貯金の残高が増えていくのを見るのが、楽しいと思うあなた!
そんなあなたは、節約に向いているに違いありません。
20代半ばを超え、親から独立し、一人暮らしを始めたあなた。
実は、一人暮らしを始めた今が、節約に一番適した時期なのです。
今が節約パラダイスという、そんなol一人暮らしのあなたに、楽しく貯金ができる、おすすめ節約術を伝授したいと思います。
なぜ今節約適齢期なのか、20代olの収入の実態
結婚して家庭を持つと、単純にお金が掛かります。
広い居住スペースと、中身の詰まった大きな冷蔵庫が、選択の余地なく必要になるのです。
そして、価値観の違う夫の存在が、ひょっとすると一番の節約の壁になるかもしれません。
パチンコが趣味だとか、肉は高級品しかダメだとか言い始めようものなら、家計は破綻への道をまっしぐらです。
その点、一人暮らしは、誰の価値観も気にする必要がありません。
自分にとって快適な生活であれば、何にお金を使おうが、どこを節約しようが、いくら貯金をしようが自由です。
つまり、一人暮らしは節約パラダイスなのです。
さっそく、節約適齢期のolであるあなたの、一人暮らしの家計簿を見ていくとしましょう。
ある転職サイトのアンケートによると、20代olの平均手取り月収は、15万円~20万円が全体の50%以上を占めています。
ここでは、
・勤続5年
・手取り月収20万円
・賞与年間手取り60万(約3ヶ月分)
・20代後半の一人暮らしを始めるol
を、モデルケースにしてみようと思います。
まず、一人暮らしで一番大きな出費と言えば、賃貸の住居費ですね。
大手住宅関連サイトによると、地域差はあるものの、一人暮らしの家賃の平均は6.5万円ということです。
一般に、家賃は給料の1/3以下を目安にすると良いと言いますが、ギリギリ1/3に収まっていますね。
まずまず、というところでしょうか。
では、具体的にどんな物件を選ぶのが良いのでしょうか。
olの一人暮らし。住居費をお得に節約するために
例えば、家賃を6.5万円に固定するとなると、新築物件を選ぶと、最新の設備が備わっている代わりに、手狭だったりします。
逆に築何十年という物件は、広い代わりに設備面が使いにくかったりと、なにかしら妥協が必要になってきます。
もし、入居したものの、気に入らないから引っ越しするとなると、仲介手数料や引っ越し代、キープのための空家賃などが掛かります。
これでは、せっかくの貯金が飛んでいってしまいます。
そうならないために、ただ安いだけで物件を選ぶのではなく、長く住みたいと思える、そこそこの物件を選ぶ方が得策ではないでしょうか。
そこでおススメなのが、ここ数年増加している、olにも人気のリノベーション物件、略してリノベ物件です。
リノベーションとは、中古物件の内装などを新しくして設備を入れ替え、デザイン性を付加するなどして再生した住宅のことです。
家賃相場は、築年数や広さが同じ中古物件と比べると、5,000円~10,000円ほど高めに設定されています。
ただ、新築と比べると家賃も安く、室内もきれいで、オシャレな物件が見つかるはずです。
ちなみに、ある賃貸サイトで大阪市北区のリノベ物件、共益費込み6万円・1DK35平米を検索してみたところ、9件ほどヒットしました。
うまくいけば、家賃65,000円をもっと節約できそうですね。
ここでは、ひとまず、5,000円節約して、60,000円の1DKリノベ賃貸を借りておくことにしましょう。
olの節約貯金生活のポイントその①
財務省の調査によると、35歳以下の一人暮らしの女性の生活費合計は、家賃以外で約12.5万円になるそうです。
内訳は概算で、
食費 3.5万円
光熱費 8,500円
通信費 6,500円
服飾費 1.2万円
趣味 2.1万円
交際費 1万円
雑費 3.2万円
程度です。
データだけを見ると、家賃と合わせて合計18.5万円なので、お給料で普通に生活することはできそうです。
手取り20万円のolのあなたなら、月に1.5万円ほどの貯金ができそうですね。
しかし、せっかくですので、もう少し節約できるところがないか、見てみましょう。
上記のデータですが、光熱費・通信費・服飾費・交際費などは、妥当なラインではないかと思われます。
もちろん、スマホを格安のものに変更したり、冷暖房の温度設定を調節したりすると、もっと削れるところがあるかもしれません。
