一戸建てへの住宅に引っ越しを考えている方が最初に悩むことは、新築または中古、どちらの一戸建てを購入しようかという点でしょう。
そこで今回は、新築と中古、双方のメリット・デメリットをご紹介していきます。
また、それぞれの住宅の購入後にかかるお金についても、くわしくご紹介していきましょう。
新築一戸建てのメリットとは?
新築と中古の一戸建てを比較するため、メリット・デメリットをご紹介していきましょう。
まずは、新築のメリットからご紹介していきます。
●建物が新しい
新築の1番のメリットは、住宅が「新しくてきれい」という点でしょう。
注文住宅であれば、予算内で自分の理想の一戸建てを作ることができます。
断熱ガラスや床暖房、LEDの証明など、最新の機能を取り入れることが可能です。
また、建売の一戸建てであっても、新築であれば住宅設備は新品となります。
●耐震性がある
たびたび起こる大きな地震によって、耐震基準は一定期間ごとに厳しく更新されてきています。
新築の場合、最新の耐震基準を満たしたものとなりますので、地震などの揺れに強い家となります。
●立地条件の良い物件が多い
少し前までは、中古物件の方が先に建てられていた分、立地の良い土地に建っていると考えられていました。
しかし、最近では大掛かりな開発などが増えており、それに伴い、立地の良い場所に新築できることが増えてきているます。
●税金が安い
新築一戸建て住宅で一定条件を満たすと、建物にかかる固定資産税が3年間「半額」になります。
また、所有権を登記する場合の登録免許税も、中古よりも減税されることがあるのです。
中古一戸建てのメリットとは?
続いては、中古一戸建てのメリットを見ていきましょう。
●価格が安い
中古の1番のメリットは、新築よりも住宅の価格が安いという点でしょう。
築年数があまり経過していない住宅であれば、新築とあまり変わらないと感じるものです。
しかし、不動産屋が買取再販を行う中古住宅の中には、リフォーム済みの住宅が多くあります。
その場合、販売経費が価格に上乗せされていることが多いため、注意が必要です。
●実際の建物を確認できる
すでに建物が完成されているので、目で見て確認することができます。
これから住むと想像して内覧すれば、住みやすいかどうか、光はどのくらい入るのかなど、チェックすることができるでしょう。
また、近所の環境はどうか、まわりのお宅はどのような家族が多いかなど、前もって確認することができます。
住宅を購入するとその土地に長く住むことになりますから、近所の住民の人柄によっては、家を検討する大きな基準の中の1つとなるでしょう。
●家電がついている場合がある
エアコンや電気など、中古の場合、すでに家とセットとなってついていることがあります。
お金を節約できるとともに、引っ越してすぐに生活を開始することができるでしょう。
以上のように、中古住宅にもたくさんのメリットが存在します。
では、次項からはデメリットを見ていきましょう。
新築一戸建てのデメリットとは
ここまで新築・中古、双方のメリットを見てきましたが、ここからはデメリットの部分をご紹介していきます。
まずは、新築一戸建てのデメリットとなります。
●価格が高い
新築のデメリットは、建物の価格が高いという点が第一にあげられます。
最新の設備が備わっており、建物が新品なため、仕方のないことと言えるでしょう。
国土交通省の調査によると、平成28年度の住宅戸建住宅の平均購入価格は3,810万円であり、これに対し中古戸建住宅の平均購入価格は2,693万円です。
これを見ると、1,000万円ほど開きがあることがわかりますね。
●土地を探すのが大変
希望する駅のまわりに土地がないことが多く、新たに新築する場合、駅から離れた郊外の立地になることも少なくありません。
駅前開発する土地を購入すれば問題ないでしょうが、自分の希望する土地を優先する場合は難しい場合もあるでしょう。
●青田売りが多い
建物が未完成の場合で販売する「青田売り」の場合、実物を見て購入することができません。
そのため、日当たりや部屋の広さなど、思っていた住宅と違うと感じることもあります。
中古一戸建てのデメリットとは
続いては、中古一戸建てのデメリットを見ていきましょう。
●建物が古い
中古のデメリットとして1番に考えられるのは、建物や設備が古いという点でしょう。
築年数が経てば経つほど住宅の価格は下がりますが、水回りなどの部材の劣化が懸念されます。
大掛かりなリフォームが必要となると、へたをすると新築よりも価格が高くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
●耐震基準が不安
中古の一戸建て住宅では、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。
大きな耐震基準の改正が行われた、2000年の6月以降に建てられた住宅を選ぶと良いでしょう。
●住宅ローン控除が受けられない
木造の一戸建て住宅では、築年数が20年を経過したものに関しては、住宅ローン控除を受けられない可能性が高いです。
事前に頭に入れておきましょう。
以上が中古住宅のデメリットになります。
新築・中古は双方ともにメリット・デメリットがあり、一概にどちらの方が良いということは難しいですね。
新築と中古の諸費用を比較しよう
一戸建てを購入したとして、新築の場合と中古の場合は諸費用にどのくらいの違いがあるのでしょうか。
以下で比較してみましょう。
●不動産所得税
新築と中古、双方で発生します。
住宅を購入するとかかる税金のことで、家の広さや築年数によって納める税額に差が出ます。
一定基準を満たした新築の場合、控除額が多い「3%」となり、税額が安めに設定されています。
●水道負担金
新築の場合に発生します。
新しく水道を使い始める際に必要となることがあります。
●その他の費用
新築と中古、双方で発生します。
仲介手数料や印紙代、登録免許税などのことを指します。
また、火災保険や災害保険なども、家庭によっては発生するでしょう。
以上のことから、諸費用に関しては、新築と中古で大きな違いはそれほどないということが言えます。
新築と中古の住居費を比較しよう
住居費とは、毎月の住宅ローン返済以外にかかる固定資産税などのことを指します。
固定資産税は、新築や中古に関係なく、どの不動産にも発生するものです。
建物の税額は一定期間ごとに改定され、「3年」ごとに見直しされることとなっています。
そのため、築年数が経てば経つほど固定資産税は安くなります。
この観点から言うと、新築よりも中古の一戸建ての方が固定資産税は安くなると感じますよね。
しかし、新築のメリットで述べたように、新築で一定条件を満たすと、建物にかかる固定資産税が3年間「半額」になります。
このように、新築を建てる方へ向けた控除することで、新築の販売数が落ち込まないように、バランスを保っているのです。
新築と中古の違いをよく考えよう
新築と中古、双方の特徴をご紹介してきましたが、一戸建てを購入するに場合、どちらがおすすめかは一概には決め難いです。
建物の価格が安いのは中古になりますが、家の劣化が進んでいる分、リフォームなどをする必要もあるかもしれません。
リフォームをすることで、新築との価格が変わらない場合は、わざわざ中古を購入する意味がなくなってしまうでしょう。
そのため、メリット・デメリットをよく確認し、自分の住宅への条件によりあった方を選んで購入することをおすすめします。