高額の宝くじが当たったら銀行?損をしないお金の使い方!

誰もが一度は見る夢。

それは、宝くじの高額当選ではないでしょうか。

もし、3億円当たったらどうしますか。
手堅く銀行に貯金、海外旅行や高級外車、住宅ローンの返済と夢は果てしないでしょう。

ですが、いくら高額当選でも浮かれ気分でいたら、あっという間に使い切ってしまうかもしれません。

そこで、損をしないお金の使い方をご紹介していきたいと思います。

宝くじが当たったらどこの銀行で受け取るのか

まずは、宝くじが当たったら、どこで当選金を受け取ることができるのかご存知ですか。

実は当選金額によって、受け取る場所が変わってくるのです。

順に見ていきましょう。

当選金額が5万円以下なら、宝くじ売り場で換金が可能です。

ただし、売り場に5万円マークがある店舗のみで、マークがなければ1万円まで受取できます。

次に5万円以上であれば、みずほ銀行か、または全国の受託銀行の窓口で受け取ることができます。

受託銀行がどこかわからない場合は、宝くじの裏面に記載されているので、簡単に確認できます。

そして、当選金額が50万円以上になると、受取の際に身分証明書が必要になります。
さらに100万円以上は、印鑑や書類の提出なども求められることがあるそうです。

100万円までは当日受取可能ですが、100万円以上になると、受取までに1~2週間程度かかるとのことです。

ですから、ドラマのシーンのような100万円札の束が積んである場面は、見ることが出来ないということになります。

どうしてもそんなシーンが見たいのであれば、当選金が振り込まれてから、自分でお金をおろして積むしかありません。

しかし、大きな金額になりますから、できれば大金を手元に置くようなことは避けておきましょう。

何かあったときの被害金額が大きいことを考えると、リスク以外何もありません。

くれぐれも、お金の出し入れには気をつけておきましょう。

高額の宝くじが当たったら贈与税に注意

宝くじの当選金は、みずほ銀行から受け取ることができるのは分かりました。

次に気になるのは、税金ではないでしょうか。

宝くじの当選金には、税金がかかるのでしょうか。

答えは、かかると言えばかかるし、かからないと言えばかからないです。

どういうことかというと、宝くじの販売元は各都道府県の公共団体です。

その公共団体が、宝くじの売上の40%を税金として納めています。

つまり、宝くじを買った時点で、わたしたちは税金を納めていることになるのです。

一番の問題は、当選金に税金がかかるかどうかだと思いますが、当選金は非課税になりますので、対象外です。

せっかくの高額当選なのに、そこから税金を求められたら、半分くらいになってしまいます。

ということで、税金に対しては心配ないという結論になりました。

しかし、贈与税には注意が必要です。
贈与税とは、個人間でお金の贈与が、年間で110万円以上発生したときにかかる税金です。

140万円では3万円程度しかかかりませんが、1億円贈与した場合は半分の約5000万円も引かれてしまいます。

3億円当たったら1億円あげるわ、なんてことを我々は口にしますが、そんな簡単な話ではありません。

この贈与税対策としては、共同出資による宝くじ購入とし、当選金の受取人を最初から複数にしておくことで解決します。

本人、親、子供などですね。

これで贈与税の心配なく、気持ちよくみんなで分けることができます。

宝くじの当選金を使う前に注意すること

銀行の講座に莫大な数字が記載されると、誰でも少しくらい使いたいと思うことでしょう。
今まで高額ゆえに敬遠していたあれやこれも、すべてが思いのままです。

しかし、高額当選の罠が贈与税の他にも、ここにあります。

早速、住宅ローンを一気に完済してしまおうと、3000万円ほどローン会社に返済したとします。

すると、ある日突然、税務署から監査を受けることになるかもしれません。

これは、今までローンを少しずつ返済していたのに、突然完済するほどのお金がどこから出てきたのかと、不審に思われるからです。

平たく言えば、脱税を疑われるわけです。

そのときに、これは宝くじの当選金だと言っても、証明できるものがない状態では、子供の言い訳程度の効果しかありません。

では、この場合は、どうすればよいのでしょうか。
それは、文字通り「高額当選証明書」を発行してもらえばよいのです。

この証明書があれば、極端な話、1億円でも2億円でもお咎めなしで使用可能です。

高額が当たったからといって、気軽にお金を使うのは簡単ではないということですね。

宝くじが当たったら、気をつけるべきことが色々あるので、事前にこういった注意点は、頭に入れておきたいものです。

当選金を銀行に預けた場合の運用方法

