床のワックスがけの正しい頻度をご存知ですか?
床材にはいろいろな種類があり、適したワックスも床に応じて違ってきます。
そして、床にワックスがけをする必要性をご存知でない方も多いかと思いますので、詳しくご紹介させていただきます。
床のワックスがけの必要性と頻度
床といっても床材は沢山あります。
代表的なものは、無垢フローリング、複合フローリング、カーペット、コルク、クッションフロアなどが良く聞かれる床材です。
今では汚れに強いフローリングやワックスがけ不要のフローリングも製造されており、随分、手入れが簡単になってきています。
ワックスがけの必要性がなくなってきているので、正しいワックスがけのやり方を知らない人も増えてきているもの事実です。
そして、知っておいて欲しいのは、ワックスがけの必要性です。
ワックスを決められた時期にかけている方も多いと思いますが、ワックスの必要性を理解すると、少し準備や日頃の床に対する扱い方が変わってくると思います。
床にワックスをかけるということは、ただ床を綺麗に見せるということだけではなく、床を保護するということにもなります。
床材がむき出しの状態や、初めに施されているワックスのコーティングが剥がれている状態のままでは傷や汚れも、そのままダイレクトに床材を傷つけてしまいます。
ですが、ワックスをかけていると、床材の表面をコーティングしてくれている状態になるので、傷や汚れも付きにくく、汚れがついても、床材に染み込むことはないので、落としやすくなるのです。
掃除の度に、ワックスをかける必要はありませんが、生活していく中で、徐々にワックスがすり減ってしまいます。
すり減ってしまうと、また汚れや傷が付きやすくなってしまうので、定期的な頻度でのワックスがけが必要になってくるのです。
床のワックスがけに必要なものとワックスがけのやり方
次に床のワックスがけに必要なものをご紹介します。
・床に合わせたフローリングワックス
・ワックスを入れるトレイ
・ワックス用のモップ、専用ワイパー、使い捨てシート
など。
ワックスは、ホームセンターやインターネットでも購入することができますが、どのワックスを使えば良いのか、疑問に思う人も多いはずです。
その場合は、家を建てた工務店やメーカーに、自分の家に床に合うワックスを聞いてみてください。
私の場合は、無垢フローリングでクリア塗装の床材だったので、同じクリア塗装時に使用されたワックスを聞き、ワックスがけをしています。
気にしないという方は、一般的に売られているもので良いかと思いますが、床材のところだけは、必ずチェックするようにしてください。
あと、ワックスを入れるトレイやモップなども、ワックスを塗布するときに必要なものも、ホームセンターなどで購入出来ます。
思ったより種類が多く、迷ったときは店員さんに、今の床の状態を伝えて、一緒に選んでみてください。
では、次に一般的なワックスがけのやり方についてご紹介します。
まず、ワックスがけをする前に、しっかり掃除をし、ゴミを取り除いておくことが大切です。
いつもより念入りに掃除をしてください。
なぜなら、ゴミが残ったまま、ワックスをかけてしまうと、床とワックスの間にゴミを挟んでしまうことになるので、当分はゴミを取ることができなくなります。
黒ずみやシミなども、専用洗剤で取り除いておくとベストですが、専用洗剤を残しておくと、ワックスをかけたときに、うまくワックスがかけれないということもありますので、しっかりと専用洗剤も拭き取っておきましょう。
掃除を終えたら、ワックスがけに入ります。
床材に合わせたワックスでかけていきますが、家庭用としては樹脂系のワックスを使うことが多いと思います。
今はスプレータイプやシートにワックスが染み込ましているタイプもありますが、念入りにしたい場合は、液体タイプのワックスをおすすめします。
ここからの手順としては、
1.ワックスをトレイに出す
2.モップなどにワックスを染み込ます
3.部屋の奥側から出入り口に向かって後ろ向きでワックスをかけていく
4.ごしごしと擦らず、薄く優しく乗せるようにかけていく
という流れになります。
一気に塗ろうとするとムラの原因になりますので、塗る場所を区切り、少しずつ進めていくと良いです。
塗り終わったら、しっかりと乾燥させましょう。
常に薄く塗ることを忘れないでくださいね。
上記の作業を、ワックスがけの正しい頻度ごとにしていくことになります。
床が無垢フローリングの場合の頻度
