時価総額ランキングトップ10!世界で見たときの日本の位置

株式投資のなかで、「時価総額」という言葉をよく目にしますよね。

投資をするかしないかの判断要素となりますから、これを知っておくことがは株式投資で成功するためにも重要です。

ここでは、日本だけでなく世界の時価総額ランキングもご紹介していきます。

世界の中の日本の位置もみておきましょう。

時価総額とは何?

はじめに、時価総額についてご説明していきましょう。

まず「時価」とは、その日の市場での株価の値のことをいいます。

時価総額は、その時価に発行済みの株式の数をかけた金額のことを指しています。

なぜ、この数字が株式投資のなかで重要になるかというと、株価の数値だけでは企業の価値を把握できないからです。

もちろん株価の数値でも企業の価値は評価されますが、各企業の株価には開きがあるため株価だけで他社と比較するのは難しいのです。

そこで、発行された株式の数と株価をかけることによって、時価の総額を示すようになりました。

以前までは「株価が高い=企業価値が高い」とされていて、総額で見ることはありませんでした。

そのため、株式の発行数が多くても株価が低ければ企業価値も低いという位置づけだったといえます。

時価総額によって、今は株価が安くても発行された株式が多ければ、それだけの市場における企業価値があることを正当に評価されるようになったのです。

企業の市場での価値が正確に把握できれば、他社と比較した際の信ぴょう性も高まりますね。

また、日本だけでなく世界の企業とも比較することができるので、海外投資に目を向けることも可能となるのです。

それではここで、株式投資の判断要素ともなり得る時価総額のランキングをご紹介していきましょう。

時価総額ランキングトップ10!日本だけで見た場合

はじめは、国内の時価総額ランキングトップ10をみていきましょう。

2018年現在のランキングは、以下のようになっています。

10位:三井住友FG

9位:JT

8位:キーエンス

7位:ソニー

6位:KDDI

5位:三菱UFJ

4位:NTT

3位:ソフトバンク

2位:NTTドコモ

1位:トヨタ

トップ10の特徴としては、携帯会社と金融関係が多いところでしょうか。

現在の株価だけで見れば、トップ10のなかではソフトバンクが1位でした。

しかし、時価総額でみるとトヨタが圧倒的です。

2位のドコモとでも、10兆円もの差があるのです。

ですから、株価だけ見ただけでは企業の価値が判断できないことがわかるかと思います。

それでは世界に目を向けるとどうなのでしょうか。

次項から世界の時価総額ランキングをみていきましょう。

世界時価総額ランキングトップ10!【10位~7位】

ここからは、2018年現在の世界の時価総額ランキングをご紹介しましょう。

日本の企業がランキングに入っているかも気になるところですが、まずは10位から7位までをみてみましょう。

10位:ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)

日本でもコンタクトなどの商品で有名な企業ですね。

9位:JPモルガン・チェース(アメリカ)

ニューヨークに本社を構える、銀行持株会社です。

東京にも支店があります。

8位:テンセント・ホルディングス(中国)

広東省に本拠地としている持株会社です。

近年はインターネット関連の子会社を通し、SNSなどのサービスを提供しています。

7位:アリババ・グループ・ホールディングス(中国)

IT企業でもあり、持株会社でもあります。

本社は浙江省に位置しています。

代表的なものとして、企業間電子商取引のオンライン・マーケットを運営し、240もの国家や地域で利用されており、5300万人以上もの会員を保有している会社です。

世界時価総額ランキングトップ10!【6位~4位】

引き続き、世界の時価総額ランキングをご紹介します。

ここでは、6位から4位までをみていきます。

6位:バークシャー・ハサウェイ(アメリカ)

ネブラスカ州に本社を置いている持ち株会社です。

前月から2ランクアップしていて、多くの収益を保険業で得ています。

5位:フェイスブック(アメリカ)

日本でも大人気のSNSですね。

インスタグラムも人気がありますが、まだまだフェイスブックも人気で、株価も前日よりも4.45%アップしています。

4位:マイクロソフト(アメリカ)

こちらも日本でもおなじみですね。

ワシントン州を本拠地とし、ソフトウェアの開発・販売を行っている会社です。

フェイスブックと比較すると株価は低いですが、こちらも前日比0.08%アップしています。

世界時価総額ランキングトップ10!【3位~1位】

いよいよ世界の時価総額ランキングのトップ3をご紹介します。

3位:アルファベット(アメリカ)

2015年にグーグル社の持株会社として設立された会社です。

主軸となるのはもちろん、グーグルのインターネットサービスです。

事業の再編のため設立され、その結果2016年にはアップル社をおさえ、世界で最も価値の高い公開株式会社ともなりました。

2位:アマゾン・ドットコム(アメリカ)

日本でも多くの利用者がいる、アメリカの最大手のオンライン小売業ですね。

まだまだ衰える気配もなく、株価も前日比1.34%と上がり続けています。

1位:アップル(アメリカ)

アイフォンでおなじみのアップル社が、他社を圧倒して1位となっています。

2位のアマゾンにも、700億ドル近く差があります。

ちなみに、5位から1位までは前月から順位の変化はありません。

株価だけで見ると、アマゾン社がアップル社の9倍近くも高くなっていますので、やはり株価だけでは企業の価値を判断することは難しいですね。

そして残念なことに、トップ10にはアメリカと中国の2国しか入りませんでしたが、日本のトップは世界のなかでは何位だったのでしょうか。

日本のトップは世界のなかで何位?

世界の時価総額ランキングのトップ10には、日本企業がランクインしておりませんでした。

それでは、日本で1位だったトヨタは世界のなかでは、どのくらいの位置にいるのでしょうか。

ちなみに、世界ランキングトップ50までにランクインしている日本企業はトヨタのみでした。

順位は39位です。

トップ50をみてみても、アメリカの企業が多い印象です。

なんと、29社もランクインしていました。

そしてGDPで2位に位置付けている中国が、トップ50のなかに8社ランクインしていました。

時価総額ランキングでみても、アメリカ・中国が強いことがうかがえますね。

このように、日本国内では市場価値のあるトヨタも世界でみると39位の位置となってしまっています。

しかし、世界の自動車メーカーのなかではダントツの1位であることも、同時にわかる結果となりました。

時価総額では39位でも自動車メーカーのなかで1位であることは、世界視点でみても自動車メーカーでの市場価値が高いということがいえますね。

このようなポイントも、時価総額ランクをみて株式投資に役立てるのも良いのではないでしょうか。

時価総額で市場価値を見極めよう!

国内と世界の時価総額ランキングをご紹介してきました。

世界でみると日本はまだまだかもしれませんが、メーカー別でみると上位に入ることもあります。

現にトヨタは、結果として日本でも世界でも、自動車メーカーとしての市場価値が高いことをうかがえる結果となりました。

株式投資では企業の市場価値を見極めることも大切ですから、時価総額からも判断してみてはいかがでしょうか。