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円安になるほど輸出企業はなぜ儲かるのか?その仕組みとは?

2018.10.5

円安になると、なぜ輸出企業にとって利益になるのかご存知でしょうか?

テレビを見ていると、そういった経済用語を耳にすることがあり、特に、難しい経済情報が絡んだニュースだったりすると、なかなか頭に入らずに敬遠してしまいがちです。

そこでこの記事では、円安がなぜ輸出企業に有利なのかを始め、円安や円高、そして輸入企業についてもご説明していきます。

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なぜ輸出には円安が有利?そもそも輸出入企業とは?

輸出企業にとって、なぜ円安が有利になるのかをご説明する前に、まずは、輸出や輸入をしている企業についてご説明していきます。

まず、海外との取引を仕事としている企業には、「輸出企業」と「輸入企業」に分けられます。

【輸出企業】

輸出企業とは、海外に向けて商品や資源、サービスなどを発信し、それを売って利益にする企業・メーカーを指します。

・日本の主な輸出品:自動車やその部品、電気機械、一般機械(コンピュータ、内燃機関など)

ただし、輸出企業は、もちろん輸出のみで利益を得ているのではなく、「主な収益が輸出によるもの」ということです。

例えば、世界に車販売を展開している大手自動車メーカーなどは、その良い例です。

【輸入企業】

輸入企業とは、海外で仕入れた商品や資源、サービスなどを、国内に向けて発信し、それを売って利益にする企業・メーカーを指します。

・日本の主な輸入品:石油、石炭、天然ガス、電気機械、一般機械(コンピュータなど)

上記のような、輸出入企業や貿易取引にとって、円安や円高の変動は日々欠かせないビジネス情報です。

では次に、円安と円高についてご説明していきます。

なぜ輸出には円安が良いのか?そもそも円安・円高とは?

前項では、輸出・輸入企業についてそれぞれご説明してきました。

では早速、円安と円高についてご説明していきます。

まず、アメリカドルと日本通貨の円を例に挙げて、円安から見ていきましょう。

「1ドル=100円」を基準に「1ドル=120円」と「1ドル=80円」に変動したという例でご説明していきます。

・円安

円安とは、円の価値が安くなることで、つまり、1ドルに対する円の価値が下がることを意味します。

ここでは、「1ドル=100円」から「1ドル=120円」に変動した、とします。

この状態が円安です。

その理由をもう少し具体的にご説明しましょう。

このように変動すると、「1ドル」に対して「100円」で大丈夫だったものが「120円」必要になるということです。

そのため、「多くの金額が必要になった=円の価値は下がった=円安」ということになります。

また、海外から1ドルの商品を購入する場合は、当然「1ドル=120円」の方が「1ドル=100円」よりも多くの円を支払う必要があるということになります。

また同時に、円に対するドルの価値が高くなるので、「円安・ドル高」と呼ばれています。

・円高

円高とは、円の価値が高くなることで、つまり、1ドルに対する円の価値が上がることを指します。

ここでは、「1ドル=100円」から「1ドル=80円」に変動した、とします。

この状態が円高です。

「1ドル」に対して「100円」だったものが「80円」と安い日本円で済む状態ということです。

そのため、「安い金額で済むようになった=円の価値は上がった=円高」ということになります。

またこれも、円に対するドルの価値が安くなるので、「円高・ドル安」と呼ばれます。

パッと見のイメージだと、どうしても「1ドル=100円」の方が円高に思えてしまいがちですが、1ドルに対する円の値が高いほど「円安」になるので、しっかり覚えておきましょう。

では次に、なぜ円安が輸出企業の利益になるのかを、ご説明していきましょう。

円安はなぜ輸出企業を潤すのか?

前項では、円安と円高についてご説明してきました。

では、円安がなぜ輸出企業にとってメリットがあるのかを、ご説明していきましょう。

例えば、為替相場が「1ドル=100円」である場合、1台200万円の日本車は、アメリカでは2万ドルで購入することができます。

しかし、為替相場が「1ドル=200円」の円安になると、同じ日本車がアメリカでは1万ドルというリーズナブルな価格で購入することができるのです。

そうなると、当然買い手も増えていき、日本車の需要も上がるので、輸出量もどんどん増加していきます。

これが、円安による輸出企業の大きなメリットと言えます。

また、円安になると、海外からの外国人観光客も増えるので、観光業界も潤います。

その一方で、私達の日常生活においてはデメリットが多く、原油を始めとする輸入品の価格が値上がりするので、円安の影響は軽視できませんね。

では次に、円高による輸出入企業への影響を見ていきましょう。

円高による輸出入企業への影響は?