しかし、一番のチェックポイントは食費です。
食費は、外食を控えて自炊するだけで、かなりの節約ができます。
外食産業は、原価3割以下が基本なので、外食は自炊の3倍以上のお金が掛かると考えてください。
1食3,000円の外食を、月1回減らせば、約2,000円の節約になります。
他にも、買い物をするスーパーを激安スーパーに変えたり、買い物前にスマホでチラシを検索して買い物をするだけでも、軽く1割くらいの節約になります。
外食1回、食材1割の節約と考えて、5,000円ほどは無理なく減らせます。
olの節約貯金生活のポイントその②
節約して貯金するうえで、他に気になったのは、趣味の2.1万円と雑費3.2万円です。
これは、結構な金額ではないでしょうか。
趣味は、なんとなくわかります。
習い事でもしているか、夏は海、冬は山とアウトドアなどに月2回ほど行けば、掛かるでしょう。
好きなことで節約するのは苦痛をともなうので、ある程度仕方ないかなと思います。
問題は、雑費です。
雑費の中には、日用品や美容代などが含まれているのではないかと思います。
日用品は、ティッシュ・トイレットペーパー・洗剤・シャンプーなどですが、一人暮らしの場合、月に5,000円も掛かりません。
美容代は、化粧品や美容室代などです。
これは人によって、大きく金額が変わってきます。
しかし、一般的な美容室だと8,000円ほど、化粧品など毎月買うのは5,000円くらいのものです。
他に考えられるのは、嗜好品でしょうか。
それと、病院代くらいかと思いますが、毎月行くとは考えにくいですね。
節約を考えているolとしては、日用品・美容院・化粧品で、雑費合計約2万円とすれば、1.2万円の大きな節約になりますね。
olの節約貯金生活。果たして貯金はいくらに?
ここまでの節約の結果を、簡単に計算してみましょう。
家賃 6万円
食費 3万円
光熱費 8,500円
通信費 6,500円
服飾 1.2万円
趣味 2.1万円
交際費 1万円
雑費 2万円
合計で16.8万円になりました。
もともと1.5万円の貯金予定が、倍の3.2万円にできました。
ちなみに、3.2万円×12ヶ月で38.4万円にもなります。
ボーナス60万円を全て貯金に充てるとしたら、手取り月20万円でも、年間約100万円の貯金ができるということがわかりました。
これは凄いことですね。
経験上、100万円は貯まりそうで、なかなか貯まらない、ひとつの壁みたいな金額です。
1年頑張ったら、100万円突破の喜びとともに、次の目標への意欲が湧いてきます。
最初はお金を貯めて、何をするという目標がなかったかもしれませんが、2年3年と積み重ねていく間に、やりたいことや将来の夢が出てくるかもしれません。
そのときに、ゼロから資金を準備するか、すでにある貯金で行動するかで、やりたいことを実現できる確率が変わってくると思います。
もちろん、貯金のための貯金でも、全然良いと思います。
通帳を見ながら、ニヤニヤするのも良いでしょう。
それも、一人暮らしのolの特権です。
自分の基準で無理なく節約することが長続きの秘訣
20代のolではないけれど、恥ずかしながら私も、スーパーの使い分けを実践しています。
肉魚などの生鮮食品は行きつけのスーパー。
調味料や加工品、飲み物などは激安スーパーと、使い分けるだけでも、食費が15%ほど節約できました。
かしこく節約したご褒美に、たまに大好きなスイーツを買ってみたりもしています。
節約を楽しむポイントは、10を0にするのではなく、10を8や10を5などと、楽しむ余裕を残しておくことだと思うのです。
今回は、節約というほどの節約はせずに、シミュレーションしました。
しかし、それでも100万円が貯まるということがわかったと思います。
自分の収入に合わせて、それぞれの節約貯金生活を計画してみましょう。
そして、まとまったお金とともに、ぜひ達成感を手に入れてください。
目標を達成するごとに、自分に小さなご褒美をあげるのも良いでしょう。
楽しむこと、それが長続きの秘訣です。
少しゆるめの節約が将来の夢につながる
節約は、難しいものではありません。
少しのこだわりの積み重ねです。
ゆるめの設定で構いません。
しかし、それによって生まれる貯金は夢をかなえたり、人生をシフトする際に、選択の自由を得るための大切なツールになると思うのです。
そう思えば、節約もより楽しくできるのではないでしょうか。