では、まず無垢フローリングの場合から、お話しさせていただきます。
無垢フローリングとは、天然木の一枚板を使用しているフローリングのことです。
冬は暖かくて夏は涼しく、肌触りが良いのが特徴になります。
無垢フローリングの場合は、ウレタン塗装、自然塗装、無塗装という3つの状態の床材になります。
それぞれ、ワックスがけの対応は違いますので、ご紹介していきますね。
まず、ウレタン塗装の床材ですがこの場合はワックスをかける必要はありません。
もし、艶を出したいなどの理由でワックスをかけたい場合は、無垢に塗装出来るワックスかを確認し、ワックスメーカーに問い合わせることをお勧めします。
次に、自然塗装の場合です。
自然塗装の場合は、必ず塗装されたオイルやワックスと同メーカーを使用してください。
もし、似たものがない場合は、代替品を聞いてください。
無塗装というものは、あまり使われていないかもしれませんが、無塗装のものに市販のワックスを塗布すると、床が水分を吸って、余計に表面がざらついてしまうことがあります。
どうしても無塗装にワックスをかけたい場合は、少し高価になりますが、自然塗料のオスモやリボスでの塗布をお勧めします。
ワックスがけの頻度になりますが、無垢の床の場合は、
・キッチンや水回りは1年に1回
・それ以外の場所は2年に1回
が目安になります。
基本的に水を垂らして、撥水性がなくなっていたらワックスがけをするという感じで良いでしょう。
床が複合フローリングの場合の頻度
次に、複合フローリングについてお話しします。
複合フローリングとは、複数の板を貼り合わせてできた合板の上に、表面材を張り付けた床材です。
複合フローリングは一番広く使われていて、最も身近な床材です。
傷が付きにくく、手入れも簡単で、模様やカラーも沢山あります。
防水性も高く、無垢材よりも安価です。
無垢材でない場合、フローリングの床のワックスがけの頻度は、基本的に年に2、3回が目安となっています。
つまり、半年に1回か、または4ヶ月に1回ということになります。
近年ではワックスがけが必要ないフローリングもありますので、確認するようにしてください。
無垢材に比べると、お手入れもワックスがけも、比較的簡単にできると思います。
床がクッションフロアの場合、ワックスがけは必要なのか
クッションフロアというのは、キッチンや洗面室やトイレの床に良く使われている床材のことです。
クッションフロアは耐水性が高く、水回りに良く使われています。
ビニール製で安価です。
そして、木目調や大理石調など、デザインが沢山あるので、最近ではリビングにも使用されることが増えてきています。
ただし、経年劣化をしやすいため、定期的な張替えが必要になってきます。
クッションフロアの床に、ワックスをかけても問題はありません。
ワックスをかけることで、表面に保護膜もできるので、清潔を保つことができます。
ですが、フローリング専用というワックスは使用しないでくださいね。
逆に、使えるワックスの例として、
「リンレイオール」
というワックスが使用できます。
ホームセンターなどで購入することができます。
ワックスがけの頻度としては、ワックスが剥がれてきたなと思った頃に、一度以前塗ったワックスを除去してから、再度、ワックスを塗るようにしてください。
ワックスがけって自分でできるもの?できない場合の対処法
ワックスがけというのは地道な作業ですが、自分でやろうと思えば、できることです。
ですが、家の大きさや、現在に床材、時間などの都合で、難しい場合もあるかと思います。
自分一人で床にワックスがけをしようとすると、思っていた以上の時間を使うことになります。
なかなか、ワックスがけの頻度を守ることも難しいことになるかもしれません。
自分で作業するのが難しい場合は、無理をせず専門業者に頼んでみてください。
やはり、専門業者はプロですので、仕上がりも満足できると思います。
近くに専門業者らしき会社が見当たらない場合は、リフォーム業者でも対応してくれるところがあると思いますので、問い合わせをしてみることをおすすめします。
ワックスがけをする前にしっかり事前に調べましょう
床材別にワックスがけの頻度をご紹介させていただきました。
床と言っても、種類や状況が違うので、事前の下調べは大切です。
自分の家に合ったワックスを探して、頻度に応じてワックスがけをしてみてください。
いつまでも綺麗な床を維持したいなら、ワックスがけは必要なものになってきます。