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町家をリノベーションして暮らしたい!その費用とは?

2021.3.29

町家とは、京町家に代表されるような昔ながらの建物です。

日本の良さを持った町家を買い取り、「リノベーションの費用を掛けてでも住みたい」という方も増えているようです。

町家の魅力とは何なのか、そこで暮らすことのメリットデメリットを見ていきましょう。

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町家をリノベーションして住む

町家は、「まちや」「ちょうか」などと呼ばれ、店舗と住居が併設している町人の住まいのことを言います。

その特徴は、通りに面して均等に並んで建っていることでしょう。

これまで、借家としての町家はマンション事業用地として、取り壊す対象として見られていました。

ところが、現在では町家を積極的に残すオーナーが多くなってきているのです。

それは、町家で収益をあげることができるようになったことが大きく影響しています。

夏は暑くて、冬は寒い町家は、賃貸に出しても借り手はそれほどいませんでした。

しかし、京町家をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設がオープンすると、「日本スタイルの宿」として、観光客の間で人気が高まっていったのです。

また、観光客用の宿泊施設だけでなく、町家の良さを残すリノベーションをしたカフェや雑貨屋などの店舗、若者向けの賃貸物件としての町家も増えてきています。

費用を掛けてリノベーションしても借り手がつくようになり、町家を持つオーナーたちの考えも潰すから残す方向へ変わってきたのです。

自分で町家をリノベーションするのは、費用も掛かりますし、大変です。

しかし、すでにリノベーションが済んでいる物件であれば、快適に暮らすことができる、というわけです。

「リノベーション」と「リフォーム」の違いと費用について

町家ブームは「リノベーション」が大きなカギになっています。

この「リノベーション」ですが、同じように使われている「リフォーム」とは何が違うのでしょうか。

よく耳にする「リノベーション」と「リフォーム」ですが、どちらも国で定められた明確な定義はありません。

現在は、メディアやそれぞれの会社が、独自の解釈で使い分けています。

したがって、どちらで表現しても間違いではありませんが、建物に手を加えるときの意図、目的などによって使い分けられているようです。

「一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会」では、次のように定義しています。

【元に戻す:リフォーム】

時間が経って古くなり、汚れてしまった内装を、元の状態に近づけるための改修のことリフォームと言います。

汚れている壁紙を貼り替える、古くなったシンクを取り換えるなど、部分的や表層的な改修工事を行い、原状回復します。

【作り変える:リノベーション】

新しく住む人の暮らしに合わせて、間取りや内装をはじめから考え直す改修がリノベーションです。

リフォームと大きく違うのは、表面的な原状回復をするのではなく、家の機能を見直し、「新しい価値を生み出す」改修だということです。

そのため、リノベーションはリフォームに比べ、多くの費用が掛かります。

町家の価値を高めるリノベーションは通常より費用が掛かる!?

前述したように、すでにリノベーションされている賃貸物件に住むのも良いのですが、最近では町家を買って自分でリノベーションする方も増えています。

日本の情緒ある佇まいや木のぬくもりを感じることができる、町家の魅力を最大限に活かしたリノベーションにはどのくらいの費用が掛かるのでしょうか。

一般的なリノベーションに掛かる費用を見ていきましょう。

【主なリノベーション費用】

・職人の工賃
・使用する資材や設備の費用
・現場監督やデザインにかかる費用
・その他の経費

リノベーション工事は、解体、電気設備、配管など多岐にわたり、各工程ごとに専門の職人が必要になり、その工事の規模や技術によっても費用は大きく変わってきます。

そして、特に町家のリノベーションには、知識と経験を持った職人の技が必要になるのです。

例えば、古い柱を活かす「根継ぎ」という技術を使えば、材料費も大がかりな工事も必要ないですが、柱そのものを替えようとする職人もいるそうです。

そうなると費用は、3~4倍も多く掛かってしまいます。

正しい知識と確かな技術を持った職人の手に掛かれば、「修復するより新築した方が安い」などという、誤解を生むこともないでしょう。

町家には商いと暮らしを両立させる知恵や、町の行事への対応、狭くても生活に自然を取込むなど、さまざまな工夫がたくさんあります。

それを活かしながら、適正な費用で今の生活に対応できるリノベーションができる職人を探すことが大切です。

町家をリノベーション!費用はどこに掛ける?

