賃貸住宅や一戸建てのお宅でも「窓の雰囲気を変えたいな」と思うことはありませんか。
ですが、なかなか窓のDIYに踏み切ることは出来ない方も多いのではないでしょうか。
その理由としては「窓のDIYはどのようにしたらいいのかわからない」、「作るのが大変そう」といったところではないでしょうか。
当記事では、賃貸住宅にお住まいの方でもできるDIYや、簡単な作り方などをポイントとともにご紹介していきます。
DIYが可能な窓枠の役割とは
そもそも、今回DIYでの作り方をご紹介していく「窓枠」には、どのような役割があるのでしょうか。
実は、窓にはあまりパーツが使われていないように見えて、様々なパーツを使って作られています。
このようなパーツをきれいに納めるということが、まず1つ目の役割になります。
窓のパーツの1つであるサッシは、断面がとても複雑になっています。
その理由としては、部屋の中に雨水が入ってこないようにするのと、結露した水の処理のためです。
このようなパーツをきれいに納めるのは、大変重要な役割だといえます。
もう1つの役割は「装飾」です。
窓枠の色や形を変えることで、その部屋に合った雰囲気を作りだすことができます。
そのため、DIYをするという方もいるのです。
この「装飾」の役割を持つ窓枠は、部屋に溶け込ませることも際立たせることもできるので、部屋の主の好みによって様々な姿になります。
しかし、賃貸住宅にお住まいの方ですと、「こんな窓枠にしたい」と思っても原状回復のことを考えると、なかなかDIYをする気持ちが持てないのではないでしょうか。
次項からは、そのような方でも簡単にできる窓枠の作り方のポイントをご紹介していきます。
窓枠のDIY!作り方のポイント①デザインを考察する
ここからは、窓枠のDIYをしていくうえでのポイントについて、ご紹介していきます。
まず、初めにやらなければならないのは「どのような窓枠にするか」を決めていくことです。
ここで最も重要なのが、「部屋に馴染むデザインかどうか」ということになります。
「こんな窓枠がいい」と窓枠のデザインにばかり重点を置いてしまうと、部屋の雰囲気を無視したものになってしまう可能性があります。
このようにならないためにも、部屋の雰囲気を意識しながら窓枠のデザインを考えることが大切になってきます。
また、窓枠のデザインに悩んだときには、以下のことを参考にするのも良いでしょう。
・部屋の雰囲気と窓枠のデザインを合わせる
・窓枠デザインの実例を参考にする
特に2つ目の「窓枠デザインの実例を参考にする」というのは、何もアイデアが浮かばないときにおすすめです。
たとえ「作り方が難しそうに見える」と思っても、その実例のまま作るのではなく、自分で作り方を工夫してみることで実現させることができるものもあります。
窓枠のDIY!作り方のポイント②窓の構造を知る
「どんな窓枠を作りたいか」が前項で決まりましたら、次は窓の構造を把握しましょう。
どんなに素敵な窓枠を作っても、サイズや形が合わないのであれば使うことができないことは明白ですよね。
したがって、窓枠のDIYをしていく中で「採寸」は最も重要だといえる作業です。
賃貸住宅にお住まいの方も、そうでない方も、窓枠をDIYをしていくのであればしっかりと採寸をして、簡単にでも設計図を作っておくことをおすすめします。
設計図を作っておくことで、作り方の過程を間違えることなく、スムーズに完成させることができるからです。
DIYできる窓枠のデザインは多々ありますが、「窓枠デザインの考察」、「窓の構造を知る」ということは、どのようにするにしても共通して大事なことだといえます。
賃貸住宅でもDIY!窓枠の作り方
ここまで、「窓枠のDIYをしていくうえでのポイント」についてご紹介してきました。
ここからは、作り方のご説明をしていきます。
まずは、賃貸住宅でもできる窓枠の作り方についてご紹介していきましょう。
賃貸住宅でのDIYは「元の状態に戻すことができる」ということが条件になります。
そのため今回は、はめ込むだけで完成する両開き窓枠の作り方をご紹介していきます。
【材料】
・木材
・取手
・蝶番
【作り方】
