1人暮らし用のアパートや築年数の経過しているアパートでは、ベランダに洗濯機置き場があることが多いですよね。
実際に引っ越し先のアパートの洗濯機置き場がベランダだった場合、洗濯機は雨風にさらされることになります。
そうなると、不安になるのが洗濯機の故障です。
今回はベランダに洗濯機を置く際におすすめの、雨よけなどのDIYをご紹介していきます。
洗濯機をベランダに置く際の問題点とは?
洗濯機は、通常は家の中の脱衣所などに設置することが多いですが、ベランダに洗濯機を設置すると具体的にどんな問題が出てくるのでしょうか。
以下でまとめてご紹介します。
●故障しやすい
ベランダに洗濯機を置くと、雨風だけでなく、雪やほこりなど、さまざまな影響を受けます。
洗濯機は家電製品のため、雨よけのない野ざらしの状態ですと、それによって故障してしまう可能性があるのです。
●洗濯機の表面が劣化
洗濯機の表面はプラスチック素材でできているものがほとんどです。
太陽からの紫外線によってプラスチック部分の劣化が進み、症状がひどいと割れてしまうことも考えられます。
●苔が生える
日当たりの良いベランダは湿気が少なくて良さそうですが、洗濯槽の外側には緑色の苔が生えてしまう可能性かあります。
ふたを閉めた状態だと空気がこもってしまうために起こるのです。
●騒音
当然ですが、洗濯機を使用すると大きな音がします。
アパートの室内でも隣家に響くほどの音なので、ベランダであればなおさら使用する時間を考慮する必要があります。
ベランダの洗濯機に雨よけをDIY!①「カバーをかける」
雨や風によって、洗濯機の劣化は進んでしまいます。
通常、洗濯機の寿命はおよそ7年と言われていますが、屋外での使用はここでは想定されていないのです。
そのため、ベランダで洗濯機を使用する場合は、雨よけの設置など正しい対策を取らないと、早い段階で故障してしまう恐れがあるのです。
そこで簡単に行えるDIYとして、まずは洗濯機にカバーを付けることをおすすめします。
洗濯機カバーを付けるメリットとしては以下のことがあげられます。
・汚れや雨、砂埃を防ぐ
・洗濯機自体の劣化を防ぐ
・防犯対策
また、洗濯機は高価なため、盗難の危険性もあります。
人目のつくベランダで、無施錠であればその危険度は上がります。
このように、雨風を防ぐ以外にも重要な役割があるので、洗濯機カバーは必ず被せておきましょう。
洗濯機カバーは防水シートなどを使用して手作りすることができますが、今はさまざまな種類のものが販売されており、好みのものが選べるようになっています。
ファスナーで洗濯機をすっぽり覆うタイプや、ドラム式対応のカバーもあるため、予算と相談するなどしてカバーを用意してください。
ベランダの洗濯機に雨よけをDIY!②「柵を作る」
洗濯機にカバーを被せたら、次は雨よけを作り、洗濯機本体を囲っていきましょう。
洗濯機を囲うことで雨風や砂埃の侵入を防ぐことに繋がります。
また、外からの目隠しにもなるため、防犯効果も高まるでしょう。
ここでは木のラックを使って雨よけを作っていきましょう。
【木のラックで雨よけをDIY】
①木のラックを用意する
まず、ホームセンターなどで木のラックを購入しましょう。
事前にベランダのサイズを測り、ぴったりはまるサイズを選びます。
②柵に固定する
ベランダにもともと設置されていた柵と木のラックを、結束バンドでしっかりと結びつけます。
風が吹いても外れないように、多めに固定しておきましょう。
四方に洗濯機を囲うように取り付けて下さい。
②屋根を付ける
回りを柵で囲うのみだと、風向きによっては洗濯機に雨がかかってしまいます。
洗濯機と同じくらいのサイズの板を用意して、先ほど囲った柵の上に板を乗せて、洗濯機専用の雨よけを作りましょう。
