1000万円貯金達成!預金?それとも投資?税金についても学ぶ

ついに達成した貯金1000万円!

その1000万円、預金しておきますか?

それとも、他の金融商品に投資してみますか?

1000万円を預金するにも他の金融商品に投資するにしても、税金が発生することをご存知ですか?

やっと貯めた1000万円、なるべくお得に保有していたいものですよね。

そこで、知っておくべき預金や投資の知識、さらにはそれに伴う税金について解説していきます。

貯金1000万円達成!普通預金よりお得な預け方とは?税金はどうなる?

コツコツと貯めてついに達成した貯金1000万円。

このまま銀行の普通預金口座に預けておくのもいいですが、もしも銀行に預けておくなら普通預金よりお得な方法があるのです。

それは、「大口定期預金」に預け入れることです。

金利がすっかり低くなってしまった現代では普通預金口座の金利はものすごく低いですが、大口定期預金口座の金利は一般的に普通預金口座より高いものが多いです。

また、その金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があり、大体は自分で選ぶことが可能です。

固定金利は、お金を預けた時点の金利がそのまま満期まで継続します。

変動金利は、ある一定の期間がくるとその時点での世の中の金利情勢に合わせて金利が変動します。

このことから、固定金利は満期の時点でどれくらい利息を受け取れるかお金を預け入れる時点で金額がわかりますが、変動金利は金利がその都度変わるので最終的な受け取り利息を予想することができません。

そのため、固定金利と変動金利のどちらがいいかは断言できないのですが、「決まった金額を毎回受け取りたいから自分は固定金利!」など、ご自分のニーズに合わせてどちらかを選ぶといいでしょう。

その受け取る利息についてですが、実は税金がかかります。

案外、知らなかったという方も多いのではないでしょうか。

利息にかかる税金は源泉徴収され、その税率は一律20%となっています。

ただし、2018年現在は「復興特別所得税」が加算されているので、税率は20.315%です。

これらは、受け取る時点ではすでに徴収されているので、別途納税の必要性はありません。

預金は1000万円までしか保証されない!?

さらに、定期預金についてもう少しお話ししておきましょう。

定期預金には「ペイオフ制度」というものがあります。

ペイオフとは、預金している銀行が破綻しても、預け入れた1000万円とその銀行が破綻するまでの利息に関しては保証しますというものです。

もう少し説明を加えますと、1000万円を超える預金については保証しませんよというものなのです。

このようなことを考えると、1000万円以上あるのであれば、ただ銀行に預けておくのはリスクがあると言えます。

コツコツ貯金して貯めた自分のお金が、銀行の破綻によりなくなってしまうのは悔しすぎますよね。

ひと昔前まではお金は銀行に預けておけば安心という時代でしたが、目まぐるしく変わる現代においては何がいつどうなるのか予測が不可能です。

では、そのリスクを少しでも回避するために次は「投資」について解説していきましょう。

避けては通れない「税金」についてもお話ししますので、参考にしてくださいね。

貯金1000万円で投資!【債券編】税金はどれぐらいかかる?

ここからは、投資について解説していきましょう。

貯金が1000万円を超えたならば、ただ預金口座に預けるだけではなく何らかの金融商品に投資してみることもおすすめです。

1つの金融機関に全財産を保有しておくことは、先ほどもお話しした通り現代では何が起きるかわからず、実はリスクが高いことなのです。

できれば、自分の資産を複数の金融機関や金融商品に「分散投資」しておいた方がいいでしょう。

そうすると、どれか1つ損失を出したとしても他にも預けている資産があるので、全財産を失うといったことがなくなります。

それでは、実際にどのようなものに投資するといいのでしょうか。

まず、「債券」への投資があります。

債券とは、ある国や企業が発行しているもので、必ず満期が設定されています。

そして、年2回利息を受け取ることができます。

この利息に関しては、当該債券の国や企業の信用度によってあらかじめ設定されており、信用度が高いところのものほど金利は低く設定されています。

反対に、信用度が低い債券に関しては利息を多く受け取ることができますが、債券の保証はその国や企業が保証しているものとなります。

そのため、そこが破綻すると、投資した元本自体減ってしまうことにもなりかねないのです。

この利息に関しても税金がかかります。

債券の利息の税金も、先ほどの預金の税金と同様に20.315%源泉徴収されます。

投資する元本に基づいて利息の計算しても、そこから税金は引かれ受け取り利息は変わりますので注意してくださいね。

貯金1000万円で投資!【株式編】税金はどうなる?

