戸建て家づくりで失敗しないために!後悔ランキングから学ぶ

多くの家庭では、将来的に戸建てのマイホームを持つことは大きな夢なのではないでしょうか。

しかし、念願の戸建てを手にすることができても、特に注文住宅の場合、実際に住んでみたら後悔だらけの住みにくい家になってしまうケースも少なくありません。

そこで、この記事では、戸建ての注文住宅における後悔ランキングをご紹介しながら、それをヒントに快適な暮らしができる家づくりについて見ていきます。

後悔をしない戸建ての注文住宅!一生に一度の大きな買い物

戸建ての注文住宅のプランニングでは、自分たちの自由に設計できることが何よりのメリットと言えます。

外観のデザインや内装の色、間取りなど、イメージを膨らませながら計画する家づくりは、わくわくしてしまうものです。

しかし、家事動線や生活動線を考えず、おしゃれな流行りのデザインばかりを重視してしまったばかりに、実際に住み始めてみたら「後悔先に立たず」で残念なマイホームになってしまうこともあります。

戸建ての注文住宅は、一生に一度の大きな買い物で、やり直しはできません。

そのため、自分たちの暮らしをしっかりとイメージしながら、慎重に家づくりをしていく必要があります。

では、戸建ての注文住宅において、多くの方が後悔していることとは何でしょうか。

次項から、注文住宅の後悔ランキングを見ていき、それを踏まえて家づくりのポイントについてご説明していきましょう。

戸建ての家づくりの後悔ランキング!コンセントの不足と配置の悪さ

では早速、戸建ての注文住宅の後悔ランキングを見ていきましょう。

よくある後悔・失敗談として挙げられるのが「コンセントの不足と配置の悪さ」です。

注文住宅では、コンセントの数や配置は自由に決めることができますが、以下のことを考慮しなかったために、実用性に欠ける不便な家になってしまうことが多いです。

・家具、電化製品の配置

・テレビ、LANケーブル、電話用ジャックの位置

・キッチン周り

・掃除をする際のコンセントの位置

以上のように、コンセントの数や位置は、家事動線・生活動線に密接に関わっているため、間取りの計画をする際は、あらかじめ家具や家電の配置を想定しておくと良いでしょう。

また、想定したものを直接図面に書き込むことで、コンセントの数や位置を理想に近づけることができます。

特に、掃除機をかける際に必要なコンセントは、見落としがちなポイントです。

掃除には欠かせない掃除機は、コードの長さも考え、階段や廊下にコンセントを設置すると便利です。

さらに、コンセントの抜き挿しを考慮し、腰に負担をかけない少し高めの位置に設置することもおすすめです。

後で改修する必要がないように、念入りにシミュレーションを繰り返しながら計画していきましょう。

戸建ての後悔ランキング!家づくりは「収納スペース」にも注意!

戸建ての注文住宅で、後悔ランキングの上位に挙がるのは「収納スペース」です。

収納スペースのよくある後悔談としては、収納の大きさや数、その位置に対して満足いかなかったケースが少なくありません。

では、具体的な後悔談を以下で見てみましょう。

・リビングの収納スペースが不十分で、常に物が溢れかえってしまう

・玄関に上着用のクローゼットがないため、帰宅後はリビングに上着が散乱する

・趣味やスポーツ用品の収納ができない

・掃除機などの家電製品の置き場に困る

上記の後悔談は、意外と盲点になりやすいケースです。

特に、実家暮らしから注文住宅を建てる方にとっては、生活動線がイメージできないため、収納スペースは見落としやすいポイントです。

間取りでは収納が十分だと思っていても、実際に住み始めると、生活のために収納しておくものは想像以上に多くあります。

それぞれの場所で使用する物や、その大きさを考慮することで、各部屋に必要な収納スペースをイメージしやすくなるでしょう。

家づくりの後悔ランキングには「寒さ対策」も!

