近年のネット証券の台頭により、以前よりも少額で手軽に投資を始められるようになりました。
今回は、投資信託の中でも、毎月分配型であるMRFやMMFについてみていきます。
また、人気のネット証券である「マネックス証券」をフォーカスして、その金利や手数料などもチェックしていきましょう。
マネックス証券をはじめとするネット証券が台頭している
ネット証券が普及する以前は、証券会社の窓口に行き、対面で株を売買するのが一般的でした。
株取引のコンピュータ化や手数料の自由化によってネット証券は誕生し、一気にその勢力を拡大していきました。
大手の証券会社と言えば、「野村証券」「大和証券」「SMBC日興証券」「みずほ証券」「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」などが挙げられます。
これらの大手証券会社は就活生にも人気の企業で、歴史と信頼があります。
対面証券は、手数料がとても高いという点から、敷居が高いものになっているのではないでしょうか。
対面形式のメリットとしては、資産運用などの相談に直接のってもらえるということがあります。
また、IPOと呼ばれる新規公開株を購入したい場合には、対面証券の方が良いでしょう。
一方、マネックス証券をはじめとするネット証券の魅力は何と言っても、その手数料の安さにあります。
たとえ利益が出たとしても、高い手数料が必要になれば、利益がほとんどなくなってしまうことも考えられます。
このあとにご紹介するMRFなどは金利が付きませんが、金利と同じような分配金というものが発生します。
株や投資信託においては手数料の安さは重要なポイントです。
ネット証券を利用して、手数料を安く抑えるのが賢い選択と言えるでしょう。
また、ネット証券であるSBI証券では対面取引も可能になっています。
対面取引も出来るとなれば、ネット証券でも安心感が増しますね。
ネット証券でもMRFなど様々な金融商品がある!リスクで金利に差
マネックス証券をはじめとするネット証券では、対面証券に引けを取らない様々な金融商品を取り扱っています。
証券会社では、どんな金融商品の取り扱いがあるのでしょうか。
まず、リスクの小さいものとしては、「MRF」「MMF」「個人向け国債・社債」「日本国債」などがあります。
これらの商品は、リスクが小さくほとんど元本保証されているようなものもあります。
これらは、いつでも引き出せるタイプのものと、満期が決められているものに分かれています。
リスクが真ん中くらいの金融商品としては、「外貨預金」「外貨MMF」「FX(レバレッジ1倍)」「純金積立」「金ETF」などが挙げられます。
これらの商品はリスクの小さい商品と比べると、リスクが少し大きくなった分、金利も少し上がっています。
元本が保証されておらず、為替レートや金相場の影響を受けます。
また、「投資信託」などもリスクとしては真ん中くらいで、こちらは株価の変動に影響されます。
最後にリスクの高い商品ですが、「FX」「先物取引」などがあります。
これらは、大きな利益を得ることも出来ますが、反対に大きな損失が出ることもありますので、注意が必要ですね。
MRFも取り扱うマネックス証券の特徴は?手数料や金利でお得!
ネット証券のなかでも、MRFを取り扱う会社として有名なのが「マネックス証券」です。
楽天証券でもMRFの取り扱いがありましたが、2017年11月でそのサービスを終了しています。
そんなMRFを取り扱っているマネックス証券ですが、どんな特徴のあるネット証券なのでしょうか?
