アパートなどの集合住宅では、ドライヤーの音も問題になることがあります。
ドライヤーは使用しているときの特性上、人によっては大変ストレスを感じる音の一つです。
アパートの住人とのトラブルが小さいうちに、ドライヤーの音や時間帯・解決策について知っておきましょう。
アパートでドライヤーを使用しても迷惑にならない時間帯とは?
アパートなどの集合住宅では、ドライヤーの音さえも近隣トラブルにつながることがあります。
生活音の中でもドライヤーは、髪を乾かし整えるために電源のスイッチを切ったり入れたりしながら使用することが多いです。
同じアパートに住む人の中には、そのとぎれとぎれの音を、大変不快に感じる人もいます。
時間帯によっては、さらに耳障りだと感じる人もいるでしょう。
ドライヤーを使用する時間帯については、朝7:00~夜9:00頃が一般的だと言えます。
この時間帯は、朝起きてから夜寝る前までの、起きて活発に活動しているであろう時間帯だからです。
しかし、実際には、人の活動時間はかなり多様化しています。
そのことを考えると、住んでいる他の住人の生活パターンを感じ取りながら、ドライヤーを使っても迷惑でなさそうな時間帯を探っていくのがベストでしょう。
また、アパートを借りる際に交わした契約書内容の中に、ドライヤーなど生活音を出す行為や生活上のルールについて、時間帯が記載されていることがあります。
契約書を一度読み返して確かめるか、契約書が見当たらない場合は、大家さんや管理会社に確認してみましょう。
ドライヤーの音ってどのくらいうるさいの?
自分がドライヤーを使用しているときは、耳元で音がしているので大きく感じます。
では、同じアパートに住む人には、どのくらいの音が聞こえているのでしょう?
そこで、音の大きさをイメージできるよう、場所や会話などを例にまとめてみました。
ドライヤーを購入する時、音の目安としてデシベル(db)が表示されています。
そのデシベルの大きさを、言葉で表したのが以下です。
・70デシベル
騒がしい街中
大きな声を出さないと会話が難しい
・60デシベル
近い距離での世間話、洗濯機
音が大きく感じる
・50デシベル
静かな事務所内
普通の会話はできる
・40デシベル
静かな住宅の昼、市内の深夜
普通の会話はできる
・30デシベル
郊外の深夜、ささやき声
とても小さく聞こえる
以上のように、10デシベル違うだけでも、聞こえる音の大きさはかなり違います。
静かな住宅街だと40デシベル前後ですし、深夜ともなると30デシベル~40デシベルくらいの低い数値になります。
昼間と夜では、シーンとした夜の方が静かです。
そのため、深夜の時間帯にドライヤーなどを使った場合は、音が大きく感じられる傾向にあります。
アパートなどの集合住宅では、隣が近いゆえにお互いの配慮が必要です。
次項では、音の静かなドライヤーについて解説します。
アパート住人や時間帯を気にしないで使えるドライヤーとは!