戸建ての家づくりに関する後悔ランキングでは、「寒さ対策」への失敗談も多く挙げられます。

注文住宅でのプランニングの際は、多くの方が「間取り」や「デザイン」、「キッチンの設備」などに注目してしまい、なかなか寒さ対策にまでイメージを膨らませることは少ないと言えます。

例えば、解放感を意識した「吹き抜けのあるリビング」は、夏は光を多く取り入れながら冷涼な住まいを実現することができます。

しかし、寒い冬の季節では、吹き抜けがあることで部屋を暖める効率が著しくダウンするため、その分暖房器具の稼働コストが跳ね上がってしまうケースもあります。

また、寒さ対策で重要となる、「断熱性・高気密」に関する後悔の声も少なくありません。

断熱性を高める家づくりでは、主に外壁を断熱性の優れた断熱材で覆うことで、寒暖の外気を遮断することができます。

さらに、熱の出入口となる開口部を「複層ガラス」にしたり、窓サッシを「樹脂サッシ」にするなど、断熱性・気密性を高める技術は様々です。

このような高気密・高断熱の住まいでは、夏は涼しく冬には暖かな暮らしが望め、同時に熱ロスを抑えることができます。

上記の寒さ対策については、後悔することのないように、住宅メーカーとしっかり相談しておきましょう。

家づくりの後悔ランキングから見る!家事動線と生活動線

これまでの戸建ての家づくりにおける後悔ランキングでは、「家事動線・生活動線」が意識されていないことが主な原因であることが分かります。

引き続き、家事動線・生活動線に対するさらに具体的な後悔談をご紹介していきましょう。

・2階建ての戸建てで、1階しかトイレを作らなかった

ローン削減のため、トイレを1階のみにしか設置しないケースは少なくありません。

しかし、2階に寝室がある場合など、その都度1階まで降りなければならないので面倒になります。

・洗面台が1つしかないため、家族が増えると使いづらい

忙しい朝は、一般的な洗面台を複数人で使うことは難しく、取り合いになることがあります。

家族が多い場合は、2階へ洗面台の設置を検討してみるのも良いでしょう。

・洗濯物干しスペースが2階にあるため、わざわざ階段を上らなければならない

洗濯は洗って終わりではなく、「洗う・干す・しまう」の要素があります。

階段を上るのが面倒な方は、1階でまとめてできるような間取りにするのも良いでしょう。

・階段をリビング外に作ったので、子どもの帰宅に気付かないときがある

帰宅後に顔を合わせることができるように、リビングを通る形で階段を作ることも検討してみてください。

以上のように、実際に生活してみると、家事動線・生活動線に関する後悔談は多く、盲点になりやすいことが分かります。

上記の後悔談を参考に、日々の生活をイメージしながら家づくりをしてみてください。

お金に関する後悔も!資金計画は慎重に

戸建ての家づくりに対する後悔ランキングでは、お金に関する失敗談も上位に挙げられます。

お金に関する失敗とは、言ってしまえば「ローン返済が困難になる」ことで、主に以下のような原因が多い傾向にあります。

・オプションで予算を大幅にオーバーした

・固定資産税などの税金を考えていなかった

・ボーナス払いでローンを組んだが、景気の悪化でボーナスがなくなってしまった

・妊娠で妻の収入がなくなった

お金に関する失敗は、家づくりの間取りなどとは違って妥協が許されず、将来的な家庭の存続にも関わります。

そのため、住宅ローンの返済計画については甘い考えを持たず、契約前には慎重な検討をすることが望ましいでしょう。

不安があれば、できるだけ複数の相談窓口に相談してみることをおすすめします。

後悔談を家づくりのヒントに

夢のマイホームは決して安い買い物ではないため、後悔しないためにも慎重な計画が必要です。

家事動線・生活動線を意識した完璧な家づくりは難しいですが、日々の生活を何度もシミュレーションすることで、理想的な暮らしやすいマイホームに近づけることができます。

今回取り上げた後悔談をヒントに、快適な家づくりを目指していきましょう。