ダウ平均の時系列データを読み解いて投資に活かそう!

株式投資では、「ダウ平均」は重要なワードです。

しかし、なんとなく耳にしているものの、詳しくは分からないという方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、ダウ平均の基本的な情報から、時系列データを読み解いて投資に活かしていく方法をご紹介していきたいと思います。

「いまさら人に聞けない!」と思っている方、必見です。

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「ダウ平均」「時系列データ」とは?

まずは、基本を押さえておきましょう。

よく耳にする「ダウ平均」や「NYダウ(ニューヨークダウ)」などですが、この「ダウ」とは一体何を指すのでしょうか。

「ダウ」とは、ダウ・ジョーンズ社のことです。

ダウ・ジョーンズ社は、経済新聞ウォールストリート・ジャーナルを発行していることで有名ですね。

そのダウ・ジョーンズ社が、その時代に合ったアメリカの代表的な銘柄30種を選び、その株価をもとに計算したのが「ダウ式平均株価」です。

これを「ダウ平均」や「NYダウ」と呼んでいるのです。

現在は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社がこの指数を発表しています。

株式の市場は各国にあり、日本で言えば「日経平均株価」と同じような指数と言えるでしょう。

「日経平均株価」の「日経」は、日本経済新聞社のことで、日本では日経が選んだ225社の株価を元に計算しています。

それでは、「時系列データ」とは何でしょうか。

これは1日、1か月、半期、1年など、等間隔でとられたデータを時間的順序に沿ってとらえたものです。

このデータから、始値や終値、安値や高値を割り出し、出来高などを見て、株取引の情報として役立てるのです。

「時系列データ」に関わる要素

時系列データについてもう少し掘り下げます。

ここでは、「時系列データ」の要素について見ていきましょう。

先の通り、時系列データは「等間隔の時間の経過に沿って記録された情報」です。

この時系列データには、次の4つの要素が関わってきます。

《傾向変動/トレンド》

これは短期的な変動ではなく、長期的にとらえたときに考えられる変動の傾向のことです。

つまり、細かい変化ではなく大きな傾向を把握するときに確認されます。

《循環変動/サイクル》

これは一定の期間で繰り返し起こる周期性をもった変化のことです。

《季節変動/シーズナル》

これは季節によって繰り返される変化のことです。

そのため、1年を周期として考えられます。

《不規則変動/ノイズ》

上記の3つに当てはまらない、自然災害などによる短期的な変化を言います。

以上のような要素が互いに絡み合って、その結果として時系列データは残ります。

株取引をする場合、ダウ平均などからこの要素を読み解き、先々の予測を立てることが重要なのです。

ダウ平均から時系列データを読み解く「移動平均法」とは?

それでは、この時系列データをダウ平均からどう読み取っていったら良いのでしょうか。

時間軸に沿って変化していくダウ平均が、この先どんな変化をするのか予測するには、「移動平均法」と「指数平滑法」を知るとより分かりやすくなります。

「移動平均法」

ある一定の期間に区切って、平均値を算出する方法を言います。

例えば、1年間を1か月ごとに区切って平均値を出し、その推移を見てその先を予測するということになります。

株取引で多く使われるのは、移動平均法で算出された数値を折れ線グラフにした「移動平均線」ですね。

これは、ローソク足チャートと一緒に表示されることが多く、株価の流れがよく分かります。

また、よく使われるのは次の期間です。

・日足(短期)5日、25日、75日

・週足(中期)13週、26週、52週

・月足(長期)12か月、24か月、60か月

移動平均線が右に向かって上がっていれば「上昇トレンド」ですし、反対に下がっていれば「下落トレンド」ということになります。

ダウ平均から時系列データを読み解く「指数平滑法」とは?