前項では、なぜ円安が輸出企業にとってメリットになるのかを、ご説明してきました。

では、円高になると輸出入企業にはどのような影響があるのか、見ていきましょう。

為替相場が円高になった場合、円安とは逆に、輸入企業にとって大きなメリットになります。

先程の例でいうと「1ドル=200円」である場合、取引先から200万円で仕入れていたものが、「1ドル=100円」になると100万円で仕入れられます。

このように、国内でリーズナブルな販売価格で売買することができるのです。

そうなることで、輸入企業の利益率は上昇していき、潤っていきます。

また、円高は海外への旅行者を促進し、原油やガソリンを始め、物価全体が下がることで国内の経済が安定していきます。

その一方で、円安に有利な輸出企業は、利益率が下がってしまうので、円高は輸出にとって不利な為替相場だと言えます。

このように、円安や円高のような為替変動は、輸出入企業だけではなく、私達の生活にも大きく関わっていることが分かりますね。

為替変動のリスク回避への対策とは?

これまでに、なぜ円安が輸出に有利なのか、円安や円高による輸出入企業への影響などをご説明してきました。

円安や円高などの為替変動は、貿易取引をする輸出入企業にとっては、大きな損失にもなりかねません。

では、外国為替取引をする際、その為替変動への対策は何かあるのでしょうか?

少し難しい話になりますが、ご説明していきましょう。

まず、輸出入企業による外国為替取引では、輸入側から輸出側への支払い取引がありますが、その取引通貨は、その輸出国や輸入国の通貨が使われます。

しかしながら、為替レートは変動制であるために、24時間常に変動を続けています。

そうなると、売買契約を交わした際に想定していた為替レートが、実際に代金を支払う際には変動していることが多く、損失に繋がる場合もあります。

輸出入の貿易取引の場合、取引額が巨額なために、上記のような為替変動によるリスクは極力避けたいところです。

そのため、このようなリスクを避けるために、ビジネス上の売買取引では「為替予約」というものがあります。
「為替予約」とは、売買契約を交わす際、取引の当事者間で外貨幣種や金額、期間などの条件をあらかじめ決めておき、この条件に基づいた取引を約束をすることです。

「為替予約」の決済相場は、銀行がそのレートを定めるので、その契約時に決済を行うレートよりも悪くはなりますが、それでも大きな為替変動があった場合は、確実なリスク回避が可能なのです。

為替変動のリスクに対して、輸出入企業はこのように予防線を張っているのですね。

円安は海外資産にも影響する?

これまでに、なぜ円安が輸出企業に有利なのかを始め、円安や円高の影響、そして為替変動に対する企業の対策などをご説明してきました。

円安や円高の為替変動は、様々な部分に影響が及びますが、実は、円安においては、海外資産の価値に対しても影響があることはご存知でしょうか?

円安は、海外に資産を持っている方にも影響があり、円安になるほどその資産の価値も上がります。

例えば、為替相場が「1ドル=80円」である場合、海外に100万ドルの資産を持っていたとすれば、それは日本円で80万円に換算されます。

さらに、為替相場が「1ドル=120円」と円安になった場合、保有している100万ドルの資産は120万円に上がります。

このように、海外資産を保有している方にとっては、円安になるほど嬉しいわけです。

円安や円高の為替変動は、企業だけではなく、私達の生活やその資産にも大きな影響を与えているのですね。

為替の変動は私達の生活に影響している

円安や円高の為替変動は、輸出入企業の貿易取引において、日々欠かすことのできないビジネス情報だということが分かりましたね。

その為替変動で利益を生むこともあれば、リスク回避のために予防線を張ったりと、外国為替取引においては無視できません。

また、為替変動は、私達の生活にも大きな影響を与えているので、円安や円高について知っておくことは商品の購入などを考えると知っていて損はないですね。

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