「fxで儲かった」という人がいます。
しかし、「fxは儲からない」という人もいます。
fxを知っている人は、どちらも正解というでしょう。
fxは、特に初心者は儲からないといわれますが、なぜなのでしょうか。
fxが儲からないといわれる理由を調査しました。
儲かる人がいるということは儲からない人がいるということ
インターネットを検索すると、「fxで○○万円儲かった!」という体験談をいくつも目にします。
たくさんの体験談を見ていると「自分もできるのではないか」と思う人も出てくるでしょう。
しかし、fxは儲からない、という意見も多く見受けられます。
なぜ儲からないといわれるのか、知りたくありませんか。
実は、fxで儲かったという人以上にfxで儲からなかったという人が多いのです。
これは、相場はその仕組み上、儲からない人が多くなるようになっているのです。
fxには、多くのトレーダーが参加しています。
その中に、スーパートレーダーや機関投資家もいます。
これら手練れのトレーダーたちと、同じ土俵で儲けを出さなければならないのがfxです。
例えば、これらのトレーダーたちが毎日儲けを出しているとします。
儲けている人がいるということは負けた人たちがいるということです。
強いトレーダーに資金を回収されているのです。
一般的なfxトレーダーはほとんどここにいます。
ときどき儲けが出ることもあるかもしれませんが、トータルで考えると儲けが出ていないことがほとんどです。
負け続けるとお金が無くなりますので、そうなるとfxから退場することになります。
このように多くの人が、fxで儲からないまま相場から退場しているのが現実です。
fxには知識と経験と自制心が必要
初心者がfxで儲けを出すのは、至難の業です。
もともと多くの人が負ける仕組みになっているうえ、初心者はノウハウがありません。
ほとんどの人が儲からないといっても良いかもしれません。
fxの取引で、年間の収支がプラスになる人は20%~40%程度といわれています。
しかし、5年連続でプラスを出し続けられる人は約1%です。
初心者が何も知らずにfxを始めると、儲からない確率の方がとても高いのです。
fx初心者が陥りがちな落とし穴があります。
fxは簡単に始められるため、知識が不十分なままで始めてしまう人が後を絶たないのです。
インターネットや雑誌を見ても、fxは儲かると煽る文章が躍っています。
不十分な知識のままfxの取引を行い、気が付けば大きな損失が確定してしまいます。
fxは通常の投資とはまた違った投資であることを覚えておきましょう。
世界中の為替取引が反映され、24時間稼働しているマーケットです。
寝ている間もマーケットは動いています。
世界中で起こったあらゆる動きがすぐに取引に反映されるため、個人では対応できないものなのです。
fxで勝てるようになるためには、知識と経験と自制心を手に入れることが大切です。
そのうえで、勝つパターンを見つけるのです。
しかし、fxで勝つパターンは教えてもらうものではなく自分で作り上げるしかありません。
判断ミスが儲からない原因になる
為替は常に変動しています。
fxの場合は24時間ですから、プラスとマイナスが常に動いています。
常に変動するトレンドは、人の判断を惑わせます。
これが、fxが儲からないといわれる一因ともいえます。
fxでは損切するタイミングも重要ですが、損切したあとに値が上昇していたという苦い経験がある人もいると思います。
その経験が、判断を鈍らせるのです。
「もしかしたらこのあと持ち直すかも」「損切しなくてもプラスに転じるかも」という意識が常に頭をよぎります。
その判断の過ちによって、損切のタイミングを逃し、損失を大きくしてしまう結果につながります。
重要な判断をするときは、過去の経験にとらわれてはいけません。
過去の判断は過去のことです。
今、動いているトレンドを前にして、冷静な判断ができなければfxで勝ち抜くことはできないと考えましょう。
fxでスワップポイントを狙うのも手段のひとつ
fxで儲けを出すためには、トレードをしなければならないわけではありません。
スワップポイントに焦点を当てて、fxをやっている人もいます。
スワップポイントは、fxで得られる利益のひとつです。
