アパートで壁掛け時計は使える?つけ方はどうする?

アパートなどの賃貸物件に住んでいると、退去時の修繕費用が心配になりませんか?

例えば壁掛け時計を設置する際に、壁を傷つけたり穴をあけたりした場合、修繕費用がかかるか疑問を持っている人もいるでしょう。

では、壁掛け時計を設置するにはどうするのが良いのでしょうか。

それでは心配事の一つを解決しましょう。

アパートの退去時に壁掛け時計の設置跡はの修繕費用は請求される?

まず、アパートなどの賃貸物件では、どのような場合に賃借人は修繕費用を負担しなくてはならないのでしょうか。

それは、主に故意・過失などの通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧するような場合です。

経年劣化や通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとなってます。

これは、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にて取りまとめられています。

では、壁掛け時計を設置する際の壁の傷などはどうするのでしょうか。

ポスターやカレンダー等を掲示するための画鋲やピン等の穴は、通常使用の範囲とされていますので、軽量な壁掛け時計であれば問題ないと思われます。

重さのある壁掛け時計の場合は、画鋲やピンでは落下する恐れがあるため、釘やビスで固定しなくてはならないこともあるでしょう。

そうすると、壁に大きな傷がつくこともあるので、注意が必要です。

アパートに壁掛け時計を設置!修繕費用が発生することはある?

アパートに壁掛け時計を設置すると、修繕費用が発生することがあります。

画鋲やピンでは固定できない重さのある壁掛け時計の場合、釘やビスで固定すると、壁紙だけではなく下地の石膏ボードまで損傷してしまいます。

このような場合は、通常使用の範囲を超えてしまうため、壁クロスや下地の石膏ボードの補修や張替えの費用負担が発生してしまいます。

ビスや釘の大きさ、大家さんや管理会社の違いなど状況によって一概にいくらとは言い切れませんが、相場としては、5,000円~15,000円ぐらいは費用を負担することになる場合があります。

破損した壁の場所によっては25,000円ぐらいになる場合もあります。

誰でも「なるべくなら費用を負担したくない。」と思います。

では、重さのある壁掛け時計を設置するにはどうするのが良いのでしょうか?

アパートで退去時に修繕費用を負担しないためにはどうする?

それでは、アパートで画鋲やピンで壁掛け時計が設置できない場合はどうするのが良いのでしょうか。

アパートで使用されている壁の下地材は、石膏ボードが使用されていることが多いです。

その石膏ボードは、字のごとく石膏でできているため画鋲やピンなどを刺しても強度がありません。

そのため重さのある壁掛け時計を画鋲やピンで設置すると落下してしまうのです。

現在、石膏ボードでも強度が保てるフックがたくさん販売されています。

このフックは各メーカーにより形も様々ですが、基本的には細いピンを数本使用し強度を保つ仕組みになっています。

強度はそれぞれ違うので、ご自身の用途にあわせたフックを選んでください。

このフックを使用して壁掛け時計を設置する方法がもっとも簡単で安価でお勧めです。

尚且つ、画鋲よりも細いピンを使用している製品が多いので、ピンを外した後の壁を見てもどこに刺さっていたか分からないぐらいです。

次に、お勧めなのがピクチャーレールを使用する方法です。

ピクチャーレールにもよりますが、こちらも細いピンで固定するタイプが発売されていますので設置後の跡も気にならない程度で済みます。

ピクチャーレールの場合は、壁掛け時計以外の物も同時に設置できますので、用途も幅広く使い勝手がよいでしょう。

壁掛け時計を設置した後はどうする?注意点は?

色々なアイテムを使用して壁掛け時計を設置してもやはりアパートなので、退去時の修繕費用が気になると思います。

先に述べた通り、通常使用で壁掛け時計を設置していたのであれば修繕費用を請求されることは少ないと思います。

しかし、画鋲やピンの穴は修繕費用を請求されなくても、クロスの修繕費用を請求されるケースがあります。

壁掛け時計を設置した場所のクロスが変色した場合などは、修繕費用の請求対象になりかねないので注意してください。

では日ごろから、どうすることで壁の汚れなどが最小限にできるのでしょうか。

壁掛け時計による色落ちなどが考えられる場合は、日常生活でこまめに壁掛け時計を外して壁を清掃しましょう。

単純なことですが、やはり何もせずにいるよりは常日頃から注意しておくことがもっとも重要なことで、部屋を綺麗に保つコツと思います。

アパートで壁をDIYして壁掛け時計を設置することは可能?

アパートで壁をDIYして壁掛け時計を設置したい場合はどうするのでしょうか。

まずは、大家さんや管理会社にどんなDIYをしたいのか連絡し、許可を取りましょう。

許可が下りれば作業ができますが、これには専門的な知識や道具が必要です。

ホームセンターなどに行くとよく見かける材料ですが、床と天井で突っ張り棒のように固定するタイプのアジャスターがあります。

このアジャスターを使用し角材(木製)の突っ張り棒で棚などを設置すれば、問題なく棚や木材に釘なども使用できます。

他にも、壁の上に壁をつける方法があります。

薄いべニア板を上記のアジャスターを使用して固定し新しい壁を作る方法や、若干壁掛け時計には強度が弱くなりますが、貼っても剥がせる壁の上に貼る壁がありますのでこちらを使用して両面テープなどで固定する方法もいいですね。

しかし、壁をDIYすると退去の際には撤去をしなくてはなりません。

撤去した材料は処分しなくてはならないなどの、手間が発生します。

石膏ボード用のフックを購入するよりはるか費用もかかりますし、手間や時間もかかりますが部屋の雰囲気を変えることもできますので、それらも考慮した上でDIYをするかどうかを検討しましょう。

壁掛け時計の設置跡で修繕費用を請求されたらどうする?

どれだけ気を付けて壁掛け時計を設置しても修繕費用の請求をされる時があります。

それはどのような時でしょうか。

そして、どうするのでしょうか。

アパートを退去するの際は、部屋の確認を行う「退去立ち合い」があります。

その時に来る立会人(大家さんや管理会社など)のサジ加減で決まるのです。

なぜかというと、初めにもお伝えしましたが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、実際にどれぐらいの傷や穴、汚れを数値化していない(直径どれくらいの穴のように)ために立会人それぞれの感覚になってしまうのです。

では、画鋲しか使用していないのに修繕費用を請求された場合、支払わなければならないのでしょうか。

お互いにはっきりした細かいルールのない退去立ち合いになりますから、画鋲を使用した穴であることなどを伝え話し合う事が大事だと思います。

とても良くしてくれた大家さんだから修繕費用を支払おうかなと思う方もいると思います。

そのような方は、お支払いを拒まずに素直にお支払いするのもいいでしょう。

お互いが納得できる話し合いをしてください。

現在では、退去立ち合い自体がなく引っ越し後に大家さんや管理会社が室内を確認するシステムもあります。

その際は、後日トラブルにならないように、引越し作業が終わった時点でご自身で隅々まで確認することをお勧めします。

制限のある賃貸アパートでも壁掛け時計は設置できます

賃貸アパートでも壁掛け時計を設置することはできます。

画鋲やピン、石膏ボード用のフックなどの修繕費用がかからない方法で壁掛け時計を設置しましょう。

きっと、寂しかったアパートの壁が、壁掛け時計一つ設置するだけで壁だけではなく、部屋全体の雰囲気も変わることでしょう。