マネックス証券の特徴をみていきましょう。
〇少額取引の手数料がお得
まず特徴として挙げられるのが、株の少額取引での売買手数料がお得ということです。
現物取引の場合、10万円以下の取引では手数料が100円、10~20万円では180円となっています。
また、信用取引での手数料も大幅に値下げされ、10万円以下では95円、10~20万円では140円と大変リーズナブルです。
一方、取引額が高くなるにつれ、手数料も割高な印象を受けますので、少額で株を始めたい人などにおすすめの証券会社となります。
〇貸株サービスで金利を得られる
次に挙げられる特徴は、「貸株サービス」というサービスを業界で最初に導入したことです。
これは、保有している株をマネックス証券に貸出して、貸株金利を得られるというものです。
年利が10パーセントを超える銘柄もありますので、かなりお得なサービスですね。
手数料や金利だけじゃない!まだあるマネックス証券の特徴
株取引手数料や、貸株サービスの金利にお得感のあるマネックス証券ですが、その他にも特徴があります。
〇IPO株の完全公平な抽選
IPOの完全公平な抽選方法は、マネックス証券の特徴です。
IPOとは、株式が新規に公開され投資家が購入出来るようになることを言います。
他の証券会社では通常、このIPO株を購入する際は大口の投資家から購入出来るような仕組みになっています。
例えば、投資金額が大きい投資家ほどIPOの抽選に当たりやすいシステムになっていたり、IPO株のほとんどが大口投資家に回され、ネット証券には10パーセントしか回ってこないなどです。
マネックス証券では、IPO株は全て公平に抽選されるため、投資金額の少ない方でも当選確率が高くなるのです。
〇種類豊富な中国株
中国株の取り扱い銘柄が多いのも、マネックス証券の特徴と言えます。
マネックス証券は中国の証券グループを買収していて、香港市場の銘柄をほぼ網羅しています。
また、中国株に成行注文を出せたり、中国の経済情報がいち早く入手できるなど、中国に強みがあります。
これからも中国の経済成長は続いていくと言われています。
中国経済の波に乗りたい方におすすめです。
では、ここからはマネックス証券の特徴の一つであるMRFについてみていきます。
MRFは金利ではなく分配金を受け取る
ここまで何度も登場しました「MRF」ですが、どんなものかみていきましょう。
MRFは「マネーリザーブファンド」のことです。
毎月分配型の投資信託で、証券会社にお金を預けておくと毎月分配金が支払われます。
銀行の普通預金利息が毎月振り込まれているようなイメージで、普通預金の証券会社版といってもいいでしょう。
ただし、あくまでも投資信託の一種ですので元本保証がないことには注意が必要です。
そうは言っても、MRFではかなり安全性の高い国債・地方債を対象に運用されますので、元本割れを起こす可能性は低くなっています。
MRFで元本割れを起こしたことはありません。
また、MRFと似た投資信託に「MMF」があります。
こちらは「マネーマーケットファンド」というもので、こちらも毎月分配金が支払われます。
MMFは買付・解約の手続きが必要になりますので、銀行の定期預金と似たような制度になっています。
MRF・MMF共に銀行の普通預金・定期預金よりもすこし分配金(金利)が良いです。
元本保証はありませんが、比較的リスクは少ないので銀行預金をしている場合には、MRFやMMFに投資するという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
マネックス証券では、口座に入金すると自動的にMRFの買付が行われますので、普段からネット証券を使うという方はお得になりますね。
MRF・MMFとは性質の異なる「外貨MMF」
MRF・MMFについてみてきましたが、「外貨MMF」というものもあります。
MMFとついていますが、「MMF」と「外貨MMF」は別物です。
MMFは「マネーマネジメントファンド」ですが、外貨MMFは「マネーマーケットファンド」のことで、商品の性質が異なります。
外貨MMFは、海外の格付けの高い短期債券を中心に運用される投資信託で、公社債投資信託に分類されます。
外貨MMFの特徴としては、
〇売却がいつでも可能
〇外貨のレートによって金利が変動する
〇外貨の定期預金よりも金利が高い
ということが挙げられます。
外貨MMFは外貨定期預金に比べて手数料が低く、金利が高いという点が魅力です。
外貨預金と違い元本保証はありませんが、安全性が高い商品ではあるので、外貨預金を考えている方は外貨MMFの方がお得になることもあります。
この外貨MMFはマネックス証券でも取り扱っていますので、MRFと合わせて投資してみてはいかがでしょうか。
ネット証券を利用してお得に投資!
MRF・MMF・外貨MMFや、それらを取り扱うマネックス証券についてみてきました。
ネット証券は取り扱う銘柄も多い上に手数料も安いので、投資家にとってはなくてはならない存在になりつつありますね。
今回はMRFの取り扱いで有名なマネックス証券を取り上げましたが、各ネット証券にそれぞれの強みがあります。
ぜひ比較してお得に投資をしてみましょう!