ドライヤーは、片手で持てるよう軽くてコンパクトに作られています。
その小さい本体の中に組み込まれたファンで、短時間で髪を乾かすための大量の風を、瞬時に送り出すことが必要です。
ドライヤーは、小さなファンを高速でフル回転させなければならないため、モーターの音やファンが風を切る音を出して役割を果たします。
そのため、大きな音が出るのです。
ドライヤーのファンには、大きく分けて「プロペラファン」と「シロッコファン」の2種類があります。
プロペラファンは、換気扇のプロペラにも使用されているものです。
そのため、風を切る音やモーター音が大きく聞こえます。
一方、シロッコファンは、タテに多くの羽を組み込んだ筒状のファンで、レンジフードなどでも使用されています。
省電力で、モーターの回転数を上げずに大量の風を作り出すことができるため、音も静かです。
最近は、静音やナイトモード機能付きのドライヤーが多くなりました。
アパートでの使用や、時間を余り気にすることなくドライヤーを使用したい人は、前項のデシベルも参考に購入されると良いでしょう。
どうしてもドライヤーの音が気になるなら、アパートを引っ越すことも検討
ドライヤーを使用する時間帯をズラしたり、ドライヤーの音が小さくなるよう工夫したりしても音問題が解決しない場合は、早めにそのアパートを引っ越して、別の賃貸物件に住み替えるのが得策です。
そして、次の賃貸物件選びは、今回のアパートでの経験をいかして選ぶよう心がけましょう。
自分が出す音にしても、他の住人が出す音にしても、音が気になる場合は、防音重視で新たな賃貸物件を探すことが重要になります。
また、自分の生活パターンが不規則で、音を出す時間帯が気になる人ができる対策は、最後の項で解説していますので、参考にしてください。
いずれにしても、まずは自分の希望する条件をよく整理しておくことが大切です。
ただし、引っ越しをするにもお金がかかります。
何度もアパートを住み替えて「引っ越し貧乏」にならないよう、次の住まいは慎重に選びましょう。
次項からは、賃貸アパート選びのポイントをお伝えします。
防音から選ぶ!賃貸アパート探し!
ドライヤーの音や使用時間帯が気になる場合は、防音を最重要視して賃貸アパートを探すことが大切です。
防音を重視していることを不動産屋さんに伝え、防音重視の物件を探してもらいましょう。
物件を見に行くときは、自分でもその物件の防音状態を確認しましょう。
まず、窓を開けた時と閉めた時の、音の静けさの違いを自分で確かめてください。
次に、隣との境の壁を確認してください。
「コンコン」と壁をノックしてみて、固いコンクリート壁のような音や、壁と壁の間に風洞がありそうな音がしないか確かめてください。
空洞がある場合、何も防音処理をしていないと、隣の音が空気振動によって伝わってくる可能性があります。
その他、水道管が通っている経路や床の防音についても聞いておくと良いでしょう。
水道管は、誰かが風呂や洗濯機などを使用するたびに水が流れるので、音を出します。
床については、飛び跳ねるような低く重い音を出す足音を消すのは、技術的に難しいと言われています。
そのため、不動産屋さんの助言だけに頼らず、自分でも物件を確認することをオススメします。
ドライヤーを使用する時間帯を気にしなくていい、賃貸アパート探し!
「アパートに住む他の住人に迷惑ではないか」と、自分の出すドライヤーの使用時間まで気になる人は、他の自分の出す生活音にも気を使う人ではないでしょうか?
そこで、前項の防音以外の、物件選びのポイントをご紹介します。
・角部屋を選ぶ
角部屋なら、少なくとも片側にしか隣の住人はいません。
・1階の部屋を選ぶ
1階なら、下の住人を気にする必要がありません。
・一軒家を選ぶ
一軒家なら住人同士の部屋が壁でつながっていないので、生活音を気にしなくてすみます。
小さな平屋物件もあるので、不動産屋さんに伝えておくと良いです。
・もともと少しにぎやかなエリア物件を探す
周りがとても静かだと住みやすいですが、静かなエリアでは音が大きく聞こえます。
少し騒がしくても、一日中ざわざわして雑音があるエリアは、少々のアパート内の生活音は気にするほどではありません。
・生活パターンの似た住人が住んでいる物件を探す
不動産屋さんで、自分の生活パターンの話もしてみると良いでしょう。
同じような生活パターンの人が多く住むアパートを、紹介してもらえるかもしれません。
ドライヤーに限らず、アパートの音問題は見切りも重要!
アパートなどの集合住宅などでは、ドライヤーの音でさえ問題になることがあります。
また、静かなドライヤーを使用したり、なるべく迷惑にならない時間帯を選んで使用してもトラブルが解決しない場合があります。
そんな時は、今住んでいるアパートに見切りをつけ、新たな物件を探して移った方が、ストレスから解放され、気分も軽くなります。
物件の選び方に気を付けて、音が気にならない生活を送ってみて下さい。