アパートなどの賃貸生活を守る火災保険と更新が大切な理由

アパートやマンションなどに住んでいる方なら火災保険(家財保険)に入っている方はほとんどでしょう。

しかし、大体2年くらいで火災保険の契約更新は訪れます。

更新をうっかり忘れてしまって「火災保険が解約されていた」なんてことがあれば、いざという時とても困ります。

そこで今回は、火災保険の役割やトラブル例、更新方法などをご紹介していきます。

本当に必要?アパートやマンションの契約時に入る保険

アパートやマンションの契約をする際、火災保険への加入は、ほとんどの方がしています。

しかし、「値段が高すぎる」「そうそうトラブルなんて起きないし」と考える方もいるでしょう。

そもそもなぜ、火災保険に加入しなければならないのでしょうか?

それは、大まかにいうと、住んでいる最中に起こるトラブルを補償するためです。

もし、部屋を借りている時に、水回りの故障で近辺を水浸しにしてしまったり、火事を起こしたら、現状の回復をしなければなりません。

また、空き巣に入られ、重要な家財や大切なものを盗まれてしまったら、とてもショックです。

借りている部屋の現状回復や、盗まれたものを再度揃えるには、たくさんお金がかかります。

しかも、火災保険に入っていなければ、それらすべてを自己負担で払ったり、あるいは購入しなおすことになります。

それらのトラブルを想定すると、火災保険にきちんと加入や更新をして、いざという時補償してもらうのが安心でしょう。

では、火災保険はどのような内容になっているのか、細かくご説明していきます。

保険の内容

火災保険の内容は、主に3つの構造になっているのが一般的で、それぞれの特徴は、以下のようになっています。

●借家人賠償責任保険

住宅が火災などで損壊してしまった際の損害賠償を補償します。

●個人賠償責任保険

他人や他人の物を傷つけてしまい、損害賠償責任を追った時に補償されます。

●家財保険

家の中にある家財(エアコン・ソファ・ベッド等)が盗難や、水害・火災などに合った時に補償してくれます。

火災保険は、アパートなどの賃貸住宅で、生活する際に起こるトラブルを補償してくれる、とても重要なものなのです。

ちなみに、火災保険に加入または更新を怠っていたため、上記のような補償を受けることができないというケースもあるようです。

では、一体どのようなトラブルに火災保険は適応されるのでしょうか?

アパートの火災から盗難まで!補償されたトラブルの例

火災保険の構造を知った所で、どんなことに適応されるのかを、細かく把握しておきましょう。

トラブルの例と、そのトラブルに「どのように保険が補償されるのか」を、ご説明していきます。

【事例1】

子供が遊んでいたところ、あやまってテレビ画面に追突してしまい、画面が真っ暗になり見れなくなってしまった。

【補償されるまでの流れ】

保険会社から「新しく購入する予定であるテレビの見積書」「壊してしまったテレビの写真」と一緒に「テレビが壊れたことの申請用紙」を送るように頼まれたので、記入し郵送した。

その後、保険会社から、購入するテレビの3割を補償してもらえて、とても助かった。

【事例2】

アパートに住んでいて、近隣が火事を起こし、火災が落ち着いたあとの自分の部屋は煤(すす)だらけで、ほとんどの家財は使用できなくなってしまった。

【補償されるまでの流れ】

部屋の中で、使えなくなってしまったものを、リストとして作成してほしいと保険会社の方に頼まれて、思いつく限りすべての電化製品、家具を記入した。

数日後、すべての家財に対して満額で補償をしてもらえた。

【事例3】

ベランダに干してあった洗濯物が盗まれてしまった。

【補償されるまでの流れ】

火災保険の契約書を確認すると「敷地内のベランダで盗難にあった場合も補償」と書かれていたのですぐに、申請書を請求し、保険会社に送った。

後日、盗まれてしまった服の被害額5万が補償されて戻ってきた。

このように、発生してしまったトラブルで壊れてしまったもの、あるいは盗まれてしまったものを、加入している保険会社が負担してくれることがあります。

あくまで事例であり、保険会社によって、補償される範囲や金額は異なります。

また現在、火災保険に加入しているのであれば、忘れずに更新をし、いつでも補償を受けられるようにしておきましょう。

見逃さないで!保険の更新には催促は無い!

火災保険に入ると、ほとんどの場合、契約した日の2年後に更新がやってきます。

最初に、更新月の少し前に、ハガキや封書で更新のお知らせが届きます。

その内容は、保険料を「指定口座から引き落とし」もしくは「保険会社の指定口座へ振り込み」「バーコード付きの払い込み用紙でのお支払い」となっています。

通常、家賃や光熱費などの場合であれば、支払いが滞っていると、手紙などで催促されます。

しかし、火災保険に関しては、更新するかしないかのどちらかになるため、支払いをしなければ、更新されません。

そのため、火災保険が更新されず解約となってしまえば、何かあった時のトラブルの補償はなく、自分自身でどうにかするしかなくなります。

したがって、お住まいのアパートやマンション、大切な家財を守るためにも、きちんと更新することを強くオススメします。

しかし、ごく稀に、支払いを忘れていて、火災保険が解約されてしまったという方もいるようです。

そこで、火災保険の更新を忘れてしまった時の対処方法をお伝えしていきます。

更新を忘れた!アパートの貸主が変わり保険の更新連絡がない?

火災保険の更新をするはずが、「支払いを忘れてしまった」「払い込み用紙を紛失してしまった」という方もいるようです。

しかし、「再度、更新の催促が来るだろう」とそのまま保険会社からの連絡を待っていては、保険が解約されているという事態を招いてしまう可能性があります。

まずは、きちんと保険会社に連絡をし、更新を希望しているのに、できなかった理由を伝えましょう。

それに応じて、保険会社がしっかりと対応をしてくれます。

また、ごく稀にアパートなどの貸主と管理会社が変わることがあり、更新月の伝達が遅れ、保険会社からの連絡がないという場合もあります。

もし、保険会社から更新の連絡がないときは、こちらから保険会社へ連絡をとり、更新を希望している旨を伝えましょう。

自分に合った保険選びは引っ越しや更新時にも役立つ

アパートなどの賃貸を契約する際、不動産会社に勧められた火災保険に加入している方もいるでしょう。

しかし、保険会社によって補償内容や金額は全く異なります。

一般的に、不動産会社が勧めている火災保険は「保険会社」と「不動産会社」で、特定の契約を結んでいることが多いです。

そのため、相場よりも高額な金額であったり、必要ではない補償がついている保険を進められることもあるようです。

賃貸契約の際に「火災保険は違うところでも大丈夫かどうか」を聞き、自分に合った保険を選ぶことをオススメします。

さらに、インターネットなどで他社の情報を見ることもできるので、不動産会社が勧めてくれた火災保険のパンフレットなどを一度持ち帰るなどして、比較するのもよいでしょう。

すでに、不動産会社が勧めてくれた火災保険に加入している方は、今一度自分に合った火災保険かを見直す機会にもなりますし、更新の時に役立てられますね。

火災保険に加入して安心な毎日を送りましょう

火災保険に加入していれば、賃貸物件で生活する上で、とても心強いものだということがわかりました。

2年に一度だけ、火災保険料を納めれば、何かあった際にとても頼りになります。

更新を忘れずにおこない、いつ何があっても大丈夫なように、自分に合った保険にしっかり加入しておきましょう。