賃貸アパート、マンションにお住まいの方で、自分の部屋に鍵が付いていなくてお困りの方は多いのではないでしょうか。
「子供が勝手に部屋に入ってくる」「同居人に開けられたくない」などです。
プライバシーを守る為にも、鍵があると安心ですよね。
初心者の方でも簡単に取り付けられる補助鍵や、交換可能なドアノブの選び方、穴開け工事の必要の無い鍵の取り付け方法などをまとめましたので、是非ご覧ください。
意外と簡単な鍵の取り付け方法
これから鍵を部屋に取り付けようと思っている方が、疑問に思われるであろうことについて下記の内容でまとめてみました。
・意外と簡単な鍵の取り付け方法
・賃貸の部屋に鍵を取り付ける際の注意事項
・賃貸の部屋に取り付ける鍵の種類
・部屋に補助鍵を取り付けるメリットとデメリット
・部屋のドアノブを交換するメリットとデメリット
・部屋のドアノブを取り付ける際に気をつけること
【意外と簡単な鍵の取り付け方法】
鍵を取り付けるとなると、難しいイメージがあるのではないでしょうか。
確かに、玄関の鍵など防犯性の高さが求められる鍵は、簡単には取り外しできないように専用の器具を使うものもあります。
ですが、部屋のドアノブくらいでしたら、ドライバー1本で簡単に取り外せるものが多いです。
加えて、「補助鍵」などの簡易的な鍵は、もっと簡単に取り付けることが可能で、製品によっては工具不要なものも多いので、普段工具を使わない方でも簡単に取り付けることが出来ます。
賃貸の部屋に鍵を取り付ける際の注意事項
賃貸アパート、マンションではほとんどの場合、退去時に入居前の状況に戻すことが契約書で義務付けられており、このことを「原状回復」と言います。
例えば、部屋にエアコンを取り付ける場合など、固定する為に壁に穴を開けることになりますよね。
その場合、退去時にエアコンを取り外すことになるため、取り付けアンカーなどの穴の跡が残ったり、そこだけ壁紙の色が変わったりするので、壁紙の貼り直しが必要になります。
壁に穴が開いたままの物件では、新しい借主が見つからないためです。
このように物件価値を著しく下げてしまった場合、借主が「原状回復」して貸主に返すというのが、一般的な賃貸の契約になります。
そして、今回のように、部屋に鍵を取り付ける場合も、壁やドアに穴を開けた場合は退去時に元に戻す必要が出てきます。
また、ドアノブを交換する程度なら問題にはならないと思いますが、室内の設備を交換することになるので管理会社へ連絡しておくと安心ですね。
場合によっては、管理会社で安く取り付けてもらえるかもしれません。
今回の解説では、退去時に「原状回復」が不要な、穴を開ける必要がないものをご紹介していきます。
賃貸の部屋に取り付ける鍵の種類
一口に「賃貸の部屋に取り付ける鍵」と言っても、用途に応じて様々な種類があるのでご紹介します。
・「内開き用」の鍵
室内側から鍵をかけたい場合に使うものです。
自分が部屋の中に居るときに掛ける鍵で、仕事で集中したい場合など、勝手に開けられては困る場合の鍵ですね。
部屋の鍵で最も一般的なものではないでしょうか。
1000円台の補助鍵から、交換用ドアノブなど多くの種類の鍵が販売されています。
・「外開き用」の鍵
室外から鍵をかけたい場合に使うものです。
物置として使っている部屋があったり、同居人が居る場合などに外側から掛ける鍵ですね。
外側から鍵をかけるので、主にシリンダー付きのドアノブ交換で対応しますが、少ないながらも補助鍵もあります。
ただし、内開き用の鍵に比べると、若干費用が高くなる傾向があります。
・「外開き」「内開き」両方から鍵を掛けられるタイプ
「外開き用」の鍵ですが、「内側」からも鍵が掛けられるタイプのものです。
しかし、補助鍵では種類が少なく、ドアノブ交換で対応するものが多いです。
