意が必要です。
また、一日履いた靴下を部屋の中にポンッと脱ぎ捨てておくと、そこが臭いの発生源になることがあります。
●トイレ
ドアがあるため、排泄物の臭いが部屋の中までくることはありません。
しかし、トイレ掃除を怠っていたり、使用済みの生理用品をすぐに廃棄しないでそのままにしておくと、臭いが発生してしまいます。
ケース別!アパートの部屋内の異臭対処法①
ここからは、ケース別のアパートの部屋内の異臭対処法をご紹介していきます。
●ゴミ箱
生ゴミを廃棄する前には、水気をしっかりと切っておきましょう。
水分を減らすことで雑菌が減り、臭いも抑えられます。
そして、ビニール袋などでしっかり密閉することも忘れないようにしましょう。
ゴミ箱本体も、キッチン用洗剤でよく洗ってから、ハイターに漬け置きしましょう。
洗ったゴミ箱の底に、炭を2~3本置いておくと消臭に効果的ですよ。
●排水溝
アパートの築年数が古い場合は、その建物の排水管が古くなっている可能性もあります。
パイプユニッシュなどを試してみても改善されない場合は、大家さんや管理会社に連絡してみましょう。
●臭いが強い食べ物
可能な限り換気しましょう。
布製品には消臭剤をスプレーしておくといいでしょう。
●生乾きの洗濯物
まず、洗濯機のタンク内を掃除して、カビや雑菌をしっかり除去しましょう。
そして、生乾きの原因となる雑菌をしっかりと除菌するために、酸素系漂白剤を使用して洗濯してください。
消臭効果のある重曹を使うのもおすすめです。
臭いの原因となる皮脂汚れを落としやすくしてくれるので、臭いを抑えることができますよ。
ケース別!アパートの部屋内の異臭対処法②
引き続き、ケース別のアパートの部屋内の異臭対処法をご紹介します。
●部屋内の湿度が高い
なるべく窓を開けておいて換気をするか、除湿器を活用しましょう。
●靴
基本的なことは、靴を定期的に洗って清潔にしておくことです。
一日履いた靴は、風通しの良い場所に陰干しして、乾燥させておきましょう。
また、靴の中にアルコール除菌スプレーをしておくと、雑菌の繁殖が抑えられるのでおすすめです。
●トイレ
便器やトイレの床などをこまめに掃除し、使用済みの生理用品のゴミはすぐに片づけましょう。
以上のような対策をしてもまだ臭いが気になる場合は、あなた自身が臭いの発生源となっているかもしれません。
人間の体臭は、本来自分自身では気付きにくいものです。
自分の汗や皮脂汚れなどが原因で、部屋が臭くなっている可能性も考えられます。
そんな時は、いつも使っている布団やカーペットを洗ってみましょう。
普段の生活において少し気を使うだけで、異臭は防げるのです。
隣の部屋から異臭がしたら?
アパートのような集合住宅での異臭トラブルベスト3は、「腐敗臭」、「ペット臭」、「ゴミ臭」です。
一昔前は祖父母・両親・子供達が同居している大家族が多かったのですが、近年では核家族化によって、一人暮らしの高齢者が増えています。
それに比例するかのように、孤独死の件数も増加しているのです。
孤独死とは、主に一人暮らしの人が誰にも看取られることなく、部屋内で突発的な病気などによって死亡することを指します。
命の危機に面しても、誰にも助けを呼べずに亡くなってしまうなんて辛いですよね。
孤独死のニュースを見るたびに胸が痛みます。
しかし、悲しんでばかりはいられません。
孤独死の増加に伴い、大きな社会問題になっているのが異臭の被害です。
人間は早ければ死後3日前後で異臭を放ち始めます。
遺体の傷みが進んでしまった場合には、周囲には強い腐敗臭が漂います。
そして部屋は汚れ、シミがついたり、害虫が発生しているケースもあります。
なるべく早く対処するためにも、隣の部屋から異臭がしたら、大家さんや管理会社にすぐに連絡を入れましょう。
大家さんや管理会社は、臭いの元と推測される住人と連絡が取れない場合は、緊急連絡先や連帯保証人に連絡を取り、立ち会いのもとで部屋内を点検することができるのです。
異臭がしては空室リスクが高まる!賃貸管理方法
最後に、アパートの大家さんに向けた、臭いに対する賃貸管理方法をご紹介します。
いくら家賃が安くても、異臭のする物件には入居したくありませんよね。
異臭のする物件は空室リスクが高まります。
アパートなどの集合住宅の場合は、部屋の窓の数が少ないので換気しづらいです。
そのため臭いがこもり、異臭が発生してしまうことがあるのです。
換気が良くない物件にはカビも発生しやすくなり、最悪の場合はカビの臭いまでしてくることがあります。
また、下水の臭いも問題です。
下水の配管部には、部屋に下水の臭いが上がってこないように水を溜めて臭いをシャットアウトしている部分があります。
しかし、長期間水を使用していないと溜まっていた水が蒸発してしまい、下水の異臭がシャットアウトされずに部屋の中に漂ってきてしまうことがあるのです。
この場合は、入居したての住人からクレームが来ることが多いです。
そうならないためにも、入居前に必ず水を流しておきましょう。
賃貸管理をするには、異臭の根本原因と、今発生している異臭を解消することが大切です。
発生してしまった異臭には、無臭タイプの消臭剤を活用しましょう。
臭いに対する賃貸管理方法はまだあります。
アパートの壁を貼り替える際は、消臭効果のある壁紙を使用しましょう。
これからアパートを建設する場合は、可能な限り窓やベランダを大きく設置して、日当たりや空気循環の良い部屋を作るように心がけましょう。
中古のアパート物件を購入する際も、このポイントをしっかりチェックしておきましょう。
異臭ゼロの空間作りをしよう
異臭の発生源は沢山ありましたね。
異臭は目に見えません。
自分だけのみならず、近隣住人へも迷惑をかけてしまい、深刻な異臭トラブルに発展する場合もあります。
しかし、少しの工夫で異臭は防げます。
異臭ゼロの空間で、快適な毎日を送ってくださいね。