もし、宝くじで高額が当たったら、どのように保持しておくことが正解なのでしょうか。
素直に贅沢してしまうのか、それとも銀行に預けておくのが正しいのでしょうか。

人それぞれ価値観が違いますから、一概には言えませんが、銀行に預けておくのが一番の安全策であることは間違いないです。

銀行に預けておけば減ることもありませんし、むしろ利息がつくので増えていきます。

と言っても、利息は預けたお金に対して0.02%くらいしかつかないので、大した金額にはなりません。

6億円預けたとしても、1年間で12万円程度では、月にしてみたら1万円にしかならない計算です。

もちろん、銀行によって金利は違うので、この限りではありませんが、これでは銀行に預けてもあまり旨味がありませんね。

と言いたいところですが、そう思うのはまだ早いです。

実は1000万円以上預金した場合、自由金利になる可能性があるのです。

つまり、銀行が自由に金利を決めることができるのです。

ということは、0.02%から0.2%になることもあり得るということになります。

しかも、6億円も預けていたら1%以上だって夢ではありません。

もし1%の金利であれば、年間600万円になります。

0.5%でも年間300万円と、金利だけで生活することが可能となります。

ですから、数億円という規模で当選した場合は、そのまま銀行に預けておくのが良いのかもしれません。

当選金は銀行に預けるよりも不動産投資がおすすめ

宝くじの当選金を銀行に預けておけば、心配することはありません。

ですが、ひとつ問題として、お金を使うことができません。

預けている数億円というお金が減ってしまえば、金利も少なくなりますから当然です。

やはり、宝くじが当たったら、多少なりとも何か使いたくなるのが人間です。

使えるお金を作るのにおすすめなのが、不動産投資です。

例えば、アパートを購入して、部屋を貸し出すことによって、家賃収入で生活することが可能です。

家賃収入から管理費や税金など支払いする必要はありますが、生活するには十分な収入を得ることができます。

他にも、購入したアパートを売って、利益を得る方法もあります。
5000万円で目的の物件が購入できたとして、5500万円で売れれば、そこで500万円もの利益が出ます。

立地条件や、土地情報などを見る目が必要にはなりますが、いっぺんに大きな利益を生み出す可能性を秘めています。

不動産投資を見る限り、とても良さそうに見えますが、同時にリスクも大きいことを覚えておきましょう。

アパートを購入したはいいが、入居者が入らない。
良い土地を購入できたが、地価が暴落した。

うまくいけば数百万、数千万と利益は出ますが、同時に、その逆のことが起きるということも頭に入れておかねばなりません。

ですが、専門的な知識を得て、危ない橋を渡るようなことをしなければ、不動産投資はとてもおすすめできます。

高額の宝くじが当たったら思い出すべきこと

ここまで高額の宝くじが当たったら、お金をどうするべきか考えてきました。

しかし、本当に大切なことはそんなことではありません。

一番大切なことは、今までの生活を崩さないことです。
見たこともないような金額が急に手に入り、浮足立ってしまうことは仕方がないことでしょう。

高額で、今まで手を出すことができなかったものでも、何のためらいもなく購入することができる。
そんなことが当たり前になってしまうと、タガが外れてしまい、歯止めが効かなくなってしまいます。

お金の使い方は人それぞれですから、それが悪いとは言いません。

ですが、できる限り今までの生活ペースを崩さないようにするほうが、長い目で見ると、必ず良い結果になります。

目先の欲に駆られて、銀行に預けたお金が目減りしていけば、自分たちが歳を取って働けなくなったときに、必ず困ります。

そうならないためにも、高額の宝くじが当たったときは、もう一度、今までの生活を振り返ってください。

ケーキではなく、100円のプリンで我慢してた。

こういった節約や努力は継続していき、たまの贅沢のときに、いつもより少しだけ豪華なご褒美を自分たちに与える。

そのような心掛けひとつで、子々孫々まで豊かな生活を続けていけるはずです。

お金持ちになっても、心だけは変わらないようにありたいものです。

高額当選したからといって気持ちに余裕を持ちすぎない

3億円や6億円という超高額当選が、もし、現実に自分の身に起きたら冷静ではいられないでしょう。

普通に生活していれば、一生かかってもお目にかかることのできない金額ですから、当然です。

しかし、そんなときだからこそ、地に足を付け、目の前の現実と将来を見据えた資産運用が必要です。

浮かれ気分に負けない強い気持ちが、安定した未来への近道ではないでしょうか。