次に、時系列データをダウ平均から読み解くために「指数平滑法」について見ていきましょう。

「指数平滑法」

現在に近いデータをより重要視することで、将来値を予測する代表的な時系列分析法です。

したがって、過去になるほど重要度を落とす加重平均法を行います。

近々に起きた出来事に影響を受けて変化することに対応する、短期予測に適しています。

計算式は以下の通りです。

【(前回の実測値-前回の予測値)×a+前回の予測値=予想値】

この計算式で前回の実績値が予測値からどのくらい外れているのかを計算します。

それに一定の係数aをかけることで修正値を計算し、今回の予測値を出していきます。

係数の範囲は「0<a<1」の数値です。

係数aの値が1に近ければ近いほど、直近の数値を重視することになり、0に近ければ過去を重視することになります。

また、係数aは仮の数値を実際に実績値と予想値にかけてみて、一番誤差の少ない数値を採用します。

ちなみに、指数平滑法は応用範囲が広く、株価の変動予測や時系列予測だけでなく、商品の発注量の予測などにも使われています。

NYダウ平均についてさらに詳しく!

以上のように時系列データを使うことで、株価の予測ができることがお分かりいただけたと思います。

次に、NYダウについて詳しく見ていきましょう。

前述したように、NYダウはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が発表するアメリカの株価指数です。

ダウ平均株価には、次の4つの種類があります。

・工業株30種平均

・輸送株20種平均

・公共株15種平均

・以上の3種を総合した65種平均

そのなかでも、工業株30種平均がNYダウと呼ばれています。

NYダウ平均は、30種と株式指数としてはかなり少ないのですが、優良株に絞られており、時価総額はかなり高くなっています。

また、そのほとんどが多国籍企業であることから、アメリカだけでなく世界経済にも大きな影響力を持っています。

しかし、多国籍企業が多いので、為替の影響を受けやすいという特徴があります。

NYダウの銘柄は、数年に1度入れ替えられます。

銘柄を選出するのは、ダウ・ジョーンズ社が発行している経済紙、ウォール・ストリートジャーナルの編集陣です。

NYダウ平均の時系列データを見てみると、1989年から現在まで基本的に右に向かって上昇しています。

大きく落ち込んだのは、ITバブルとリーマンショックの年で、それ以外は順調に成長していると言えるでしょう。

時系列データで見るダウ平均

先程、お話ししたようにNYダウ平均を時系列データで見ると、ほとんど右に向かって上昇しています。

では、今後はどうなのでしょうか?

当然、細かく見ていけば、ダウ平均は上がったり下がったりを毎日繰り返しています。

しかし、中長期的に見れば成長を続けています。

NYダウ平均が大きく変動するのは、大きな事件や災害が起きたときくらいです。

この安定した数値は、アメリカ政府が協力にバックアップしているからと言われています。

つまり、今後もNYダウ平均は、ほぼ確実に成長していくことが予測されるというわけです。

また、NYダウ平均に選ばれている企業は、世界に名が通った超優良企業なので、経営基盤がしっかりしていて、倒産のリスクは限りなくゼロに近いと言えます。

なかでも、航空機や産業用ロボット、医療機器や家電製品まで扱っている、ゼネラル・エレクトリック社は、100年以上もNYダウに選ばれ続けています。

したがって、長期で安定した投資を望むのであれば、ダウ銘柄が最適ということが言えるでしょう。

アメリカの株式投資は、日本のように株主優待の制度はありません。

しかし、その分、株主に高い配当金を還元する企業が多いことも魅力のひとつです。

日本でも、インデックスファンドやCFD、国内先物、海外先物などが、NYダウで取引ができます。

アメリカ株への身近な投資としては、インデックスファンドがおすすめです。

時系列データを使ってNYダウを知る

このように時系列データを使うことで、この先のトレンドを予測することができます。

その時系列データで読み解くと、ダウ平均は順調に成長している優良な指数と言えるでしょう。

日本からでも、NYダウで取引ができるので、長期で安定した投資をしたい方にはおすすめです。

しかし、かなり安定しているダウ平均ですが、リーマンショックなどの前例もあるので、時系列データのチェックは欠かさないようにしましょう。