インターネットで見かける「1K」とは何の単位?

近年、インターネット上で見かけることのある「1K」などといった単位ですが、何のことかお分かりでしょうか。

意外と知られていないこの「K」という単位は、日本ではあまり浸透していませんが、実は世界では一般的に使われているのです。

当記事では、「K」について詳しくご紹介していきます。

「1K」とは何の単位?

では、「1K」などと表記されていることのある「K」とは一体、何の単位なのでしょうか。

これはズバリ「お金の単位」なのです。

一体どういうことかというと、日本ではお金の単位を表す際には「千」や「万」などを使いますよね。

世界的に使われていることの多い「K」はこの「千」や「万」などと同じようなものなのです。

「K」の読み方としては「ケー」もしくは「キロ」と読みます。

これは、重さを表すときに使われる「キロ(K)」と同じように1K=1000を表しているのです。

つまり、1K=1000、5K=5000というようになります。

では、「1万」や「10万」を表すときには、どうしたらいいのでしょうか。

このような場合には、「10K」や「100K」のように表します。

また、日本での通貨は「円(¥)」ですよね。

「K」を用いたときには「¥1K」のように表記します。

日本円以外の世界通貨の場合にも、「1K」の前にその通貨の記号を入れて使います。

そもそもどうして「1K」という単位を使うようになったの?

「1K」は「1000」だということをご説明してきましたが、そもそもなぜ、「K」を使って表すようになったのでしょうか。

お金であれば「1000円」や「10000円」と表した方がわかりやすい気もしますよね。

この「K」が使われるようになった理由はとてもシンプルなのです。

それは「文字数が少なくてすむから」です。

「K」を、お金の単位を表すものとして使い始めたのは、ごく最近のように感じる方も多くいるのではないでしょうか。

実は、そうではないのです。

インターネットが普及し始めたくらいの少し前の時期なのです。

「K」の始まりはインターネット上の掲示板でした。

当時の掲示板は、文字数の上限が決められていました。

そこで「1000」や「10000」のように文字数を多く使ってしまうと、そのあとに、自分が伝えたいことがうまく表現ができなくなってしまうのです。

自分の伝えたいことを、うまく表現するためにも「1K」や「10K」と表す必要があったのです。

そのため、少しでも文字数を少なくするために「K」が使われたのです。

このとき、多く使われたのは、不用品を売り買いするような掲示板でした。

「1000」はなぜ「1K」なの?

ここまで「1K=1000」とご紹介してきましたが、ここでふと、疑問に思いませんか。

「1000」は英語で「thousand(サウザンド)」ですが、なぜお金の単位になると「T」ではなく「K」なのでしょうか。

これは、重さや距離を表すときに用いる「キロ」からきているのです。

「キロ」は重さを表すときには「kg」で距離を表すときには「km」ですよね。

この場合「1kg=1000g」、「1km=1000m」となります。

このようなことから「1K=1000」となるのです。

また、「thousand(サウザンド)」の頭文字である「1T」とお金の単位で表してしまったときには「1兆」と、とても大きな数字を表すことになります。

これは、「T(テラ)」と読み、お金の取引では数字が大きすぎるため、使うことはほとんどありません。

この「T(テラ)」のほかにもお金の単位として使う記号がありますので、次項からご説明していきます。

お金の単位は「K」だけではない!

ここまで、お金の単位を表すときに「1K」などというように表すと、ご紹介してきました。

ですが、この「K」のほかにも「M」、「G」、という単位も目にしたことはありませんか。

実はこれらも、お金の単位を表す記号なのです。

読み方は「M」は「メガ」、「G」は「ギガ」です。

これらを順番にご説明していきます。

まずは「M(メガ)」です。

これは、100万を示す単位です。

100万はmillion(ミリオン)となるため、読み方も先ほどご紹介した「メガ」だけではなく「ミリオン」と読むこともあります。

1M=100万、10M=1千万、100M=1億となります。

続いて「G(ギガ)」です。

こちらも、「M」と同様に大きな数字を表すときに使います。

1G=10億となりますが、ここまで大きい数字ですとお金のやり取りでは、あまり使われることはありません。

ちなみに、10億を表す英語はbillion(ビリオン)となります。

これらの「M」や「G」の後ろに「B(バイト)」をつけて使うとコンピューターやスマートフォンなどの容量を表す単位となります。

「1K」という単位はどこで使われているの?

普段、生活している中ではあまり見かけることがない「1K」という単位ですが、どこで使われることが多いのでしょうか。

経理を仕事としている方やインターネット上で行われているオンラインゲームで、よく使われているのです。

経理などといった、お金に関わっている仕事をしていると、帳簿を目にしますよね。

この帳簿に記載してある「1,000」というように、カンマで数字を区切っているのは、まさに「K」を意味しているのです。

これは、帳簿が1000単位のマス目で区切られているため、「万」で表記するよりも「K」で表記した方のがわかりやすいためなのです。

どういうことかというと、カンマでの区切り方で、数字が大きく変化していくのです。

例を挙げていきます。

・1K=1,000=thousanD(サウザンド)

・1M=1,000,000=million(ミリオン)

・1G=1,000,000,000=billion(ビリオン)

このようにカンマを3桁ずつで使っていきます。

インターネット上でのオンラインゲームでは、アイテムの売買の際に「K」を使って取引を行うのです。

オンラインゲームの中でも、パソコン向けのRPGで使われることが多いです。

近年では、お金の単位としてだけではなくsnsでのフォロワー数や、動画を閲覧している人数を表すときにも使われることがあります。

「1.2K」や「30.5K」などと表され、「1200人」や「30500人」となります。

お金の単位以外でも使われている「1K」

これまで、お金の単位として「1K」をご紹介してきました。

最後に、お金の単位として以外にも使われている「1K」についてご紹介します。

恐らく、賃貸住宅に住んでいる方や住んでいたことのある方の多くが「1K」という表記を目にしたことがあるかと思います。

一体どこで、見たことがあるのかというと「不動産屋」です。

不動産屋では、たくさんの部屋の紹介をしていますよね。

その中には「1K」や「1LDK」、「1R」と紹介されている部屋もあります。

これらは、ご存知の方もいると思いますが、「K=キッチン」、「L=リビング」、「D=ダイニング」「r=ルーム」を表しているのです。

ここでの「1K」とは1つの居室と居室とは別にキッチンのある間取りをいいます。

ちなみに、キッチンと居室が分けられていない間取りを「1R」といいます。

また、キッチンの大きさで「1DK」、「1LDK」となっていきます。

不動産以外にも、指輪やネックレスに刻印されていることもあります。

これは、「本物の金を使っているかどうか」を知るためのものになります。

「1K」を理解して活用しよう

「1K」は、お金の単位だということが、ご理解いただけましたでしょうか。

このお金の表現方法は、インターネット上ではよく目にするものです。

また、お金に関わる仕事をしている方では、会話の中でも使っていることでしょう。

お金のみならず、人数などもこの単位を使うことがあるので、覚えておくと何かと便利になるでしょう。