「為替」という言葉、どなたも聞いたことがあるでしょう。
しかし、実際にどのような意味かご存知ですか?
ここでは、為替とは何か詳しく解説していきます。
最近では、幼いころから「お金」に関して学ばせた方がいいということもよく聞かれますから、子供にもわかりやすいようにご説明してきますね。
また、為替に関する投資についても併せてご紹介していきます。
そもそも為替とは?子供にもわかりやすく解説
「為替」という言葉はどなたも聞いたことがあると思いますが、詳しくその意味を理解しているという方はもしかしたら少数かもしれませんね。
そこで、為替とは何かということを、難しくないよう子供にもわかりやすく解説していきます。
為替という言葉自体は、かなり昔から存在したと言われています。
為替は、簡単に言うならば「現金の直接的なやり取りなく支払いや受け取りをすること」なのです。
その昔、何かの商品を購入して代金を支払う際、支払先が遠方だと現金を運んでいる最中に窃盗などにあう危険性があったため、現金の代わりに「為替」を発行したと言われています。
為替を受け取った人は、それを為替の両替商に持参して現金に換金してもらうという流れです。
これを現在に置き換えると、買い物の支払いなどで行う銀行振り込みや電気代などの引き落としも為替取引の一つということになります。
このように、自国内で取引される為替のことを「内国為替」と呼びます。
もしかしたら、為替とはドルやユーロなどの外国のお金を換金することと思われていた方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
それでは次に、自国以外での為替取引について解説していきましょう。
子供にも簡単に教えられる!!外国為替とは?
自国内で取引される内国為替とは別に、ドルやユーロなどの違う通貨のやり取りのことを「外国為替」と呼びます。
海外商品の輸出入や外国証券への投資などの大体の取引は、外国為替を使ってお金を支払ったり換金したりしているのです。
内国為替と外国為替の異なる点は、「通貨の交換」があるという点です。
例えば、日本企業の商品をアメリカで売った場合、その代金はドルで受け取ることになります。
しかし、ドルのままでは日本国内で使うことができないので、ドルを円に換える必要がありますよね。
ドルを円に換えるということは、円を持っている人にそのドルを買ってもらうということになります。
ただし、そのドルと円の売買の時、お互いが価格に納得したうえで取引をする必要が出てきます。
ここでの需給のバランスにより、ドルと円を交換する際のレートが決まってくるのです。
そのレートがよく聞く「為替レート」ですね。
商品の輸出入のみならず、為替の動きで利益を得ようとする投資家も通貨を売買するので、為替レートは日々刻々と変わっています。
ここでしっかりと読んでいただけると、子供にもわかりやすく説明できるような気がしませんか?
もしも、子供にはお金に関してしっかり知識を入れてほしいということであれば、ぜひこのことを説明してあげてみてくださいね。
為替とは何かわかったところで!資産運用をしてみよう①
ここまで、為替とは何かということについて主にお話ししてきましたが、ここからは為替差益を狙っての資産運用について解説していきましょう。
為替差益を目的として資産を運用するには、外貨預金、外貨MMF、外国債券、外国株式など、さまざまなものがあります。
子供にもわかりやすく、一つずつ簡単にご説明します。
■外貨預金
言葉通り、外貨で預金をすることです。
日本の預金とほとんど変わらないので、外貨投資で最もわかりやすいものですね。
金利は、その国の金利水準を元にされており、基本的に日本の預金より金利が高いことが多いです。
■外貨MMF
投資信託の一つです。
投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金でいろいろな商品を買付し運用しているもののことを言います。
ただし、外貨MMFは短期的な外国債券を中心に投資されているので、預金以外の他の金融商品より安全性は高いです。
さらに、外貨預金よりも金利が高いことが一般的です。
為替とは何かわかったところで!資産運用をしてみよう②
■外国債券
海外の国や企業が発行しているものです。
満期まで保有すると、決まった利息に加え額面金額を受け取ることができます。
利息の高低差は、債券発行元の信用度具合によって決定されます。
■外国株式
外国の企業が発行している株式のことです。
日本株と同様、株価の値動きによって損益が出ます。
企業の情報を得ることが困難なため、外貨商品への投資初心者は避けた方が無難です。
以上の4種類の金融商品について簡単にご説明しましたが、どの商品にも為替レートが影響してきます。
外貨商品は金利が高いものが多いですが、為替によって損失を多く出してしまうことも十分に考えられるのです。
基本的な外貨商品について簡単にご説明しましたが、子供にもわかりやすく説明できそうでしょうか?
これらの商品は、それぞれ特徴が異なります。
外貨商品に投資する際は、為替とは何かわかったとしても、それぞれの商品のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで行うようにしてくださいね。
子供も納得!為替が変動する理由をさらに深掘り①
為替が変動する理由として、お互いの通貨の需給のバランスであると解説しました。
その為替の需給のバランスについてもう少し詳しくご説明しましょう。
■金利差
各国で経済事情は異なるので、金利情勢ももちろん異なります。
例えば、日本が発行している10年国債の現在の金利は0.1%、アメリカが発行している10年国債の金利が2.88%となっています。
子供でもわかりますが、これを見ると誰もがアメリカ国債の方を買いたくなりますよね。
そうなると、アメリカドルの需要が高まるということを示すので、ドルが多く買われることになります。
このように、金利差があるとより高い金利の方にお金が流れる形になるので、この場合はドル高円安となるのです。
■経済指標
経済指標とは、その国の経済に関連する統計のことを言います。
中でも、経済指標の一つである雇用統計に関して最近アメリカが注目されています。
例えば、アメリカの雇用状況が好転すると、結果としてアメリカの経済状況がよくなると考えられます。
雇用統計の結果が予想に反して大幅に上回ると、アメリカドルが買われる形になるのです。
そうなると、アメリカドルの需要が高まるということなので、ドル高円安になるということになります。
為替とは何かを考えると、非常にさまざまなことが関連していると言えますね。
子供も納得!為替が変動する理由をさらに深掘り②
為替が変動するには、さらに理由があります。
■市場への介入
各国の政府や中央銀行(日本であれば日本銀行)が、為替相場が不安定なときに自国の通貨をその時の状況に応じて売ったり買ったりすることです。
例として、円があまりにも高くなっている時は、円を売って外国の通貨を買い、円を安くしようとします。
そのことで、為替市場に大きな影響を与え、相場は大きく動きます。
政府や中央銀行が市場介入し為替を安定させようとすることだけではなく、戦争が起こることによっても為替相場は大きく変動することがあります。
それは、もしも戦争が起こるとその後その国に何があるかわからないので、その国の通貨はたくさん売られてしまう可能性があるためです。
そうなると、為替相場が大きく変動するだけではなく、その国の国債の信用度も下がることになりかねません。
このように、為替とはさまざまな要因や目的などによって日々変動するものと言えますね。
難しい内容ではあるので子供に説明するとなるとわかりやすく?み砕いて話す必要がありますが、大切な話でもありますから根気よく説明してあげてみてくださいね。
外国為替を理解しよう
「為替」と聞くと、何となくわかっていたつもりでも、実は詳しいことまで知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
ご自分で為替に関してしっかり理解していただくと、子供にもわかりやすく説明できることと思います。
為替について理解できたら、為替で資産運用してみることもおすすめですよ。
投資をされる際は、為替変動リスクについてしっかり理解したうえで行ってくださいね。