引き続き、他の投資についても解説していきましょう。

1000万円以上貯めた貯金、どうにかお得に保有しておきたいものですよね。

先ほどは「債券」をご説明しましたが、ここでは「株式」についてお話ししていきましょう。

株式は、預金や債券とは性質がかなり異なります。

株式には、「ハイリスク・ハイリターン」が伴います。

思うもよらぬ損失を出したり、反対にすごく利益を出したりと、予想しにくい「リスク」があるのです。

そのようなリスクを抱えたくない方は、株価の値動きがあまりなく、配当金も安定的に出ている株式を保有するといいかもしれません。

ただし、あくまでも株式なので、必ず損失を出さないといった保証は全くありません。

どの投資に関しても言えることですが、しっかりと下調べをしてから始めるようにしましょうね。

では、株式を保有しているときの税金はどうなるのでしょうか。

こちらも、預金や債券の利息と同様、税率20.315%の税金がかかります。

どこに税金がかかるかと言いますと、株式を売却した時に得た「売却益」と決算の時に受け取る「配当金」の主に2つです。

そこで、1つの疑問が出ると思います。

例えば、債券と株式に分散投資していたとして、債券では利息を受け取り、株式の売却の際には損失を出したとします。

そうなると、「株式で損失が出ているのに、債券での利息に対しては税金を支払わなければいけないのか?」と思いますよね。

そのような疑問、次項で解説していきます。

投資で出した損失と利益!税金は相殺できる?

株式で売却損が出ているのに、債券での利息は支払わなければいけないなんて、なんだか損した気分になりますよね。

しかし、2016年1月から税制が変更となり、株式と債券お互いの損益の相殺が可能になったのです。

つまり、損失が出ているのに、他の利息の税金は支払わなければならないということがないということなのです。

もちろん、株式の売却損だけではなく、債券も満期前に途中売却できますのでその時に生じるかもしれない損失に対しても当てはまります。

さらに、信用度の低い債券が満期を待たずして破綻してしまった場合は、元本を損失してしまう可能性が高いので、その損失に関しても含まれるということになります。

基本的にこれらは確定申告が必要です。

しかし、証券会社などで「特定口座」に金融商品を保有し、その口座で「源泉徴収あり」を選択していると、その会社がすべて計算の上納税してくれますのでとても簡単です。

税金と聞くとなんだか難しそうな気がしますが、現在ではこのように金融機関で税金の対処もしてくれるので、投資は案外ハードルは高くないと感じますよね。

頑張って貯金して貯めた1000万円、何かに投資してみるのもいいかもしれません。

預金・債券・株だけじゃない!他にはどんな金融商品がある?

これまで、1000万円を超えた貯金をどう保有しておくかということとそれに伴う税金について解説してきましたが、金融商品はまだ他にも存在します。

例えば、FXや投資信託、金などです。

FXは「外国為替証拠金取引」といい、ある一定のお金(証拠金)で外国のお金を売買する取引のことです。

投資信託は、その投資信託の運用会社がたくさんの投資家から集めたお金で債券や株式を複数購入し、運用する商品のことを指します。

金は、「金」そのもの自体に価値があるものなので、万が一現金の価値がなくなり紙切れになったとしても、金そのものの価値はなくなりません。

どの商品にも、メリット・デメリットがあります。

せっかく貯めた貯金ですから、自分なりにしっかりと検討したうえでどの金融商品に投資するか決めるようにしましょう。

預金と投資!あなたはどちらを選ぶ?

1000万円の貯金を達成したら、あなたは預金と投資のどちらを選びますか?

「ただ1000万円を定期預金に預けるだけではおもしろくない」という方は、投資を始めてみるものいいかもしれません。

ただし、そこはあくまでも投資なので必ず思わぬリスクが伴います。

投資する金融商品のリスクをしっかり見極めたうえで、投資を始めるようにしてくださいね。

また、預金にも投資にも受け取る利益に関しては税金がかかります。

その点も忘れないようにしましょう。