玄関の鍵のようにしっかりとした製品が多く、先述した二点に比べると防犯力が高いものが多いですが、その分費用も高くなります。
部屋に補助鍵を取り付けるメリットとデメリット
ところで、補助鍵はどのようなものでしょうか。
そのメリットとデメリットを解説していきます。
【部屋に補助鍵を付けるメリット】
・取り付けが容易
ドアの側面や上部に引っ掛ける、ドア枠にナットで固定するタイプなどがあり、工具を使わないものも多いです。
取り付け・取り外しが簡単で、穴開けが不要なものも多いので、一時的な取り付けはもちろん、賃貸の部屋にもオススメです。
・様々な形状や厚みのドアに対応
ドアノブの交換と違い、固定方法の種類が多く様々なドアに対応することが出来ます。
・安価なものが多い
構造が簡単な物が多く、1000円台から安価な製品が数多く出ています。
【部屋に補助鍵を付けるデメリット】
・防犯性能は控えめ
構造上簡単に分解出来るものが多く、防犯性能はあまり期待できません。
とはいえ、室内に付ける場合は、基本的に家族のみの出入りになるので、特別な事情がない限りあまり気にならないでしょう。
部屋にドアノブを取り付けるメリットとデメリット
ここでは、部屋のドアノブを鍵付きのものに交換するメリットとデメリットを解説していきます。
【ドアノブを交換するメリット】
・メーカーが分かれば同じ形状のものと交換できる
メーカーが分かれば、ドアに適合したドアノブが直ぐに見つかります。
・見た目がすっきりする
補助鍵と違って、ドア周りがすっきりと見えます。
【ドアノブを交換するデメリット】
・交換可能なドアノブを選ぶのが難しい
詳しくは後述しますが、ドアノブはドアの厚みやドア枠との位置関係などからドアに適したドアノブを探すのが大変なことがあります。
・交換が難しい
取り付け、取り外しともにそこまで難しいわけではないですが、工具に疎い方には少しハードルが高いかもしれません。
・正しく設置されたか分からない
自分では正しく取りつけたつもりでも、そうでなかった場合に閉じ込められるなど、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
心配な方は、専門業者に頼んだほうが良いでしょう。
部屋のドアノブを取り付ける際に気を付けること
また、部屋のドアノブを交換する際に気を付けることが何点かあります。
まずは、現在付いているドアノブのメーカーや品番を確認しましょう。
ここで運良く、同形状の鍵付きのものが売っていれば、あとは交換するだけで取り付け完了です。
しかし、メーカーが分からない、または同形状のものがない場合は、以下の4点を確認して店舗やインターネットサイトで適合する製品を探しましょう。
1.ドアの厚さ
2.ドアの角から取っ手までの距離(バックセット)
3.ドア側面の金具の縦と横の寸法(フロントサイズ)
4.ドア側面の金具を留めているビスとビスの距離(ビスピッチ)
確認する寸法が多いですが、少しでも寸法が違えば、当然取り付けは不可能です。
専門の知識があれば、ドア側の調整で取り付けられるかもしれませんが、賃貸物件の場合はやめたほうが無難です。
心配な方は、取り外したドアノブを持って、店舗で探してみると良いでしょう。
大型のホームセンターなら取り付け業者の紹介もしてもらえるので、「自力での交換には自信がない」という方は、無理せず業者に依頼するようにしましょう。
鍵を部屋に取り付けるうえで大事なこと
部屋のドアノブ交換、補助鍵の取り付けは、ドアに適合する製品を買うことが大事だと分かっていただけたかと思います。
適合したものが見つかれば簡単に取り付け出来るので、自分で取り付けるのもいいですね。
まずは、ドアノブごと交換するのを検討してみて、適合するものが見つからなかったら補助鍵にすると良いかもしれません。