ぐらつきが心配なら、キリか電動ドライバーで穴をあけて、木のラックと結束バンドで結びましょう。
洗濯機を囲うように設置できたら、完成です。
ベランダの洗濯機に「すだれ・ラック」で雨よけをDIY
先ほどは木のラックを使って洗濯機雨よけを作りましたが、ほかにもおすすめのアイテムがあります。
以下でまとめてご紹介しましょう。
●すだれ
ホームセンターや100均ショップでも手に入るすだれは、立て掛けるだけで囲いの役目を果たします。
直射日光や砂埃から、洗濯機を守ることができるでしょう。
●収納ラック
脱衣所に置いた洗濯機を囲うように設置された「洗濯機専用の収納ラック」を目にしたことがないでしょうか。
あの収納ラックはベランダでも使用できるのです。
洗剤やハンガーなどまとめて収納できるため、洗濯機回りをすっきりさせることができるでしょう。
また、棚の上に板を設置すれば、雨よけの効果も期待できます。
●金属ラック
木のラックだとアパートや家の景観に合わないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、ガーデニング用の金属ラックをおすすめします。
ほどよく明かりを取り入れることができ、見た目にもお洒落なため、おすすめです。
ベランダの洗濯機の雨よけにおすすめ?「ポリカーボネート」とは
ここからは、「ポリカーボネート」という素材を使って、ベランダの洗濯機に雨よけをDIYする方法をご紹介していきます。
洗濯機用のラックを先に設置して、雨風が吹き込む外側にポリカーボネートの波板を設置するという方法です。
まず、ポリカーボネートとはどのようなものなのかご紹介していきましょう。
ホームセンターなどで手軽に手に入るポリカーボネートは、「ポリカ波材」とも呼ばれます。
曇りがかった板のため、ほどよく採光を取り入れることが可能です。
また、侵入する熱をおよそ50%ほどカットすることができます。
昨今の夏の暑さは厳しいものなので、洗濯機のプラスチック部分の劣化の進行を緩めることに繋がるでしょう。
ちなみに、ポリカーボネートの耐久性はおよそ10年とされています。
頑丈な板のため、倉庫や駐車場の屋根部分、雪囲いなどのさまざまなエクステリアに使用できる、万能な波板なのです。
実践!「ポリカーボネート」でベランダの洗濯機に雨よけを作ろう
それでは、ポリカーボネートを使った、ベランダの洗濯機の雨よけのDIY方法をくわしくご紹介しましょう。
【ポリカーボネートで雨よけをDIY】
①ラックを設置
まず、洗濯機の囲いとなるラックを用意しましょう。
ラックは安価なもので構いません。
なるべく高さがあり、上の部分に収納できる棚が付いているタイプがおすすめです。
②チャンネルボルトを取り付ける
ベランダの手すりにチャンネルボルトを取り付けます。
このボルトがポリカーボネートを止めるネジの役割を担います。
手すりにはめ込むだけで、簡単に取り付けができますよ。
③ポリカーボネートを設置
ポリカーボネートは裏表があるため、太陽が当たる方向へ外側を向けてください。
キリか電動ドライバーでポリカーボネートに穴をあけ、先ほど手すりに設置したチャンネルボルトにくっつけていきましょう。
しっかりとしめたら、雨よけの取り付けは完了となります。
ベランダの洗濯には雨よけを必ずつけよう!
ベランダに洗濯機を置くと、室内に置いておくよりも早く劣化が進んでしまいます。
劣化による故障や不具合を防ぐためにも、ベランダの洗濯機には雨よけを設置しましょう。
雨よけは自分でDIYすれば、費用を抑えることができます。
また、既製品にはない、自分の好みに合った素材を使うことも可能でしょう。
アパートのベランダに洗濯機を設置していて、雨よけを設置してない方は、故障を防ぐためにも早急に設置することをおすすめします。