町家は、「うなぎの寝床」と言われるように、間口が狭く、奥行が長くなっています。

町家の特徴を活かしたリノベーションは、外観はもともとの町家の雰囲気を残し、室内は住む方のライフスタイルに合わせつつ、町家の良さを取り入れる形になります。

日本人の生活で一番変わったのは、キッチンや浴室などの水回りではないでしょうか。

そのキッチンや水回りを新しく作り替え、間仕切りされていた部屋をつなげて広さを確保するなど、限られたスペースのなかでも、充実した設備を整えることができます。

場合によっては、収納や駐車場なども作れます。

また、冬の寒さが厳しい京都では、床暖房や薪ストーブが人気です。

このように見てみると、快適な生活を送るには、水廻りの設備と寒さ対策が重要となります。

リノベーション費用を掛けるとしたら、昔の生活と大きく違う、水回りと寒さ対策でしょう。

また、京町家の特長のひとつである「坪庭」は、潰さずに残しておきたいですね。

町家をリノベーションして暮らすメリットとは?

費用を掛けてリノベーションするほどの魅力を持つ町家ですが、そこでを暮らすメリットを見てみましょう。

【季節が感じられる】

前述した、京町家独特の「坪庭」は、光と風の通り道であり、家のなかから四季を感じることができます。

夏は涼を感じ、虫の音や雨風の音を感じて、暑さや寒さを実感しながら日々を送れます。

また、昔ながらの伝統建築物ですから、柱の木材、土壁、畳の井草など、自然素材が多く使われているので、建物そのものが呼吸しているかのように、気候に応じて熱や湿気を自然に調節してくれます。

【自由な間取り】

奥に長い京町家は、襖で仕切られていますが、とても機能性に優れています。

町家の造りは、通りに面した部屋は店や商談のスペース、次は家族だんらんの場となる居間やキッチン、と奥へ入るほどプライベートな意味合いが強くなっていきます。

そして、使い方によって、襖や建具で部屋を仕切ったり、反対に建具を外して広く使ったり、と自由に間取りが変えられます。

【時代が育む美しさ】

京町家は、新しいものでも築70年ほど経っているので、柱や梁、建具など、古いものならではの美しさがあります。

古い柱や床などの古いキズ、使い込まれた味わい、経年による色の変化など、時代が育んできた美しさこそ、町家の魅力です。

そして、建築基準法制定以前に建てられた町家のような建物は、取り壊してしまうと、同じ工法で建てることはできません。

それは、今の建築基準法では、町家の工法は許可されないからです。

長い間、継承されてきた歴史的な文化と共に暮らせる、それが町家の良さです。

町家をリノベーションして暮らすデメリットとは?

最後に町家をリノベーションして暮らすデメリットもご紹介しておきます。

多くの費用を掛けるリノベーションですから、デメリットも把握しておきましょう。

先程もお話ししましたが、町家は建築基準法制定以前に建てられているので、耐震性、気密性、断熱性、防音性が充分ではありません。

また、古い建物なので、ねずみや虫などの住みかになっている場合が多いので注意してください。

したがって、リノベーションをするときには、このことを補うようにすると良いでしょう。

町家は、築年月が不詳の場合が多く、再建築ができない、または路地奥の立地など条件が良くありません。

そのことは、大きなデメリットと言えるので、リノベーションで費用を掛ける前に、よく把握しておきましょう。

こういった建物のことは自分が把握していれば良いですが、町家に住むことで問題となるのが「ご近所づきあい」です。

人づきあいが得意な方は、あまり気にならないかもしれませんが、苦手な方には町家暮らしはハードルが高いかもしれません。

町家は、通りを挟んだ「両側町」として機能してきました。

コミュニティもしっかりしていますし、町のお祭りなどの行事や町内会への参加など、ご近所の付き合いが今でも盛んに行われているので、そのことも頭のなかに入れておきましょう。

町家のリノベーション費用は計れない

町家のリノベーションについて見てきましたが、費用については立地条件や工事規模によって大きく変わってくるので一概には言えません。

耐震性や断熱性をどこまで補うのか、水回りなどをどこまで設備を整えるのか、それによっても違ってきます。

大事なのは、町家をリノベーションする技術と知識を持った職人に依頼することです。

余計な費用を掛けないためにも、職人選びは慎重に行ってください。

 - リフォーム・リノベーション, 建物