①窓の内側を採寸をして、設計図を書く
これは、先述しましたが、間違いをなくし、スムーズに完成させるためです。
②木材を組み立てていく
窓のサイズに合った大きさに木材をカットし組み立てていきます。
このとき、窓枠に格子を作るようでしたら、木材同士が重なる部分を木材の外側からビスで留めましょう。
③取手と蝶番を取り付ける
窓の外枠に当たる部分に蝶番を取り付け、取手を使いやすい部分に取り付けて完成です。
窓枠が完成したら、窓にはめ込んでみましょう。
もし、これで物足りないようであれば、ガラスシートとアクリル板を窓枠の取手の付いていない方の面に貼ってみるのも良いでしょう。
より、おしゃれになるのはもちろん、外からの目隠しにもなります。
お金をかけない作り方!おしゃれな窓枠DIY
続いて、100均で購入できる材料を使った窓枠のDIYをご紹介していきます。
こちらは、開閉式ではなく、はめ殺しタイプで窓枠自体を取り外せるようにしたものです。
【材料】
・釘
・木工用ボンド
・お好みの色のペンキ
・取手
・両面テープ
・工作板
取手と工作板を100均で購入することができます。
【作り方】
①窓の採寸をして、サイズに合うように木材を組み立てる
ただし、100均で購入できる工作板は、やや薄くできているため強度に少々難があります。
そのため、工作板を2枚づつくらいに重ねて使用すると良いでしょう。
工作板を重ねるときには、木工用ボンドで貼っていきます。
②格子を作る
窓枠の周りができたら、その内側に格子を作っていきます。
木工用ボンドを使って接着していくのですが、しっかりと貼り付くように洗濯バサミで留めながら行いましょう。
木工用ボンドでしっかり接着できたら、釘を打ってください。
③塗装する
お好みの色のペンキで塗装していきます。
もし、この窓枠の周辺も同じ色に塗装することがあるようでしたら、窓枠を窓にはめ込んでから塗装するのも良いでしょう。
④取手を付ける
使いやすいところに取手を付けます。
これで窓枠の完成です。
この窓枠にフェイクグリーンやミニカーテンを付けて、さらにおしゃれにすることもできます。
ppシートを使った窓枠のDIY
最後に、ppシートを使った両開き窓枠のDIYをご紹介していきます。
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、ppシートとはプラスチックの薄い板のものをいいます。
ポリプロピレンでできており、安価で断熱性があることが特徴です。
これを使用した窓枠は、夏は暑く、冬には寒くなってしまうことが多いトイレなどに使うのがおすすめです。
では、DIYの手順をご紹介しましょう。
【材料】
・木材
・取手
・蝶番
・ビス
・ppシート
・お好みの色のペンキ
【作り方】
①窓の採寸をする
既存の窓の内側を採寸します。
採寸する基準は、蝶番を取り付けることも考えて5mmほど小さく作れるようにしましょう。
②木材をカットする
採寸できたら、木材に印を付けてカットしていきます。
③窓枠の組み立て
木材は、窓枠の外側になるほうから組み立てていきます。
ビスで留めていき、そうできないところはタッカーを使って留めていきましょう。
④塗装
窓枠の組み立てができたらお好みの色のペンキで塗装していきます。
二度塗りをすると、より色がはっきりします。
⑤ppシートを貼る
ペンキが乾いたら、作った窓枠のサイズに合わせてppシートをカットし、ビスで留めていきます。
これを窓にはめ込んで完成です。
窓枠のDIYで部屋をおしゃれに
今回は、窓枠のDIYの方法についてご紹介してきました。
作り方のポイントを押え、コツさえつかんでしまえば簡単に作ることができます。
賃貸住宅にお住まいの方で「部屋のインテリアは納得いくようにできたけど、窓はどうしよう…」とお考えの方もいるでしょう。
そのような方も、今回ご紹介したはめ込むようにして設置できる窓枠なら、原状回復が可能です。
もちろん、賃貸住宅以外の方もはめ込む窓枠であれば「違うデザインのものにしたい」と思ったときに簡単に変えることができます。
自分好みの、納得いく窓枠をDIYしてみましょう。