2つの通貨の金利差額によって利益を得ることになります。
通貨は国によって違いますよね。
金利もその国によって違いがあります。
日本の金利は世界から見ても低いため、金利の高い通貨を買うとその差額分の利益が発生します。
反対に、金利の高い通貨を売った場合や日本より金利の低い通貨を買った場合は支払いが発生します。
このように2通貨間の金利差をスワップポイントといい、低金利の通貨を売って高金利の通貨を買い、さらにそのポジションを維持すると、維持した金額と期間の分のスワップポイントが手に入ります。
ポジションを保持するとなると、為替変動による損益も発生しますので、安定した通貨を選ぶのがおすすめです。
高金利で安定している通貨として人気なのは、「NZドル」「アメリカドル」「オーストラリアドル」などです。
「NZドル」「アメリカドル」は金利が1.75%程度、「オーストラリアドル」は1.5%程度です。
日本の金利が0.1%ですから、金利に大きな差があることがわかりますね。
fxでスワップポイントを狙うのであれば、まったく儲からないということは少ないと思います。
スワップは会社ごとに違いがありますので、fx口座を開設するのであればスワップを推している会社を選ぶと良いでしょう。
fxの自動売買だったら初心者でも儲かる?
初心者でもfxを始めやすくなったのには、自動売買のシステムの存在があるからではないでしょうか。
自動売買は、システムトレードとも呼ばれます。
トレーダーが作った自動売買プログラムを選ぶと、売買取引はすべてコンピューターが行ってくれます。
もちろん、すべてやってほしくないという場合は一部だけやってもらうプログラムもあります。
注文から決済までを行うシステムもありますし、注文のタイミングを通知してもらい取引は自分で行うということも出来ます。
自分ですべてのトレードを行おうと思うと、注文や決済も自分で行わなければなりませんし、取引の分析や経験値なども必要です。
それがあっても儲からないこともあるのですから、fx取引は難しいものです。
自動売買システムは、fxの経験値が少なくても、初心者でも取引を行うことができますし、利益を得られる可能性もあります。
しかし長い目で見ると、自動売買システムにばかり依存しているのは良いことではないかもしれません。
fx取引での経験値を積むことができないからです。
取引では、重要な判断を求められることがあります。
システムに任せていれば、感情に流されることはないかも知れませんが、臨機応変な対応もできません。
取引や相場には、さまざまなパターンが存在します。
その中で揉まれて、さまざまなことを経験して自分が成長していくことも、fxで勝つためには必要なことなのかもしれません。
fxは儲からないかもしれないけど儲かる可能性もある
これまでのことをまとめると、もしかしたら、fxでは儲からないかもしれません。
しかし、日本は今超低金利の状態が続いています。
fxが儲からないというお話ばかりしましたが、fxで儲かっている人がいることも事実です。
勝てるようになれば、銀行預金や債券投資、投資信託よりもかなり利益率は高いのです。
fxで大切なのは博打を打たないことです。
イチかバチかで賭けるには、失うものが大きすぎます。
中長期的な目で、年間の利益をプラスにすることをまずは目標にしましょう。
fxに夢を抱いてはいけません。
ときおり、fxで億万長者になった人が現れますが、自分もなれるかもと思うのは危険です。
そのような人は宝くじが当たったのと同じで、運が良かったのです。
この記事でお伝えしてきたfxで儲けを出すことの難しさがわかれば、無謀なチャレンジはできませんよね。
fxは夢があるが夢ばかりを追い求めない
今回の記事は脅すような内容だったかもしれませんが、実際fxで儲けを出せるようになれば、人生に余裕ができます。
会社員でも、給料のほかに収入があれば生活が楽になりますよね。
子どもがいれば、学費にも余裕ができますし、資産として残すこともできます。
資産があるということは、人生にゆとりができるということです。
そういった意味でfxには夢がありますが、夢ばかり追うのはおすすめしません。
堅実な資産運用を心がけるようにしましょう。