FXはなぜ怖い?その理由とFXの仕組みについて知っておこう!

  • 2018年8月25日
  • 2019年5月31日
  • FX, 投資

一般的に、FXは「怖い」イメージがつきまとい、いざ始めようとしても、周りからは反対されることが多いです。

FXが怖いと言われる理由には、FXの仕組みやギャンブル的な要素が大きく影響しています。

これからFXを始めようと思っている方は、FXの怖さについてよく知っておくことが必要です。

この記事では、FXが怖いと言われる理由について、そのハイリスクな仕組みを詳しくご説明してきます。

FXは怖い?レバレッジ取引の仕組みについて

なぜ、「FXは怖い」というイメージがあるのでしょうか?

冒頭でも述べたように、その理由にはFXの仕組みが大きく関係しています。

そもそもFXとは、外貨通貨を売買しながら利益を得る投資取引で、日本では「外国為替証拠金取引」と呼ばれています。

つまり、為替市場の変動を見ながら、通貨を両替して利益を期待するものなので、為替の値動きを予想したテクニックが必要とされてきます。

また、FXが怖いと言われる大きな理由としては、保有している資金の範囲外で、何倍もの取引が行える「レバレッジ取引」があることです。

近年注目されている仮想通貨は、保有している資金や通貨の範囲内で行う「現物取引」ですが、それに対し、FXは保有以上のお金をかけて取引を行える特長があります。

現在の日本では、最大25倍までのレバレッジを証拠金(預けた資産・担保)にかけることが可能です。

例えば、1万円の証拠金に対し、最大25倍のレバレッジをかけた場合、25万円で取引することができるのです。

このレバレッジによって、運用資産を何倍も増やすことが可能でもあり、場合によっては全てを溶かすどころか、借金を背負うケースも出てくるので、これがFXの怖さを生む仕組みでもあります。

では、引き続きFXの仕組みについてご説明していきます。

FXが怖い理由とは?ロスカットと追証について

FXが怖いと言われる理由は、何もレバレッジ取引だけではありません。

レバレッジ取引をする上では、必ず知っておくべき「ロスカット」や「追証」も大きく関係しています。

「ロスカット」とは、証拠金の維持率が一定のラインまで落ち込んだ場合、強制的に決済が行われるシステムです。

この証拠金維持率のラインは、取引会社によって異なり、30%や50%のラインで設けられていることが多いです。

したがって、このロスカットを回避するために、常に証拠金維持率を気にかける必要があるのですが、仮に証拠金がロスカットラインに近づいた場合、「追証」の警告が発せられます。

「追証」とは、証拠金に対する「追加入金」を催促するものです。

つまり、ここで追加入金が行わなければ、強制的に証拠金は決済が行われてしまいます。

これだけでも、「ロスカット」や「追証」システムは怖いのですが、更により詳しいご説明を次項でしていきましょう。

本質的なロスカットの役割とは?

FXにロスカットのシステムが設けられている理由には、先に述べたレバレッジ取引が関係しています。

レバレッジは、保有している何倍ものお金をかけることができるため、仮に失敗した場合は、レバレッジでかけたお金が跳ね返ってきます。

そうなると、自分の証拠金ではその損失額をまかないきれない、マイナス口座を生むことも、当然出てくるわけです。

もしマイナス口座になっても、口座がゼロに戻るまで追証をしなければなりませんから、投資者にとっては借金に値するものです。

そのため、投資者が証拠金以上の損失を受けないために、強制的なロスカットが設けられているのです。

正確に言うと、投資者の損失は、一時的に取引会社が負担しなければならないため、それを避けるためのロスカットシステムと言えます。

したがって、ロスカットは怖いシステムでもありますが、投資者にとっても、取引会社にとっても、最終的には防衛ラインの役割になっているのです。

有事の際はロスカットが機能しない?

先に述べたように、ロスカットによる強制決済は、大損失から投資者や取引会社を防ぐために設けられています。

しかし、ここで注意したいのが、ロスカットが正常に機能しない場合があり得るということです。

取引所のロスカットルールには、相場が急激に変動した場合、ロスカットシステムが追いつかない恐れがあると、ロスカットの機能について提起しています。

これは前例がいくつかあり、例えば、2015年のスイスフランショックや、2008年のリーマンショックなどでは、為替の暴落が急激過ぎたために、ロスカットシステムが追いつきませんでした。

そのため、通常では起こらないはずの、多くのマイナス口座が発生し、借金返済に苦しめられるケースが続出することになったのです。

FXが怖いと言われる一番の理由は、このような有事による、急激な相場変動にあります。

平時では、このような惨事はまずありませんが、自分がこういった有事で損失する可能性も、否定はできません。

金融危機や通貨危機は、前兆なく突如として起こり得ます。

したがって、FXをする上では、このようなFXの怖さを十分に知っておく必要がありますね。

FXを抜け出せない?怖いギャンブル性について

これまでに、FXが怖いと言われる理由として、レバレッジ取引や、ロスカットと追証の仕組みについてご説明してきました。

このようなFXの仕組み以外にも、FXには「ギャンブル性」という、怖い要素が潜んでいます。

そもそも、FXは資産を運用した投資なので、ギャンブルではありません。

しかしながら、FXの仕組みを理解せずに、「運」や「勘」を頼った一か八かの投資をすることは、ギャンブル性の強さを物語っていることが分かります。

また、計画的に始めたFXであったにも関わらず、損失をなんとか取り戻そうと、注ぎ込むお金がどんどん増えて、結果的に大損失に繋がるケースも少なくありません。

さらには、借金をしてでも、損失したお金を取り戻そうとのめり込むケースもあります。

このようなことから、FXは投資であっても、投資者の心一つでギャンブルに変わることもあるのです。

FXで失敗しないために!資金管理を徹底させよう

これまでに、FXの怖いハイリスクについて、その仕組みやギャンブル性を通してご説明してきました。

せっかくFXを始めようと思っても、上記のような怖い要素を知ってしまったら、なかなか踏み込めない方も多いことでしょう。

しかし、FXで利益を出していく上では、このようなFXの怖さを必ず知っておく必要があります。

そうでなければ、FXをしていく中で、リスク回避をすることができなくなります。

FXを始めるのであれば、そのリスクを理解した上で、「資金管理」を徹底させることが重要です。

まず、FXに運用する資金は、必ず「余剰資金」を使うことが第一であり、生活に支障が出ない範囲で行うことが大切です。

例えば、FXへの運用資金を500万と決めておき、それが全てなくなったら、FXから撤退するなど、資金管理をする上で、自分のルールを作っておくと良いでしょう。

また、余剰資金を運用する際は、できるだけ余裕を持った資金を用意するのがベターです。

FXをする上では、資金管理を徹底させ、メンタル面でも余裕を持って行うことが、損失しないためのポイントであるとも言えますね。

FXの怖さを知っておこう

FXの怖さには、レバレッジ取引やロストカット、そして追証の仕組みが大きく関わっていることが分かりました。

また、歯止めの効かなくなるギャンブル性についても、無視することはできません。

このようなハイリスクを十分に知っておくことが、FXのリスクを回避する糸口にも繋がります。

しっかりFXの怖さを知ってから、FXを始めていきましょう。